台風のせいでしょうか
雲ひとつない真っ青な秋の高い空を見上げながら
昨日はとても気持ちの良い10月の始まりでした。
9月は本当に暑い中たくさんの方にお越し頂き
poefuオープン以来、一番の忙しさでした。
一年半がたち、顔なじみのお客様が増えつつも
毎日のように新しいお客様が
西荻窪の看板もないpoefuを見つけて下さることに
日々感謝申し上げます。
節目、節目、大切な事を忘れずに。
これからも、ずっと変わらず
小さな私たちのお店を訪れて下さる方々に
楽しんで頂けるようにありたいと思います。
mina perhonenのこのテキスタイルを手に取ると
より一層そんな大切な事に気付かされます。
「tambourine」
mina perhonen
「tambourine」
staincollar coat
beige/black
36/38 size ¥115500
ドロップショルダーにスッキリとした腕周り。
柄の丸みと直線感のあるパターンは
張りのある生地感とあいまって
テキスタイルに面白い動きをもたらします。
背抜き仕様のバギーライニングはインナーを調整することで
秋口から春先の肌寒い季節までの
長い期間の着用を可能にしてくれます。
裏地のようにもみえるタンバリンの刺繍面は
タンバリンのテキスタイルを存分に楽しむことが出来ます。
今秋冬のタンバリンは画像のように
ベース生地となるをコットンベルベッツトを裏使いにして
本来裏面になる部分に刺繍を施しています。
襟が見返り本来裏側のベルベットが表側になり
同色で全く違う表情を見せながらも
表裏一体として完成するとても凝った
mina perhonenらしいテキスタイルとなっています。
25個のふぞろいな個性を持った小さな点。
そのふぞろいな点が不規則に連なりながら
やがて大きな円を描きだします。
色や大きさ、織組織を幾度にわたり変えながら
多くの人々を魅了し続ける理由は
ただ「タンバリン」というモチーフにおさまるだけではなく
小さな点の連なりは日々の小さな抑揚の連なりにも似て
連鎖するたくさんの円はその集積として
あたかも人生のように映し出されます。
ふぞろいな点は人それぞれの個性のように
その点のひとつひとつは、たとえ小さくとも
手を取り合って大きく円を描いていく。
まるで家族や友人や大切な仲間のように。
クリーミーな優しいベージュ。
ベージュの表現色の中でも個人的に大好きな色味です。
ブラックはとてもシックな印象です。
beigeにも共通することですが
今季のタンバリンは同色の刺繍を施してあるので
インナーに柄物やストールなどに色使いをしても
程よく調和しながらお互いを良く見せてくれそうです。
「tambourine」
一枚の布は、お洋服となり、音を奏で始めます。
100年永らえる事を願いデザインされる
皆川明の手から生まれるテキスタイルとお洋服たち。
それはひとつのテキスタイルやお洋服にとどまらず
一編の詩を読むかのように
私達に静かに語りかけてきます。
大切な事をいつも記憶し心に記録する。
mina perhonenから受け取った大切なバトンを
poefuを訪れて下さる大切なお客様につなぎたい。
まだ一年半の小さな点のpoefu。
このテキスタイルのように
少しずつその点をつなげて
poefuを愛してくれる皆様と
大きな円を描けるように。