2020.08.26|Blog
美しいものを作る人ほど
どこか不器用な所が
見え隠れする気がします。
もしかするとそれは
気のせいかもしれませんが
Tabrikのデザイナー
手島紋さんに関しては
きっと気のせいでは無い。
いつもそんな風に思うのです。
Tabrik
Cotton Silk Organdie
Tassel Blouse
blue / coral / black
Free size
¥29,000+tax
うすぼんやりと
ベールに包まれたような
透け感を利用した
様々な着こなしが楽しい
オーガンジーのブラウス。
着用感は全く無い軽さで
真夏はキャミソールや
タンクトップなどに重ねて。
透け感が分かりやすいように
インナーを選んでいますが
二の腕が気になる方は
半袖~長袖のカットソーを。
カットソー+ボトムスの
シンプルな着こなしに
着用感だけでなく
暑さを感じること無く
女性らしくお洒落を
楽しめる頼もしい1着です。
前後差のある着丈と
約9.5cmの脇スリット。
ワイドパンツやスカートが
主役の夏なのでもちろん
タックインスタイルでも。
(モデル身長154cm)
INNER:HENRI
Poly Trim Camisole
SKIRT:Pois E FOR poefu
「OPERA」
Circular Skirt Cottton greige
青空と積乱雲。
見上げた夏景色を
コーディネートに映して。
「Tabrikのお洋服」
まるで答え合わせのように
シンプルな前身頃には
想像し得ない後ろ姿。
「Tabrikのお洋服」と
無言で答えるタッセル使い。
京都で作られる
オリジナルタッセルは
贅沢なシルク100%のもの。
デザイナー曰く
「元々は秋冬に着たいから」
という意図で選ばれた
オーガンジー生地。
カットソーだけでなく
量感のあるブラウスや
秋冬のニットなどとも
重ね着がしやすいように
シルエットが工夫されています。
秋冬アウターの袖口から
チラリ覗かせることを
前提にデザインされた
あえて長めの袖丈から
「秋冬にこそ着たい」
というデザイナーの意図が
読み取れます(想像)。
カフなしの袖口は
スリット入りで
春夏は折り返しやすく。
デザイナー手島さんが選ぶ
愛してやまないタッセル。
何時ぞやのヨーロッパの
アンティークの気配に
何処かしらオリエンタルな
ムードが混在する
Tabrik独自の世界観。
印象的なタッセル。
控えめと驚きある背面も
良いですが時には前に。
Tabrikらしさの1つである
前後リバーシブルで
大きく異なる着こなし。
それぞれのベースカラーに
合わせた2色のタッセル。
(モデル身長154cm)
HAT:Pois E
「SHINE」
BAO Canotier
INNER:GASA*
『縁起もの』
Lace Blouse
PANTS:susuri
Frog Pants
SHOES:Atelier d’antan
「Yana」
V Cut Vamp Shoes
生成りやベージュに
とても相性の良い
coral=珊瑚の色。
深いキーネックの
襟元から見える
レースやフリルの
ディテールが可愛い
長袖ブラウスをインナーに
どちらも生かし合うコーデ。
(モデル身長154cm)
OUTER:TOWAVASE
「Sarasa」
Silk Robe Gown
INNER:HENRI
Poly Trim Camisole
PANTS:ゴーシュ
カツラギワイドパンツ
SHOES:beautiful shoes
Barefoot Sandals
(モデル身長154cm)
OUTER:-M-
Silk Gown
INNER:HENRI
Poly Trim Camisole
Pants:ゴーシュ
カツラギワイドパンツ
SHOES:beautiful shoes
Barefoot Sandals
Tabrik
Cotton Silk Organdie
Gather Robe
black / olive / ivory
Free size
¥45,000+tax
Tabrikでは最も馴染み深い
デザインのギャザーローブ。
個人的にも幾つかの素材や
色で愛用していますが
今回のものも新たに
ワードローブに加えた
お気に入りの1着です。
ディテールアレンジを加え
オーガンジーで仕立てると
いつもとは全く違う表情に。
襟元にあしらったのは
アンティークサリーを
手で裂いたシルクリボン。
