2016.12.17|Blog
kavalというブランドに運命的な出逢いを果たした日
疑問に感じ何度も聞いてしまったこと。
「どうして1から全ての生地を作り出すのか?」
kavalのお洋服作りは糸一本から選び出すことから始まるのです。
ミナペルホネンが一からテキスタイルを作り出す理由は
もちろん「絵柄」や「図案」を表現するためだからです。
毎シーズンkavalのコレクションに欠かせない
タイプライタークロスをはじめとした白いブラウス生地を
1から作り出すのは他ブランドにはあり得ないことです。
それは例えるなら白いコピー用紙を一から作るようなもの。
私の質問にデザイナーはこともなげに答えます。
「全然違うものになるからです」
未熟な私にはkavalで使用するタイプライタークロスの違いを
まだまだ雄弁に話すことは出来ませんが
この生地はこの世には存在し得ない明らかに「全然違う」もの。
そんな「全然違う」生地で仕立てたスカートのご紹介です。
kaval
Wool Linen Herringbone Skirt
beige
Free ( one ) size
¥42,000+tax
(モデル身長153cm サスペンダーは別売りになります)
まるでアンティークの布を見ているかのような
ウールリネンのヘリンボーン。
メーカーの色表記はbeigeとありますが
マスタードのような深みのある色合いです。
生地に近づいて見てみましょう。
不思議なことにベージュはもちろんマスタード色が見当たりません。
カーキやブラウンの多色メランジが紅葉した秋の山野のように
美しい色調和を奏でながらこの生地全体の色を作り上げているのです。
今回もウールリネンの混紡生地ですが
TOKIHOで感じたカリカリとしたドライタッチではなく
しっかりとした打ち込みでジャケットやコートにも使えるくらいの
地厚さとウエイトにもかかわらず
柔らかさと生地そのものにふくらみのある生地感です。
ご自宅でのお洗濯が気軽に出来るので
どのように育っていくのかも楽しみのひとつになりそうです。
とてもスッキリとしたウエストマークから
イン・アウトの2タックが作り出すとても美しいAライン。
ブレイシーズスタイルと呼ばれる前後に6つの
サスペンダーボタンが付属するとてもクラシカルなデザイン。
サイズ調整をするためのアジャストバックルと
前かがみの運動量を考慮したV字型の腰帯。
機能とデザインが一体化した作りになっています。
そして何よりもどの角度から見ても美しいシルエットです。
生地の柔らかさがドレープにより一層美しく見せてくれます。
OUTER:evam eva Raising Linen Robe
INNER:evam eva Cashmere Knit Tunic
SHOES:R.U One Lace
腰回りがスッキリとしているので
細身のアウターと合わせても綺麗です。
ヘリンボーンの素朴さを着丈の長い
リネンローブの黒が引き締めてくれます。
OUTER:TOKIHO Wool Linen Short Coat
INNER:evam eva Cashmere Knit Tunic
SHOES:R.U One Lace
お手持ちのアウターの長さもシルエットも様々。
スカートの見える長さが変わるだけですが
アウターを主役にするかスカートを主役にするかで
存在感のあるスカートなだけに印象は大きく変わると思います。
OUTER:EEL EREVEST
INNER:evam eva Cashmere Knit Tunic
SHOES:OFFICINE CREATIVE brown
インナーはそのままにアウターとシューズを変えて。
秋冬にしか楽しめない色合わせやコーディネートを。
OUTER:INVERALLAN FOR poefu 4A Special
INNER:evam eva Cashmere Knit Tunic
SHOES:OFFICINE CREATIVE brown
エレベストを手編みのニットに変えて。
ニットONニットのフォークロア調の着こなしは
クラシカルな表情のスカートに良く似合います。
あえてインナーを同じに印象の異なる着こなしでご紹介をしてみました。
一から作り出されたこの「全然違う」生地と同じで
合わせるものによって見え方も「全然違う」ものになります。
たくさんのお洋服があるはずなのに同じようなものがあふれる時代。
kavalにしか作り得ない「全然違う」を是非体感してみてください。
ONLINESHOPでは詳細にご紹介しております。
是非ご利用ください。