2016.10.29|Blog
poefuで取り扱うブランドのデザイナーたちには
物作りにおけるそれぞれのセンスがあります。
humoresque デザイナー渡辺由夏さんは
とりわけ生地選びのセンスが素晴らしい。
humoresque
Wool Jacquard Shirt Dress
black
M size
¥52,000+tax
バイヤーとしての仕事の性質上
一年を通してたくさんのお洋服とともに
たくさんの生地や素材を目にし手に触れます。
生地は大きく分けて3つに分類されます。
①ミナペルホネンやkavalのように
いちから作り出すオリジナル生地(テキスタイル)。
②ゴーシュやNO CONTROL AIR のように
流通している布に一手間を加えて色や
糸の打ち込みなどを別注する半オリジナル生地。
③流通している生地。
ロットや金額面の問題もあり
一般的には③を使用することが多く
そのため別メーカーやブランドのお洋服でも
同じ生地を使用している場合もあります。
前置きが長くなりましたが
humoresqueさんのお洋服の場合は
②と③の生地を使用しています。
今回ご紹介する生地は③です。
凹凸のあるウールジャガード。
織組織が黒の表情性を豊かにしています。
イタリアからのインポート生地は流通しているとは言え
見たことも触れたこともない美しい生地。
プレタのようなリュクスな佇まいと
古き良き時代のノスタルジックな雰囲気が共存します。
卓越した生地選びのセンスを感じずにはいられない
デザイナーに選ばれた生地で仕立てられたシャツドレスです。
着丈120cmの比較的長めの丈。
ゆるやかに広がるAラインシルエット。
優雅なドレープが生地と柄の陰影を美しく描きます。
ショートポイント襟のシャツドレス。
甘くない雰囲気がとてもhumoresqueらしい。
ウエスト近くまで長い前立てが続くプルオーバースタイル。
裾脇線に19cmのスリットが入ります。
大きく広がるAラインシルエットではないので
さばきを良くするための機能デザインです。
humoresqueのお洋服は背面が特に美しい。
ダーツ下からのタックで女性らしいシルエットを演出します。
センスという説明のつけづらいもの。
感じ方はきっと人それぞれかもしれないのですが
世に溢れかえるものでは無い生地を選び出す感覚や
その生地を使ってどんなお洋服に仕立てるか。
デザイナーが選び抜いたこの美しき生地で
仕立てられたお洋服から放たれたセンスが
私の言葉を越えてくれ届くことを願います。
こちらはONLINESHOPでもご購入いただけます。
是非ご利用ください。