。
デザイナーが集めた
古い端切れ布や
ボタンやビーズパーツ。
宝物のカケラたちを
チクチクと縫い付けられる
デザイナーにとっての
宝物のカケラたちも
Tabrikのらしさの1つです。
(モデル身長160cm)
INNER:susuri
「ポエータハイネックセーター」
PANTS:TOWAVASE
「Bonvoyage 」
Linen Salopette
SHOES:Vialis FOR poefu
Pointed toe T-strap Shoes
サリーの美しい端切れに
シルクニットのインナーで
さりげなく色を合わせた
モノトーンコーディネート。
異素材やテクスチャーが
自然に交錯することで
夏と秋を行ったり来たり。
コットン62%シルク38%の
オーガンジー生地。
ブラウスと同じ規格ですが
こちらは3色ともに
ベーシックな色味で。
擬麻加工と言う特殊製法で
透け感ある平織生地を
作り出しています。
ハリ・コシのある生地感は
肌にまとわりつかず
夏場も快適にしつつ
通年で着用が可能です。
シルク混紡により
高級感のある適度な艶感は
華やかでいて
柔らかに光を通す透け感は
どこか儚げな美しさがあり
とても魅力的な生地です。
襟を寝かせてサリーの
シルクリボンを結わえて。
その時々の着こなしに
合わせたお好みのアレンジで。
ワンピースとの重ね着は
そのものが1枚の
お洋服のように見える
面白い一体感が出て
個人的にもおすすめな
着こなし方です。
意外なことに
ポケットが付属します。
(モデル身長154cm)
INNER:maison de soil
Inverted Tuck Onepiece
INNER PANTS:humoresque
Silk Shirring Pants
SHOES:beautiful shoes
Barefoot Sandals
グレイッシュなカーキ
そんな印象のオリーブ。
本来メンズライクな色味も
オーガンジーの素材感で
とても上品で女性らしい。
花束を作るようなイメージで
発色の良いローズピンクの
ワンピースを包み込みました。
(モデル身長160cm)
OUTER:GASA*
『包み隠す』
1 Button Jacket
INNER:susuri
「ポエータハイネックセーター」
PANTS:GASA*
『寄り添うもの』
Ribbon Pants
SHOES:Atelier d’antan
「Camille」
One Lace Gillie Shoes
「秋冬にこそ着たい」
というデザイナーの意図が
コーディネートすることで
とても納得できた瞬間。
暖色メインで秋冬らしい
トーンバランスにしつつ
このワンピースが入ることで
軽やかさや女性らしさ
異素材感がそれぞれを
際立たせてくれます。
「どんな物語を描こう」
このお洋服に向き合った時
デザイナー手島さんの
透き通って見えるような
お洋服への純粋な気持ち
それゆえの不器用さを
改めて強く感じました。
襟元にあしらわれる
シルクサリーの側には
アンティークのボタンが
添えられています。
1800年代のシルクボタンや
1900年代のブーツボタン
それぞれの色に合わせて
デザイナー自らの手で
縫い付けられています。
素材の性質上どうしても
透けてしまう製品表記タグ。
着用時に気になりますね。
取り外しやすいように
実はデザイナー自らが
手付けしています。
見慣れたブランドタグ。
「元色が真っ白か
生成りの黄みがかった
ものしか無くて
どっちもあんまり
好みや無いから
実は全部自分で
染めてるんです
ほんのりなんですけど
真っ白と並べてみると
やっぱり違うの…」
きっと言わなければ
これから先もずっと
誰にも気付かれる事ない。
涙が溢れて止まらなくなった
あまりにも健気で
美しいエピソード。
拘り過ぎることは
納期の遅れを始めとして
様々なリスクを伴う。
美しいものを生み出す人の
不器用かもしれない生き方。
徒花の道かもしれない
そう知りつつも
敢えてその道を選び
美しいものを生み出す。
着ていることを忘れる
着用感の無い軽さ。
誤解を恐れずに言えば
もしかすると
有っても無くてもいい
そんなお洋服かもしれない。
ただそんなお洋服ほど
いつもきまってお洒落で
悔しいくらい美しいと
今の私は知っています。
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