Now Loading...

NEWS

ロンギヌスの槍

2014.05.30|お品物, 大事なお知らせ, 店主のつぶやき

*今回ご紹介のアイテムは既に完売をしております

予めご了承のうえでご一読頂けると幸いです*

 

今春よりお取扱いがスタートしたブランド

『susuri』(ススリ)

poefu 別注のカカシノシャツ。

FOR poefu susuri

「カカシノシャツ」

charcoal grey

S/M size

¥32400

 

完売をしてしまって今なお

的確な表現を言葉では書ききれないお洋服。

「susuri」の〝らしさ〟は感じとれるのに

言葉は私の口元で迷子のように右往左往する。

何度も書いては消し また書いてはの繰り返し。

完売して今なお探し続けている言葉。

100年以上も続いている京都の機屋さんで丁寧に織られた

膨らみのあるリネンを贅沢に使用しています。

子供の頃に折り紙で作った紙飛行機のような

末広がりの不思議なシルエット。

 

本物の紙飛行機のように

風を受けてリネンの素材感とともに

動く度に楽しげな表情を見せてくれます。

 

薀蓄や詩的な表現だけでは伝えきれない。

「susuri」らしいディテールが私の言葉を彷徨わせます。

それは日常の中にある様々な気配に似ています。

繊細で微かな機微に感じ 気付く瞬間。

言葉では追い切れない感覚に頼る気配への気付き。

 

poefuで別注した20個の小さなアンティークのようなボタン。

大好きな花「マトリカリア」を模ったようなボタン。

その20個のボタンと更に裏側に配されたボタンは

何万通りもあるはずのボタンの掛け方によって

様々な表情が生まれます。

それは日々の小さな抑揚のように。

見上げた空に同じ空など無いように。

人生に同じ一日など無いように。

ところどころに配される左右非対称なデザイン。

デザイナーの意図する意思と意志に反して

まだ私に適切な言葉を与えてはくれない。

 

創造と破壊。

消しては書きまた書き連ねる無数の言葉。

虚空を彷徨う目に見えぬ口から出づる言の葉。

店頭では言葉足らずの私を差し置いて

全て見知った大切な人たちのもとへ旅立ちました。

カカシノシャツは創造と破壊をもたらす

ロンギヌスの槍のように私を射貫きます。

今回ご紹介に至れなかったカカシノシャツ

先日susuriデザイナー齋藤氏にご来店いただき

二つのカカシノシャツを秋冬シーズン用に別注いたしました。

6月1日(日)より店頭にて予約販売を開始いたします。

併せて二つのFOR pofeuドロシーシャツコートが並びます。

 

言葉を探す旅はまだまだ始まったばかりです。

次回は必ずNEWSでご紹介が出来ますことを。。。