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2017.01.10

静かなモノ語

2017.01.10|Blog

妥協できないモノ作り。

このコートは静かにそれを語ります。

 

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humoresque

High Maison Dead Stock Tweed Coat

S size

brown

¥110,000+tax

(モデル身長153cm)

 

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デザインを削ぎ落とした先に待っているのは当たり前のだけなはずです。

素材やシルエットに着心地の良さ。

永く愛用できる普遍性と定番を上回る飽きること無き存在感。

 

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いつもどこからこの生地を探してくるのだろう?

長年お洋服に携わっていても初見のものが多いhumoresqueの生地選び。

今回のものもノスタルジックでビンテージのような佇まい。

誰もが知るヨーロッパのハイメゾンブランドのためだけに織られた

デッドストック生地を使用しています。

 

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とてもクラシカルな風情のホームスパン調の生地。

ホーム(家)スパン(紡いだ)のように

ホワイト・ベージュ・ブラウン・ブラックの多様な色糸と

凹凸ある節糸が絡み合うように織られています。

英国のハリ感のある昔ながらのホームスパンと違い

こちらはとても柔らかでモダンな印象です。

 

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このコートを妥協ないものに決定づけるのは表地だけではありません。

裏地には以前こちらでもご紹介をしたギャザーブラウスと同じ

シルクデシンを袖裏とポケット裏地を含めて総裏仕立てにしています。

ポリエステルなどの化繊裏地に比較すると静電気が起こりにくいこと

着用後の自然な温かさを得ることが出来ます。

もちろん着心地は言うまでもありません。

 

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Rを描くネックラインからウエスト位置に美しく直線で落とした胸元。

デザインが失われた宿命は「何もない」ことを美しさに変えること。

 

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「大きなボタンや襟が付くだけで途端に大袈裟になるのが嫌で。。。

打ち合わせを作らずシンメトリーにすることで

室内でも着れるドレスのようなコートにしたかった」

ウエストの見返し部分には小さな4つのフックが並びます。

「本当は何も付けたくなかったんです」

humoresqueデザイナー渡辺由夏さんはそう続けます。

その言葉通りなのかこのフックは留めている側から外れていきます。

「あくまでも飾りですね。。。」

そう言って笑いながら締めくくります。

 

美しいと静かに感じるもの。

世に溢れるものではなく唯一無二の存在として。

ご自身が着てみたいと想うものだけを形にすること。

 

展示会では冗談ばかり言っている渡辺さんから

2度目ましての展示会後に戴いたメール。

「きっともう気づいていらっしゃると想うのですが

私は。。。妥協が出来ないんです」

 

もちろん気付いていましたよ。

言葉にしなくてもhomoresqueのお洋服たちは

静かにそれをモノ語っていますから。

 

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INNER:Tabrik Shaggy knit and Linen Onepiece

SHOES:R.U one lace black

 

ONLINESHOPでもご紹介をしております。

是非ご利用ください。