2018.11.07|Blog
お洋服屋さんで働き始めてから23年もの月日がたちました
ちょうど時同じく23年前にこのブランドが生まれました
23年前その2つの「偶然」は
長い長い月日を経て
今秋冬「必然」の始まりを迎えることになります
23年目のはじめまして
GASA*
「SARA」Lace Robe Gown
purple gray
Free( one )
¥58,000+tax
同素材ワンピースの上に重ねてオープンフロントで。
あまり何も考えずともただ羽織るだけで絵になる一枚のローブ。
レース部分を一折して共布の包みボタンにウエストコートを巻き付けて。
偶然の布の動きが必然の美しさを導き出すかのようです。
INNER:GASA*「SARA」Lace Onepiece(sold)
PANTS:humoresque Silk Shirring Pants(sold)
SHOES:minä perhonen「magnolia」Leather Mule(sold)
ただウエストを結わえただけでもお洒落な佇まい。
INNER:Fabrique en France 1×1 Rib Cotton Turtle L/S T
SKIRT:humoresque Cotton Linen Baloon Skirt(sold)
SHOES:DANSKO Professional Patent black
モーブのような美しいグレーに濃色のインナーがよく映えます。
23年前の同じ年にデビューしたミナのストールを。
偶然が重なり合いひとつのセレクトショップで出遭うこと。
ひとつのコーディネートで出逢うことは奇跡のようです。
INNER:Fabrique en France 1×1 Rib Cotton Turtle L/S T
SKIRT:humoresque Cotton Linen Baloon Skirt(sold)
SHOES:OFFICINE CREATIVE Lace up Boots
STOLE:minä perhonen「rosy」Tule Embroidery Double Face Stole
それぞれが個性的なアイテムのはずなのに
それぞれが印象性を失わないまま不思議な調和を見せてくれます。
OUTER:evam eva Press Wool Knit Coat
INNER:Fabrique en France 1×1 Rib Cotton Turtle L/S T
SKIRT:humoresque Cotton Linen Baloon Skirt(sold)
SHOES:DANSKO Professional Patent black
ノーカラーコートの襟元やフロントからレースをのぞかせて。
裾の柔らかなドレープも冬アウターを軽やかに見せてくれます。
一年を通して快適な着心地を約束するコットンブロードクロス。
一言にグレーとブラックと言えない二色はとても幻想的で
マローブラックという花で染め上げた天然染めならではの色合いです。
それは永遠を知らぬ花のように力強くもありどこか儚げでもあります。
色が変わるハーブティーでよく知られるマローブラック。
お湯を注ぐとブルーブラックの色合いになりレモンを入れると
まるで手品のように一瞬でピンクに色を変えるのです。
その色素変化を利用し酸性とアルカリ性のどちらに反応させるかで
同じマローブラックからこの二色は生まれるとても興味深いものです。
GASA*オリジナルのカットワークレースはマローブラックそのものにも
ウールやカシミアと合わさる冬景色の中では雪の結晶のようにも見えながら
お洋服のヘムラインを詩的に縁取ります。
GASA*
「SARA」Lace Bustle Skirt
Free size
black
¥48,000+tax
19世紀にヨーロッパを中心に流行したバッスルスタイル。
フラットでスッキリとした前面に対して二重で仕立てる特徴的な背面。
本来は後腰を大きく膨らませるスタイルですがこのスカートでは
あくまでもレースを付帯させるに留めて全体にスッキリと仕上げています。
背面のレース部分を前面にすればまるでエプロンのように
側面にすればアシンメトリーな見た目でとてもお洒落な一着に。
360°の全方位で着用しても膨らむことがないので
色々な着こなしのアレンジを楽しむことが可能です。
レース上に渡した共布のコードを絞るとバッスルレース部分に
強弱が生まれてドレープ感がとても豊かな表情を見せてくれます。
OUTER:TOWAVASE「Permanent TOWAVASE」
Belgium Linen Hand Stitched Quilt Robe Coat(sold)
INNER:NO CONTROL AIR
No Collar Shirt Compact Cotton Typewriter Cloth
SHOES:R.U.「Camille」One Lace Gillie Shoes
マローブラックのソリッドではない柔らかな色合いのブラックが
まるで時を経た西洋アンティークのような佇まい。
バッスルレース部を色々な位置で楽しみながら
一年を通してコーディネートの主役や脇役にして。
GASA*を初めて手にしたのは何時の頃だったでしょうか。。。
記憶の糸を辿れば16年ほど前によく訪れていた
神戸の「キャズエドゥミ」さんだったような気がします。
最も尊敬するスタイリスト大森伃佑子さんからも
ちょうどその当時GASA*のお話をよくうかがっていました。
そして昨年からお取り扱いを始めたsamuloを通して
GASA*の展示会に伺うご縁をいただくことになりました。
23年目にしてはじめて伺った展示会で
一番に目に留まったのはこのレースシリーズでした。
まるでアンティークのような佇まいのそれらは
私がずっと以前から知っている16年前のあの日初めて手にした
GASA*の印象と変わらないままでとても印象的でした。
まだ三度の展示会に伺っただけですが
展示会の度に毎回オリジナルのレースシリーズは
テーマに合わせて少しずつ変化をしながら作り続けられているようです。
GASA*デザイナーの五十嵐さんはスタイリスト出身。
スタイリストとして活躍していた当時
ビンテージやアンティークのお洋服を自らリメイクした
お洋服が業界関係者にとてもウケがよく
「ブランドとしてお洋服を作ってみては」と言われた事が
きっかけの一つとなって23年前にGASA*を始めることになります。
だからこのレースシリーズはGASA*にとって一番大切で
きっと原点のような存在のお洋服なのだと思います。
お洋服屋さんで働き始めてから23年もの月日がたちました
ちょうど時同じく23年前にこのブランドが生まれました
23年前その2つの「偶然」は
長い長い月日を経て
今秋冬「必然」の始まりを迎えることになりました
23年目の「はじめまして」
「はじめまして」だからこそ
原点であるこのレースシリーズからご紹介したいと思いました。
23年分の長い長い時をさかのぼりながら
様々な想いをまとめてここにご紹介するまでに
ずいぶんと時間がかかってしまいコーディネートのお品物に
soldのアイテムが多くなってしまいましたことをお詫び申し上げます。
ONLINESHOPでもご紹介中です。
是非ご利用下さい。