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NO CONCEPTUAL MESSAGE

2022.12.10|Blog

実はkavalというブランドには

コンセプトもシーズンテーマも無い。

 

「デザイナーが作りたいものを作る」

ただそれが有るだけなのです。

 

 

kaval

Cashmere Cotton Linen Twill

A-Line Over Coat

grey / black

UNI SEX – M size

¥116,600(tax in)

 

 

「Aラインオーバーコート」

その名がしっくり腑に落ちる見た目。

後下がりの身頃に分量感を持たせた

贅沢なパターン構成と用尺使い。

スッキリとした肩周りからヘムに向けて

流れるようにゆったりとドレープを描く

美しいAラインシルエットのアウター。

 

 

1つボタンのチェスターコート調デザイン

ただデザインソースはそれでは無い。

「こういうコートが有ればいいのにな」

というデザイナーの発想から生まれた

kavalらしいあくまで感覚的なデザイン。

異例のデザイナー自らがパターンを引いた

意欲的な空想の具現化も興味深い。

 

 

その意欲的な自身のパターン制作の

証明書のような肩下がりから続く袖

身頃と一体化する贅沢なパターン

そして何より贅沢すぎる生地の使い方。

ストレスの無い着心地はもちろん

何よりもオーバコートたる所以の

かなり厚手インナーでもストレスフリーです。

 

 

UNI SEXのM sizeという事もあり

女性にはかなり長めの袖丈ですが

袖見返しがも同様にかなり長いので

大きくターンナップするダブルカフ仕様。

性別や体型を問わないだけでなく

好みや着こなし気候に応じて

好きな袖丈の長さに設定でいるという

とても便利でよくできたシンプルな袖先。

 

 

前から後に流れるカットアウェイヘムと

脇下側面のパネルパターン構成が

更なる立体円形のシルエットを作ります。

ポケットは前振りのシーム線に沿えて。

 

 

モデル身長154cm

INNER:kaval

American Sea Island Cotton

Open Gather Onepiece

PANTS:TOWAVASE

「Anne」

Circle Flower Embroidery Pants

SHOES:Vilais

Hand Woven Leather pointed Toe Mule

Aラインシルエットのアウターなので

ワンピースやスカートは相性抜群です。

ワイドパンツのコーデイメージは

インナーパンツAnneで見ての通り

こちらも相性が良いですね。

 

 

デザイナーが1本の糸を選ぶ所から始まる

kavalオリジナルの生地製作。

経糸にカシミアコットンの混紡糸と

カシミアリネンの混紡糸を交互に並べ

緯糸にはカシミア糸を打ち込んだという

初めて見る雰囲気のツイル(綾織)生地。

全体がカシミアで覆われ微起毛している為

風合いとしてはネルに近い手触りです。

 

 

縦(経)方向は交互に並べられた

(カシミア)コットン糸のゴワつきと

(カシミア)リネン混紡糸のハリ感

横(緯)方向はカシミア糸の柔らかさ。

手触りや着心地ははもとより

それらの特性が理論上説明されるように

Aラインオーバーコートの要である

ドレープラインで可視化されています。

 

 

 

モデル身長154cm

INNER 1 – kaval

Cashmere Sable

Crew Neck Knit

INNER 2 – ANSPINNEN

Cashmere Knit Long Gown

PANTS:SUSURI

「ポーンキュロット」

SHOES:R.U.

「Jo」

Ribbon Lace Long Vamp Shoes

ミドルゲージニットを2枚重ねても

全くゴワゴワしないストレスフリー度。

しかも見た目にも殆ど影響が無い。

秋口から春先までインナーを変えて

長期間に活躍してくれそうです。

 

 

 

Aラインオーバーコートの原型は

たしか5年ほど前にリリースされた

カシミア100%フラノ生地だったはず。

当時のデザインはステンカラー調で

打ち合いもボタンも無いもので

今より更に削ぎ落とされたデザインでした。

 

 

フレンチアンティークだったり

ミリタリーがソースになっていたり

時に和装に着想を得たかと思えば

頭に浮かんだ感覚的なものだったりと

良い意味でコンセプトもテーマも無い。

デザインらしいデザインは見当たらずとも

何もかもを包み込んでくれるアウターは

それらをひっくるめてkavalらしい。

 

「デザイナーが作りたいものを作るだけ」

展示会場で自ら多くを語ることの無い

ノーコンセプチュアルなメッセージ。

 

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