2023.12.03|Blog
毎秋冬シーズンもう触れ慣れているはずなのに
納品後に店頭で触れる度に言葉を失うほど
その圧倒的な触感に驚いてしまう自分がいます。
展示会時と違ってリアルタイムだからだろうか?
他ブランドのものと比べてそう思うのだろうか?
どちらにせよ別格にもほどがあるこの触感
ふとあの日のデザイナーの言葉を思い出します。
kaval秋冬コレクションを象徴するアイテムの1つ
カシミヤ80%セーブル20%混率で編んだニット。
まずなんと言ってもカシミヤへの拘りが凄い。
本来カシミヤニット糸は日本国内でわずか3社の
紡績会社からしか作れないと言われています。
デザイナー自ら糸1本を選ぶところから始まる
kavalオリジナルの生地作りはモンゴルから直接
カシミヤ糸を輸入しているという拘りで
目利きのkavalデザイナーのお眼鏡にかなった
このカシミヤニット糸はおそらく流通していない
かなり特別なカシミヤ糸である事が分ります。
一番の疑問はなぜカシミヤ100%ではない?です。
セーブルはイタチ科の動物でその殆どは
毛皮で使用される事が多い超高級素材です。
そのためニット糸での流通は極めて少なく
高品質カシミヤと同等価格もしくはそれ以上。
そこにkavalデザイナーの豊富な知識が加わり
編み立てのテンションや仕上げ方に至る拘りで
この別格のニットが出来上がるというわけです。
kavalの製品は全て手洗い表記なのでありがたい
ご自宅で安心してお洗濯が可能です。
身体のラインを拾わない絶妙なシルエット。
ややリブ幅のあるメンズライクなクルーネックは
首周りから少し距離をとって綺麗な円を描きます。
柔らかな生地感で膨らまないドロップショルダー。
スリーブシルエットはややスッキリ目に。
裾に向けて包み込むようなコクーンシルエットと
リブ幅を前後で変えた印象的な裾周り
どちらもキックバックは緩いリブデザイン。
袖口はスゥェットのような針の落とし方で
リブ上で伸び止めの補強をしているようです。
mocha
暖かみのあるベージュグラデーション
良い意味でクセがなくコーディネートしやすい。
mocha UNISEX-S size着用 モデル身長154cm
OUTER:RhodolirioN
Cowichan Hand Knit Bolero
SKIRT:Pois E FOR poefu
「OPERA」Skirt Cotton ivory
(this color sold)
SHOES:ONE TWO & Co.
「MARYJANE」
Velvet One Strap Shoes with Bijou
適度な厚みはあるものの全くかさばらない
その柔らかさも手伝いニットオンニットも容易い。
khaki
多色が絡み合う複雑なダークグリーン。
メンズっぽい雰囲気がお好きな方に。
khaki UNI SEX-S size着用 モデル身長154cm
OUTER:kaval
Cashmere Cotton Linen Twill
A-line Over Coat
PANTS:NO CONTROL AIR
Polyester Balky Double Knit
Tapered Pants
かさばらないと共に着膨れもしない
何とも不思議で魅力的なニットなのです。
(L → R)charcoal / mocha / khaki
今回最も気に入っているチャコールは
3色を並べてみるとその理由が分りやすいかも。
基色はチャコールになる色配分なのですが
ブラウン系統の色みが混じり合うことで
ニットならではの奥行きある濃色になっています。
「ダークブラウンチャコール」そんな感じです。
charcoal UNISEX-S size着用 モデル身長154cm
OUTER:NO CONTROL AIR
Hyper Stretch Hooded Coat
PANTS:NO CONTROL AIR
Polyester Balky Double Knit
Tapered Pants
モノトーンだけでなくアースカラーにも
光の当たり具合や合わせる色目に応じて
見え方に変化のあるとても良い色目です。
mocha UNISEX-XS size着用 モデル身長154cm
PANTS:FIR MUM
Wool Nylon Knickerbockers
SHOES:R.U.
「Camille」
One Lace Gillie Shoes
XSサイズの着用参考画像に。
khaki UNI SEX-M size着用 モデル身長154cm
SKIRT:LENSE
SHOES:ONE TWO & Co.
「MARYJANE」
Velevet One Strap Shoes with Bijou
こちらはMサイズの着用参考画像。
こちらは男性への贈り物にも良いサイズ感です。
着心地や保温性は言うまでもなくですが
「フワフワ」で「モチモチ」
言葉に表すとそんな当たり前な感じになりますが
触れれば誰にでも違いがわかる別格触感です。
毎秋冬シーズンもう触れ慣れているはずなのに
納品後に店頭で触れる度に言葉を失うほど
その圧倒的な触感に驚いている自分がいます。
初めてkaval展示会を訪れた(通りがかった)日
まだ5店舗でしか取り扱いの無いブランドで
しかも全てが無地のコレクションなのに
糸1本から選び仕立てるオリジナル生地だと聞き
「どうして1から生地を仕立てるのですか?」
全く意味が分からずそう聞いた僕に
「全然違うからです」
たまたま展示会場の前を通りがかっただけの
見ず知らずのバイヤーの失礼な質問に
優しい笑顔で当たり前に答えたkavalデザイナー。
秋冬シーズンが訪れこのニットに触れる度
きっと僕はこれから先もずっと
このニットに初めて触れたあの日のように
また驚き感動し続けるのだろうと思います。
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