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2018.06.30|Blog

約3年前はじめてkavalのアトリエを訪ねた際に

デザイナーK氏が履いていた素敵なパンツ。

 

ウエストに並ぶ不規則なタックが作り出す

ゆとりのある曲線シルエットから大きく絞られた裾。

kavalらしいとても独創的で見たこともないデザイン。

 

ただ初めて見るはずなのに何故だかハジメマシテな気がしない。

「どこで見たのだろう。。。?」

 

数多のアンティークウエアーを収集するデザイナー。

「ミリタリー…?ワーク…?ユニフォーム…?」

聞いてしまえばすぐに分かるはずなのに

そのどこかで見たような気がするというデジャブを

記憶の引き出しのいくつかにに当てはめてみます。

ただやはりどの引き出しにもこのパンツは無さそうです。

 

あらゆるミシンを使いこなすkavalデザイナー。

きっと試作で作ったパンツに違いない。

そう結論づけてあえて聞かないままその場を後にします。

 

2年前の翌シーズンkaval春夏コレクション。

ある物語の主人公の名前を冠にしたそのパンツは

デジャブから一瞬にして記憶の引き出しを開け放ちます。

 

 

kaval

Linen Seeta Pants

black / beige

Free size

M / L size (FOR poefu)

¥32,000+tax

 

 

Seeta Pants=シータパンツ

そうきっと誰もが一度は見たことがあるに違いない

あの物語の主人公の少女が履いているパンツそのものです。

 

見た事があるはずのなのに 見た事が無い。

2Dを3Dに具現化した完璧な仕上がりのパンツ。

不規則なタックは左右非対称なはずなのに

不思議なほどに対称的に見える錯覚が心地よい。

キュッととじたウエストと裾は全体のボリュームを

絶妙なバランスでまとめ上げています。

 

 

デザイナー自ら糸一本を選び出すところから始まるkavalの布作り。

膨大なストックから選ばれた一本の糸を

どのように織りどのように打ち込んで

そしてどのように染めるか。

デザイナーが思い描く想像を具現化するために

最も大切な生地は全てがこの世に存在しないオリジナル。

一見するとベーシックなリネンの平織り布。

糸から染める手間のかかる先染に今回の生地では

デニムに使用される糸のような「中白」という

中心部の染料を浸透させない仕上げで糸で織られています。

 

 

 

TOPS:kaval Dolman Blouse

SHOES:Vialis Pointed Toe Raffia Mule

その物語にぴったりなブラウスを合わせて。

パンツのボリューム感が主役になるように

夏場は短め丈のトップスがおすすめです。

 

TOPS:UNIVERSAL TISSU Linen Full Gather Blouse

SHOES:Vialis Pointed Toe Sandal

真夏の日替わりコーデに欠かせない可愛いブラウス。

お色違いで揃えて頂くことの多いフルギャザーブラウスと。

 

 

記憶の引き出しの片隅にあった

見た事があるはずなのに 見た事が無いパンツ。

まるで物語からそのまま出てきたような

その素敵な心地よいデジャブにぜひ身を委ねてみてください。

 

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