2011.03.18|店主のつぶやき
ベトナムからやってきたフィッティングの扉には
ドアノブが付いていなかったのでずっとドアノブを探していました。
どんなものを付けるのかと無相創の米原さんにたずねられて、
イメージは漠然とは有るものの、既製品を探しているのとは訳が違い
なかなか扉の存在感に見合うものが見つからなくて苦労をしていた。
米原さんには恥ずかしくて言えなかったけれど、
ドアノブの選定方法に実はひとつだけ条件がありました。
アメリカで生まれたドアノブであること。。。
「7月4日に生まれて」
忌まわしきベトナム戦争の記憶。
もちろん私は当事者ではないけれど、
時を経ても当事者(当時者)たちの記憶は消えないのかもしれない。
ただいつかこの地球上から全ての戦争が無くなることを願って。
その忌まわしき記憶を忘れないためにも。
ベトナムの扉にはアメリカのドアノブを取り付けたかったのです。
時間をかけて探した結果、イメージに合うものをやっと見つけました。
ひとつは真鍮と硝子のもの。
ひとつはアイボリーの塗料がいい感じにはげてきているアイアンのもの。
後日、無相創の米原さんが丁寧に付けて下さいました。
ガッチリと。
時を経てベトナムとアメリカが握手をするように。。。
西荻の平和な空の下で。