シーズンを重ねる毎に店頭はもとより
ONLINE先でも多くのリピーターを獲得し
着実にファンを増やし続けるLENSE。
誰もが知る世界的デザイナーズブランドでの
パタンナーとしてのキャリアを積んだ
ロジカルで美しいパターンメイクに加え
自らが全てのサンプル制作を手掛ける事から
型紙と縫製の関連性を見据えた良質な生地選び。
そして何よりデザインの結論に至るまでの
これでもかと突き詰められる思考やプロセス
初見では全く気付く事が出来ないギミック等
数多の洋服好きを魅了する理由は様々です。
春夏の展示会初見で最も印象的だったシャツは
果たしてその尽きない魅力を言葉に出来るのか
説明書きの意味も分かってもらえるだろうか
そんな多くの不安を抱えながらも
魅力尽きないシャツのご紹介です。
LENSE
Progress Shirt
black
1 size
¥44,000(tax in)
パターンにサイズ感やシルエットなどの大枠は
「Unfinisehd Shirt」と同じ「Progress Shirt」。
付かず離れずのボックスシルエット
約10cmの着丈前後差あるロングシャツ。
左前身頃のイカ胸ステッチ部分を境にして
フラした上布がオーガンジーに変えてあります。
ウエストベルトとしての未使用時には
裾部分に格納出来るようになっています。
綺麗に格納し側面カットアウェイの隙間から
微かにその気配をのぞかせるも良し
敢えて垂らしてデザインの一部するも良し。
ウエストベルトの気配を無くしての着用時に
ベルトを紛失しないようにという気遣いが
LENSEらしいデザインに昇華されています。
左前身頃に垂れる布は裏側で留められるので
アシンメトリーな着こなしを楽しめます。
透け感あるオーガンジーとタイプライターが
黒で協調しならが異素材感を強調し合います。
左右で大きさが異なるアシンメトリーな襟。
まるで英国陸・海・空軍のブロードアローを
象ったような矢印状の印象的なボタンかけ。
手付けでしか出来ないという証と共に
一般的な留め方(二の字で留める)に比べると
支点が1点になる事でボタンが動きやすくなり
布の動きにも対応するため強度面で安定し
4つ穴ボタンにとってかなり有効な留め方です。
袖カフの形状違いと異なるボタン使い
着衣時にほぼ気付かれない横軸アシンメトリー。
フロントボタンは3穴黒貝裏使いの途中から
4穴黒表使いに変わる縦軸のアシンメトリー。
とても珍しい3穴に加えて裏使いのボタン。
3つ穴→4つ穴というアシンメトリーに加え
貝にとっての表→ボタンにとっての表という
LENSEデザイナーらしいアシンメトリー解釈。
アシンメトリー認識はそのものこそが
シンメトリー認識から生まれる表裏一体のもの。
アシンメトリー⇄シンメトリーという構図を
たかがボタンされどボタンと言わんばかりに
表裏と縦軸を使ってロジカルにデザインします。
コットンタイプライタークロス基布に
ハリのあるコットン100%オーガンジー。
オーガンジー下にも基布のタイプライターが有り
透け感は気にせずに着用が可能です。
モデル身長154cm
INNER:Fabrique en FRANCE
1×1 Cotton Rib Turtle L/S T
SHOES:ONE TWO & CO.
「MARYJANE」
Velvet One Strap Shoes
「Unfinished」と「Progress」どちらにするかで
悩まれる方が多かった店頭でのご予約会。
シンプルなものがお好きなら「Unfinished」
よりLENSEらしいものがお好きなら「Progress」
そもそもどちらもシンプルじゃ無いですね笑。
春夏展示会で最も印象的だったシャツ
その魅力に僕の言葉は追いつけているのか
説明の意味が分かってもらえるのか
色々と不安でなりません。
たとえ何を書いているかあまり分からなくても
着てみたいと思うきっかけになってくれる
熱量だけでも伝わってくれればと願うのです。
実際にこのシャツが届く頃には
僕の不安がLENSEファンに変わる事を信じて。
「Unfinished」・「Progress 」・「Almost Done」という3部作のようなシャツコレクション。こちらは途中となる「Progress 」=過程という名前が付けられたロングシャツ。
左前身頃の長さをロングからショート丈へと大きく変化する事が出来る外観としての面白さだけではなく、「Unfinished」に1箇所オーガンジーを加え「Almost Done」へと続く3部作の過程を示す凝ったデザインのシャツです。
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LENSEコレクションに欠かせないシャツ地、コットン100%のタイプライタークロス。
一般的なタイプライタークロスのハリの強い生地感ではなく、洗い込みくったりと馴染んだような柔らかさ。
ただあくまでも生地組織は高密度タイプライターで、洗濯強度もあり通年着用可能で便利な生地です。
イカ胸周りの一部にコットンオーガンジーを使用しています。
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左前身頃のみイカ胸仕様のフロントデザイン。
イカ胸周りがコットンオーガンジーになり黒で協調しながら、異素材で静かに強調されています。
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左右で襟の大きさが異なります。
もちろん敢えてのデザインですが、誤って間違えて作ってしまった感じに見せるためにパッと見には分からない誤差にしてあるのがLENSEらしいギミックが効いていて面白い。
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ロングシャツ右前側はプレーンな作り、左前側はウエスト下辺りから生地が二重になっています。
着脱可能なウエストベルトが付属します。
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右側はもちろんですが左前下布側にもポケットが隠されています。
丁寧な物作りに定評のあるLENSEらしさと、ポケットに手を入れるとフラした上布が動き、それぞれの布の存在を際立たせるもう1つの機能を果たします。
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ウエストベルト未使用時に格納するための場所が裾部分に備え付けられた興味深いデザイン。
綺麗に格納し側面カットアウェイの隙間から微かにその気配をのぞかせるも良し、敢えて垂らしてデザインの一部するも良し。
ウエストベルトの気配を無くしての着用時にベルトを紛失しないようにという気遣いが、LENSEらしいデザインになって昇華されています。
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左右カフス仕上げ(具合)とボタンの種類や色が異なります。
もちろん敢えてのデザインですが、こちらもよく見ないと分からないアシンメトリー感が素晴らしい。
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カフス部分ボタンの横軸アシンメトリーだけでなく、フロントボタン縦軸方向もアシンメトリーになっています。
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