RhodorilioN
2022AW Collection
敢えてこの時代にあって
敢えてこのタイミングでデビューした
ファーストコレクションの展示会では
その大いなる門出を祝うかのように
満開の大きな桜が咲き誇っていました。
RhodolirioN
Type B-15 Big Collar Jacket
olive
0 / 1 size
¥57,200(tax in)
RhodolirioNディレクター須藤さんの
前職ルーツにNEPENTHESらしさが
ミックスされた秀作とも言えるアウターは
フライトジャケットの定番
B-15にRhodolirioN的解釈を加えた
ベーシックでいて実はフェミニンな1着。
ラクーン(アライグマ)調の
アクリルポリエステルのフェイクファー
基布がポリで毛足がアクリルのもの
(下にある襟はポリエステルボア)。
オリジナルデザインをデフォルメした
肩までを隠すくらい大きな襟は
デタッチで取り外しが可能。
ミリタリーウエアに付け襟という
デザイナーのセンスが最高です。
襟下に付属するチンガードで
襟を立てればマフラーより暖かい。
手袋をしたままプルアップ可能な
レザー引き手のシングルジッパー、
ジッパーからの風の侵入を防ぐ
インベロにはジグザグステッチと
メンズカジュアルを牽引し続ける
ネペンテスが手掛けるレディースだけあり
抜かりないディテールへの拘りは流石です。
ポリエステルボアライナーで
高い保温性が期待出来る身頃裏
袖裏はポリエステルで着やすい仕様。
デタッチのファー部分を外すと
オリジナルのB-15に近い雰囲気に。
無骨なメンズっぽさに早変わりする
それぞれに表情豊かな2wayデザイン。
モデル身長154cm
INNER:humoresque
Silk Frill Collar Blouse
PANTS:ゴーシュ
オックス VERY ワイドパンツ
SHOES:R.U.
「Camille」
One Lace Gillie Shoes
メンズライクな野暮ったさを強調する
アースカラーや茶系メインのコーデに
ピンクを加えてフェミニンさを。
モデル身長154cm 0 size着用
80年代に一世風靡した
当時のMA-1などのオリジナルよりは
少しコンパクトな見た目ですが
全体にはゆったりとして絶妙なサイズ感。
(伝わって欲しい...)
ベース素材やパーツ部材にディテール
それぞれのポイントがベーシックなので
印象的な襟元だけがシンプルに映えます。
モデル身長154cm
INNER:eleven 2nd
Soft Plain Jersey L/S T
SKIRT:Pois E
「OPERA」Skirt Cotton ivory
(this color sold)
SHOES:Vailis FOR poefu
Pointed Toe T-strap Shoes
ニュートラルロンT「OPERA」スカート
VialisのTストラップシューズと
poefuで今最もベーシックな物たちと。
これまでに無い雰囲気だけど違和感なく
そしてやはり襟元がどこかフェミニン。
モデル身長154cm
INNER:ANSPINNEN
Cashmere Crew Neck Knit
PANTS:GASA*
「森との対話」
Jacquard Wide Pants
SHOES:R.U.
「Jo」
Ribbon Lace Long Vamp Shoes
上下でグリーンの色合わせ。
ミリタリーウエアのアウターなので
GASA*のジャガード柄を大胆にも
カモフラに見立てたお気に入りコーデ。
想像もし得なかった出来事によって
出かけたくても出かけられない
会いたい人に会う事も許されなくなった
桜咲き始めた2020年3月の出来事。
それは当初思っていたよりも長期化し
昨年の梅雨頃からは何も手につかず
正直もうお店を辞めてしまおうか
そんな風に何度も思うほどでした。
その重い気持ちを引きずったまま
明け初めた2022年1月のある日
1つのブランドが世に放たれました。
「RhodolirioN」(ロドリリオン)
30年以上に渡りメンズカジュアルを
牽引し続ける唯一無二孤高の存在
「NEPENTHES」(ネペンテス)が
手掛けるレディースだけの新ブランド。
春夏のカプセルコレクションを経て
今秋冬2022AWコレクションより
本格的にブランドは始まりました。
大いなる門出を祝うかのように
満開の大きな桜がいけられた展示会場。
ファーストコレクションとは思えない
圧巻の展開型数と圧倒的な世界観。
何もかもを忘れさせてくれるくらい
振り切り壊れたリミッターの針は
僕から語彙力を奪い去ります。
ただひたすらに口から出てくるのは
「可愛い」その言葉を連呼するばかり。
ディレクターとして就任したのは
BEAMS BOYディレクターを
長年に渡り務めてきた須藤由美さん。
「RhodolirioN」
そのブランド名の由来を尋ねると
荒涼としたヒビ割れ何も無い大地に
無数に咲き乱れるピンク色の花の写真を
見せながら「これがロドリリオンです」
