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2020.03.24

嵐が丘

2020.03.24|Blog

5年ほど前のその日は

突然降り出した豪雨と強風で嵐のような夜でした。

 

たまプラーザの可愛い妹的存在「annabelle」伊佐さんに

「とても真面目なご夫婦が始めた面白いブランドがあるから

営業終了後に一緒にfūga(poefu2階)で見てみませんか」

そう伝えてsusuriを見に来てもらった。

 

「姉妹伴」

姉妹伴とは中国福建省 恵安に伝わる文化慣習。

そこで生まれた女性たちは幼い頃から互いの家を行き来し

寝食を共にすることで本当の姉妹のように育ちながら

その固い絆は結婚後も一生続くと言われています。

その深い絆になぞらえてpoefuより一年遅れてオープンした

1歳年下の妹のような存在たまプラーザ「annabelle」との

別注企画を「姉妹伴」と名付けています。

 

 

susuri FOR 姉妹伴

Balloon March Skirt

white / black

1(one) size

¥29,000+tax

 

white

スッキリとしたウエスト周りから緩やかに膨らむ稜線。

ヘムラインは捻(ねじ)りながら裏地でつなぎ合わされ

とても不思議な立体感のバルーンスカートです。

 

OUTER:NATIVE VILLAGE「Inside/内面」Linen Silk Coat

INNER:GASA*「縁起もの」Lace Blouse

STOLE:糸衣 by Yuri Park 1/30 Cashmere Stole

INNER PANTS:humoresque Silk Shirring Pants

SHOES:R.U.「Jo」Ribbon Lace Long Vamp Shoes

春に欠かせないベージュアウターに。

コーディネートがぼやけるのが苦手な方は

ところどころに濃い目のアイテムを差し込んで。

 

OUTER:TOWAVASE「Permanent TOWAVASE」

Silk Hand Stitched Quilt Robe

INNER:GASA*「縁起もの」Lace Blouse

INNER PANTS:humoresque Silk Shirring Pants

BAG:TACHINO CHIE「M.F.B」Leather Hand Bag

SHOES:Vialis FOR poefu Pointed Toe T-strap Shoes

おめかししてのお出かけやお祝いでのフォーマルにも。

濃色のアウターにも映える白のスカートは

春夏だけでなく秋冬にもとても使い勝手の良い存在。

 

 

white / black

超高密度の平織り生地タイプライタークロスを

東炊きという江戸時代から続く特殊な染色法で染めています。

鉄釜で煮詰めるように染め上げる東炊き染色により

生地表面には特殊なシワ感が残り特異な風合いがあります。

一年を通して着用可能で洗濯強度もある優秀な生地です。

 

 

black

OUTER:糸衣 by Yuri Park「Fuji」天地 Cashemere Knit Gown

INNER:eleven 2nd Cashmere Crew Neck Jumper

STOLE:eleven 2nd Cashmere Stole

LEGGINGS:CLOSELY Cotton Silk Rib Leggings with Button

柔らかなニットドレーブとハリ感のある布帛のドレープ。

同じような立体感を上下異なる素材感の違いで見せて。

 

 

OUTER:Tabrik Velvet Robe(this color sold)

INNER:humoresque Silk Wide Gather Blouse

LEGGINGS:ゴーシュ Supima Cotton Leggings

BAG:NATIVE VILLAGE Glitter Cambus 2way Bag

SHOES:beautiful shoes「MARYJANE」One Strap Heel Shoes

モード感のあるバルンスカートを

シックなブラックフォーマルのコーディネートで。

 

 

 

展示会でも予約会でも無いのに全てのサンプルを車に載せて

二人のバイヤーだけで見る今となってはとても贅沢な時間。

 

「annabelle」伊佐さんは元々メンズを中心としたブランドで

長年に渡り営業企画に携わってきたメーカー側の人。

感覚的な私なんかよりもお洋服への目線はとてもシビアだ。

 

お洋服のディテールや縫製を裏返し隈なく見ている。

「このシャツ生地はあそこ(某所)のものですよね。

それにしてはこの値段設定は高すぎませんか?」

作り手側にいただけにブランド側も困る質問が

幾つも繰り出され隣で聞いているとヒヤヒヤする。

 

全てを見終わった後に外へ出て二人きりで話した。

階段の踊り場の窓から見える嵐の夜を眺めながら

「どうでした?」そう恐る恐る尋ねてみた。

 

「デビューしたてとは思えないくらい丁寧に作っていますね。

ご夫婦の人柄も良くて話を聞く姿勢が真面目ですよね。

とても感心しましたので是非 annabelleでも扱いたいです。」

 

長年に渡り物作りをしていた信頼する妹から

お墨付きをもらってその時一番嬉しかったのは

もしかするとsusuriではなく私なのかもしれない。

 

今春夏susuriへの別注共同企画『姉妹伴』に

「ハイドワンピース」を選ばない事は私から提言した。

「今春夏はバルーンマーチスカートを姉妹伴にしませんか?」

妹からの提案を私は素直に受け入れた。

 

susuriが初めてスカートを作ったシーズンの

「ターンバックスカート」という名のスカートを

再構築したのが今回の「バルーンマーチスカート」です。

 

そのシーズンはsusuriにとって大きな変化のシーズン。

初めてのスカートに初めてのワンピースがリリースされ

大半のお洋服の裾や袖が捻(ねじ)れていたシーズン。

スカートもワンピースも初めてとは全く思えないくらいに

独創的でいてsusuriらしさが爆発しているようなコレクションに

多くのファンがついてその後はワンピースといえばsusuri。

そうお客様から言われるブランドにまで成長した。

 

このスカートを見ると思い出すのです。

5年前のあの日二階の踊り場の窓から見えた嵐の夜

愛してやまない信頼する妹が言ってくれた嬉しいそのひと言を。

 

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