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神様に会いにいくように

2017.04.07|Blog

 

kaval

High Count Linen Open Gather Onepiece

natural / light grey

Free ( one ) size

¥74,000+tax

(モデル身長 natural 167cm / light grey 153cm 着用 )

 

PANTS:ゴーシュ Typewriter Cloth Tapered Pants

SHOES:OFFICINE CREATIVE brown

ワンピースとしてはもちろん春や秋にはアウター代わりとして。

細身のパンツでスッキリと。

 

膨大な量の糸一本から選別することから始まるkavalの生地作り。

アンティークリネンと寸分違わないほどの打ち込みの良いリネン。

現在流通しているリネンには存在しないゴワゴワとした手触り。

一から作り出すことでしかあり得ないkavalのお洋服の生地は

きっと何年もかけて馴染んでいく時の重なりこそが愛着に通じています。

 

INNER:ゴーシュ Mild Jersey Butterfly T with Pocket

SKIRT:maison de soil Cotton Pin Tuck Skirt

SHOES:Vialis FOR poefu 「AZUL」 blue

スカートスタイルにも相性のよいオープンギャザーワンピース。

今春夏おすすめのブルーのビアリスで。

 

 

 

一年前の春

栃木県足利にあるkavalのアトリエを伺った日の夜

「あなたの作るお洋服は神への冒涜だと思う」

どうしても伝えたかったこの言葉をデザイナーに伝えた。

 

糸一本から選び出しいちから作り出された

この世に同じものは存在し得ない唯一無二の服地。

1mmにも満たないミシン運針で寄せられたギャザーは

飽きること無く見ていられる美しい芸術品のようだ。

 

オートクチュールのような基準で作られているにも関わらず

全てが日常着として量産されているという不思議な事実。

デビューしてからまだ3年余り。

日本国内だけではなくむしろ海外での展開が多く

韓国・アメリカ・フランス・イギリス・ロシア・スイス

ドイツ・オーストラリアやイスラエルでもセレクトされている。

言葉や国境を越えていく力強い説得力が

この無名なお洋服に宿っていることに他ならない証明だと感じる。

 

かつて神が万物とともに人間を創造したと信じるのであれば

本来その一番の美しき創造物であるはずの身体を

なぜ人間だけはあえて衣服で覆い隠そうとしたのだろう。

 

羞恥や顕示という感情を持ったためからなのか。

それとも神が創り出したものへ果敢にも挑もうとしたのだろうか。

 

kavalのお洋服は神が創り出した創造物に等しく美しい。

そしてこの先神より美しいものを創り出そうというのだろうか。

 

「あなたの作るお洋服は神への冒涜だと思う」

 

そう言った私にデザイナーは

いつものように照れくさそうに優しく微笑んだ。

その笑顔を見ながら冒涜ではないのだと感じた。

きっと神は許すしかない。

こんなにも美しいお洋服を創り出したことが

世界を幸せにしているのだから。

 

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