2018.07.29|Blog
『一生モノ』
簡単に口にすることは出来ないその言葉を
昨年から今年に入って時々使うようになりました。
何がそうさせるのだろうといくつかの理由を思い浮かべます。
ひとつはpoefuと私が7年の歳を重ねたせいかもしれません。
もうひとつはこのブランドとの出逢いからの一年が
大きく影響しているような気がします。
『TOWAVASE』
永遠(日:とわ)の花瓶(仏:ヴァーズ)
そう名付けられたブランド名には
「着る人こそが花でありお洋服は永遠の花瓶であり続ける」
そんな尊い想いが込められています。
日仏の言葉を重ね合わせたブランド名に等しく
お洋服そのもののルーツである西洋のエッセンスに
デザイナー自らのルーツである東洋の手仕事を添えて。
その双方の美しさの交点がTOWAVASEのお洋服です。
シーズンごとのコレクションのお洋服ひとつひとつには
イメージに合わせた名前がつけられています。
そのコレクションの中にあってひとつだけ
毎シーズン「永遠」の名を二つ連ねるお洋服があります。
TOWAVASE
「Permanent TOWAVASE」
Euro Linen Drawnwork Dress
black / beige
Free(one)size
¥101,000+tax
深く切り込んだキーネックの両サイドを埋め尽くす
圧巻のドロンワークと立体的な花びらのビジュー装飾。
フランスをはじめベルギーやアイルランドなど
世界有数の良質なリネンを生み出すヨーロッパで始まった
ドロンワークはレースの原型となったと言われ
経緯糸を抜き取り残った糸でその穴を縁取ったり
糸を渡して模様を作り出す手仕事の技法です。
立体的な花びら部分にはビジューと呼ばれる
宝石のように光る石状のものを共布で手包みし縫い付けてあります。
リネン生地に包まれたビジューたちは
陽光や照明に反射して時折キラキラと光ります。
大きく落としたドロップショルダーから
TOWAVASEの象徴とも言えるハンドスモッキングの袖付。
適度にゆとりをもたせた身頃のシルエットと
印象的なボリュームスリーブの対比が絶妙です。
PANTS:susuri Flutter Pants Cotton Stripe(this color sold)
SHOES:Vialis Pointed Toe Sandal
BAG:TACHINO CHIE Vegetable Tanned Leather Hand Bag(sold)
大切な日にとっておきのお気に入りのワンピース。
一生モノと思えるものを手にした日からの喜びは
それに似合うお鞄やお靴に出逢う楽しみが増えること。
変わらず愛され続けるVialisのサンダルに
今シーズンより新たにpoefuに加わった立野さんのお鞄で。
(TACHINO CHIEのお鞄は現在完売中で
追加生産を希望していますが納期は未定となっております)
主に1800年代後半から1920年代ごろの西洋アンティークに
大きくインスパイアを受けるTOWAVASEのモノ作り。
まるでその時代のアンティークリネンに触れているような
高密度にしっかりと織られた布は特異なハリ感だけでなく
長年愛用したリネンのトロみのある風合いと膨らみ
その両面を備えたヨーロッパリネンを使用しています。
ヨーロッパで羊飼いたちが着ていたアンティークリネンスモック。
100年を経てその魅力が失われないアンティークの美しさに
敬意を表しながらTOWAVASEのアレンジが加わります。
お洋服そのものの縫製は日本国内の工場で
ドロンワークとビジュー装飾はインドの手仕事です。
DENIM:minä perhonen「always」Denim
SHOES:Vialis Pointed Toe Sandal
BAG:MUUÑ Pain de mie Kago Bag
やや地厚なリネンで真夏は少し暑いかもしれませんが
風の通りは良いゆとりのあるシルエット。
私にとっての「一生モノ」はとっておきだけではなく
ちゃんと普段にも着て頂けるものかどうかが大切。
いつものお洋服たちと合わせて日々のお出かけに。
『一生モノ』
簡単に口にすることは出来ないその言葉。
同時にそう言えるモノに出逢えることは極めて稀なことでもあり
その出逢いは奇跡的であり運命とさえ感じるかもしれません。
TOWA(日:永遠)にPermanent(英:永久の)
デザイナーが永遠を重ね添えた一枚のリネンドレス。
着る人こそが花であることを知り永遠の忠誠を誓う花瓶。
きっと美しい花を永遠に咲かせてくれながら
永遠を重ね一生をともに添い遂げてくれることでしょう。
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