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絵空言葉

2012.12.30|店主のつぶやき

暗闇を知らない

沈まぬ太陽などない事は

最初から解っている

 

マトリカリアの咲きほこる

見渡す限りの美しき世界

彷徨う道を照らしてくれた

進むべき道を教えてくれた

その太陽

 

 

 

微動

 

 

私の中から表出する新たなる躍動

脆弱とも繊細な静脈の微動に

たとい小さくとも動脈の強さを併せ持ち

研ぎ澄まされ濾過され

まろみを帯びたわずかな水の滴たちは

寄り添いながら

やがて形になり始める

 

 

poefuが月なのか

その場所が月なのか

 

 

意志を持ち

自らの足で立ち

恐る恐るその歩を踏み出だし

言葉にならぬ言葉で話し始める

自転は糸車の音を奏でながら

一編の詩のように糸を垂れ

新たなる物語を

紡ぎ始める

 

 

不器用という名の無垢さと

透明という名の純度に彩られ

 

 

暗闇を知り陽はまた昇る

どこまでも行こう

残されたものたちは

時々振り返りながらも前を向き

その沈みゆく太陽が

新たに生まれる太陽の予感をともなって

朝陽のような夕陽を抱いて

 

 

新たなる絵と言葉を

大いなる空に放とう

誰も歩けない空の道を

その太陽が通り照らしてきてくれた

軌跡の道を辿って

 

 

自らの言葉をもって

記憶の残留は記録の古文書となり

虚空に放たれた奔放な言葉が

やがて大きな空に絵を描くように

私にしか描けない

絵空の言葉を