2014.11.25|お品物
「無所属」
アウターのお話をすることの多くなるこの時期
店頭で時折使う言葉のひとつです。
無所属=何にも属さない。
このアウターはそんな言葉が良く似合う
今秋冬色違いで購入したお気に入りのひとつです。
Honnete
Brisbanemoss Velvet Robe Short
navy/brown/black
pewter grey ( FOR poefu )
¥37,800
( モデル身長153cm )
『姉妹伴』第五章でご紹介した起毛素材に定評ある
英国ブリスベンモス社のコットンベルベット素材を
贅沢な要尺使いでいかようにもシルエットを変えるアウター。
brown
Needles ヒザデルパンツにOFFICINEの編み上げブーツ。
ショート丈を利用してパンツにボリュームを
バサッと羽織るという感じのローブタイプで
インナーにはかなり厚手のニットを着込むことも可能です。
横から見るとこのローブの面白さが見て取れます。
通常のアウターとは逆の後身よりも前身に布分量があるデザイン。
ボタンもジッパーも無い特徴的な前身頃と
布分量の多さを利用してみます。
前身頃の布を内側に折ることで
その日の気分でのネックラインと前身の開き加減を調整します。
今度は着物のように肩を抜いてみます。
ショールカラーのような襟周りには小さなフードが現れて
横から見ると後ろ下がりになります。
navy
アウターの色が濃色になるこれからの季節
「OPERA」スカートホワイトは美しさを際立たせます。
インナーには前回ご紹介したn100のスウェットパーカ。
Honnete
Brisbanemoss Velvet Robe Long
navy/brown/black
pewter grey ( FOR poefu )
¥45,360
pewter grey ( FOR poefu )
こちらはロングバージョン。
F.Fのタートルに「OPERA」グレージュスカート。
全体をグレーグラデーションでpoefuらしくまとめて。
全てがコットンでの組み合わせですが
ベルベットが異素材感を強く放ちます。
スカートとローブのドレープが女性らしいまとまりに。
付属(ショートバージョンにも付属します)のピンで前身頃をとめます。
前身頃のどの場所でピンをとめるかによって
表情は無限に変化をしていきます。
贅沢な布使いはベルベットのドレープによる
陰影の美しさを際立たせながらフロントを開けたままでも
意外にもスッキリとした絶妙なシルエットです。
navy
no control air あのワンンピースとn100カシミアストールホワイト。
裏地にオフホワイトの綿裏地を使用しています。
縫い目が外側に露出しない無双仕立てで
袖をロールアップした際にのぞく裏地が
秋冬に効果的なさし色として印象的です。
pewter grey ( FOR poefu )
インナーに同素材のワンピースのブラウンを重ねて
襟元にはn100のマッシュルーム色のカシミアで。
ベルベットの鈍いツヤ感がマットなニットと
素材感の起伏をリズミカルにしてくれます。
navy
もちろん普段着使いにもスンナリと馴染みます。
ORDINALY FITSのタプントシャツと
minä「always」のデニムにDANSKO。
ただ羽織るだけのはずが
ベーシックなものもいつもとは少し違う表情に。
インナーを見せたり隠したり。
ピン位置でも様々な表現が可能です。
black
オールブラックで今秋冬いつもとは少し違うpoefu。
n100カシミアTに「OPERA」Burnishのパンプスで。
素材が多様になる秋冬は黒にも多様さを感じます。
シンプルなものの組み合わせも
無所属のローブがどこか特別な気配を連れてきます。
「無所属」=何にも属さない
Gジャン、マウンテンパーカ、ジャケット、ピーコート
トレンチコート、ダッフルコート、チェスターコート、モッズコート、…
おおよそ世にあるアウターの大半はそれらの定型コートを
最良を求めて追及したものか
各ブランドがそれらを基にアレンジしたものが殆どです。
デザインらしいデザインが見当たらないこのふたつのローブは
「何っぽい」という基が無く何にも属していない。
ただその無所属であるがゆえの自由性と
着こなす人それぞれに似合う不思議なものであること
そして一番に不思議で魅力的なのは
ただ着る(バサッと羽織る)それでけでサマ(オシャレ)になる。
何かを手本にすることなく
「羽織る」という当たり前のことへの追及こそが
無所属の強みと言えるのかもしれない。
「無所属」
poefuそのものもいつもそうありたいと想います。