2015.12.29|店主のつぶやき
かすかな風に身を委ねて
かつて飛べたはずの羽は
いとも簡単に脆くもげて
私は天使ではないと知った
地に着いた足は意外にも
素直な心を宿していて
もう飛べないと判っていても
なぜか笑っていた
未知なる未来を恐れて
いつも下ばかり向いている
さもなくば涙を見せたくなくて
いつも上ばかり向いている
地についた足は
未知なる道を歩く決意を
前を向いた瞳は
未来を見ようとしている
飛べない事を知って
地についたその足は
意外にも素直な心を宿していた