満面の笑顔でそう教えてくれました。
聞けば毎年咲くわけでは無いらしい
何かしらの様々な条件が揃う年にのみ
ひび割れた大地に強く咲くその花たち。
自身が手掛けるBEAMS BOYを通じ
出逢ったNEPENTHESに転職してまで
敢えてこの時代このタイミングで
立ち上げようとした新たなブランド。
どれだけ素晴らしい物を生み出しても
毎年咲く事が出来るかさえ分からない
ヒビ割れ荒涼としたこの時代に
強く咲く事を望み託したブランド名。
生まれてまもない1ブランドによって
2020年3月以来忘れかけていた感情が
再び途轍もない熱を帯び初めている事が
目で見えるくらいに分かる瞬間。
後先の事はもうどうでも良い
この熱量もろとも届けなくてはならない
バイヤーとしてセレクトショップとして。
迎えた今秋冬2022AWコレクション
RhodolirioNファーストシーズン。
誰も知らなかったこのブランドは
後先考え無い「可愛いこそ正義」な
ポンポンニットシリーズをはじめ
幻の名作レースカフカットソーや
先日ご紹介した「SAMUNAI BLUE」こと
ブルーベルベットキルトシリーズと
立て続けに沢山の花を咲かせてくれました。
RhodolirioNをご紹介する度に感じていた事
kavalやTOWAVASEと異口同音を奏でながら
新たなpoefuを感じさせてくれる
スタイリングが楽しくて仕方がなかった
そこに添える言葉やタイトルを探す事も。
何だかお店を始めたばかりの頃のように
やっぱりお洋服が本当に好きなんだなと
心から思う瞬間が何度もありました。
旅する事や外食する事さえ許されず
会いたい人に会う事も出来ない
もはやお洒落をする必要がない。
誰が悪いわけでもない
何を責めることも出来ない
自らを責めるしかなかったとして。
お洋服を諦めかけていたのは
僕の方だったのかもしれません。
ずっと口にしてこなかった想い
綺麗事ばかりではなく咲く花でいたい
そして再びもう口にする事はせずに
最低を踏み締めながら咲いていこう。
敢えてこの時代、敢えてこのタイミングでデビューした「RhodolirioN」ファーストコレクション。
ディレクター須藤さんの前職ルーツにNEPENTHESらしさがミックスされた秀作アウター。
フライトジャケットの定番「B-15」にRhodolirioN的解釈を加えたベーシックでいて実はフェミニンな1着。
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メンズライクなオリーブドラブ色のミリタリーナイロンクロス。
ロドリリオンを手掛けるネペンテスにとっても欠かせない生地、その色出しや生地感は流石のひと言。
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元デザインのソースであるB-15はフライトジャケット、身頃裏のパイルボアで抜群の防寒性です。
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このアウターで最も印象的な大きめの襟は、ラクーン(アライグマ)調のポリエステルフェイクファーからポリエステルボアのメンズライク襟への早変わり2way仕様。
オリジナルデザインをデフォルメした肩までを隠すくらい大きな襟、ミリタリーウエアに付け襟というデザイナーのセンスが最高です。
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襟下に付属するチンガードを留めて襟を立てればマフラーより暖かい。
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ボタンでデタッチャブルする襟。下襟を収納するポケットなどとても丁寧な作りです。
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米国国防総省軍がミリタリーウエアに定めるミルスペック。
タウンユースの衣服としては必要外だとしても、それらの機能的なオリジナルディテールを丁寧に作り込む事で、このアウターがベーシックで長く愛用出来る1着として大切な演出になります。
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防風性を高める袖口と裾周りのリブ仕様。
メンズライクなショート丈でウエストマークをキッチリ付けれるので、ワイドパンツやスカートとの相性が抜群です。
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オリジナルのスナップボタン、燕モチーフはRhodolirioNのアイコン。
海軍兵が長旅から無事に戻った際、陸近くで最初に見る幸運の証になぞらえた縁起物でファーストシーズンの素晴らしい航海を祝福します(フライトジャケットですが笑)。
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