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NON TiE UP

2023.02.02|Blog

LENSE

2023 SS Collectionのテーマに即し

アーカイブ逆再生の試みとして

完売しておりましたアウターが

FOR poefuとして再入荷予定です。

(2月下旬〜3月中旬入荷予定)

 

 

抽象や思考が可視化するような

興味深いデザインや

ディテールへのアプローチ。

そして何より元パタンナーらしい

美しいシルエットに魅了され

シーズンを追う毎に着実に

ファンを増やし続けるブランド

「LENSE」(レンズ)。

 

「極力パターンを引きたくなかった」

 

誰もが知るデザイナーズブランドで

パリコレクションまで帯同していた

華々しい経歴を持つ元パタンナーから

放たれたその意外すぎるひと言。

 

 

LENSE FOR poefu

Wool Linen Code Coat

beige / black

size 1

¥62,700(tax in)

 

 

 

トレンチコートの原型と云われる

「タイロッケン」を想わせるコート。

 

 

ビンテージウエアに造詣が深い

デザイナー田村匠氏らしい

ルーツデザインのインスパイアから伸びた

不思議な1本のベルトの存在は

「極力パターンを引きたくない」

その意味深な言葉の解釈に

通ずるヒントのようにも見えます。

 

 

「タイロッケン」の痕跡は

あくまでも1つのヒントでしかない。

そう言わんばかりに

タイロッケンコートの象徴である

大きな襟を排した無言の胸元。

 

 

前身頃の合わせだけでなく

ヘムラインにかけてのシルエットが

左右アシンメトリーに見えます。

 

 

右側面は美しいフレアAライン。

 

 

左側面から見るコクーンシルエット。

どうやらヘムライン付近に

何かしら仕掛けがあるようです。

 

 

何とヘムライン(左側面のみ)に

ベルトとループが付属しています。

この5つのベルトループの通し方や

絞り加減で無限に表情が変化します。

 

 

「極力パターンを引きたくない」

その意外な言葉の解釈に通じる

1本のベルトを背面に辿っていきます。

 

 

曲がりくねった道の先

 

 

左右のループを行ったり来たりしながら

そのヒントの終着点は中心部の

1箇所に留められ始まっています。

 

 

中心部のスタート地点については

誰もが同じそんな意味合いなのか。

果たして実は始まりではなく

もしかすると終着点を示しているのか。

右の道(ループ)を選んで

左の道(ループ)に戻って

 

 

右の道(ループ)だけを選び前に進み続けても。

悩みながら途中ポケットで休んでも。

何が正解というわけではなく

全てが正解という無数の着こなしと

着る人に委ねられた自由度を感じます。

 

 

スッキリした肩線に似つかわしい

敢えて長めに設定された袖丈。

 

 

パターンはもちろんデザインに加え

デザイナー自らが手掛ける丁寧な縫製。

パイピングや手まつり仕上げの袖口を

ロールアップで見せながら着ても良し

中に折り込んで着るも良しと

こちらも着る人に委ねられています。

 

 

360度どこから見ても

見飽きない楽しいコートです。

 

 

ベルトを外しオープンフロントで。

 

 

不思議な曲線を描きながら分離する

そんなアシンメトリーで個性的な

ネックラインが現れるオープンフロント。

象徴的な襟をなぜ排したのか。

実はこのコートは襟周りと胸部に

パターンメイクの力点があります。

 

 

平置きで撮影した際の立体感は

まるで話しかけられているようです。

パタンナーという裏方出身の

拘りある無言の襟周りという訳です。

 

 

打ち掛け用に隠れていた

右前身頃のバックルも

オープンフロント時に現れます。

 

 

何よりもオープンフロント時の

この開き具合と見え方が面白くカッコいい。

 

 

ヘムラインのベルトを絞らず着れば

左右対称の綺麗なAラインシルエットに。

LENSEの原点的アーカイブの名作

「フレアコート」の痕跡を描いています。

 

 

ベルトは背面でこのような状態。

 

 

再びベルトを前に回し

途中ひねりを加えてみます。

 

 

右前身頃は打ち掛けを留め

左前身はウエストボタンだけを留めて。

 

 

ヘムベルトは全ループを通しながら

行って帰っての状態で絞り切ります。

 

 

着衣はこんな感じです。

 

 

更にアレンジを加えてみます。

打ち掛けもウエストボタンも外し

左前身頃を見返して

2つのバックルに通してみたり。

 

 

左右フロントを入れ替え

上下のベルトを強く絞り

アシンメトリー感を強調…など…

 

1つのヒントを手がかりに

自分なりの正解を導き出す度

見せてくれる表情変化に心躍ります。

 

 

モデル身長154cm

INNER:humoresque

Silk Highneck Rough Blouse(sold)

PANTS:FIR MUM

Stretch Polyester Tapered Pants(sold)

SHOES:Vialis FOR poefu

Pointed Toe T-strap Shoes

 

 

 

ウール52%リネン48%ウエザークロスは

尾州産の糸を遠州地方で仕立てたもの。

ウールと言ってもサマースーツなどに

使用される梳毛ウールなので

真夏以外の季節に着用可能な生地感。

経糸(たていと)はウールの双糸使い

緯糸(よこいと)は単糸のリネンです。

それぞれの素材が持つ特性を

デザインやパターンメイクに活かし

落ち感ある経糸ウールが作る

美しいカーテンのようなドレープ。

ハリ感のある緯糸リネンが

シルエットのメリハリを際立たせます。

 

 

 

こちらはトップボタンだけを留めて

左前を引っ張り身頃を返しています。

 

 

モデル身長154cm

INNER:kaval

Sand Washed Silk Plain

Sarrouel Blouse(sold)

SKIRT:Pois E FOR poefu

「OPERA」Skirt Cotton greige

(this color sold)

INNER PANTS:humoresque

Silk Shirring Pants

SHOES:Vialis

Hand Woven Leather Pointed Toe Mule

 

 

 

 

ロジカルに美しいパターンメイクで

着実にファンを増やしてきたLENSE。

 

「極力パターンを引きたくなかった」

その意外すぎる言葉と共に

シーズンコレクション全てに付属した

ベルトを見ながら気づいた大きな矛盾。

 

TiE UP=本来 縛り付けるはずのベルト。

ただこのコートにおいては

上下のベルトが無限の着方を提示し

むしろ着る人を縛り付けるどころか

自由にしてくれているという矛盾に。

 

右に進んでも 左に進んでも

前に進まず 戻っても

ひと休みしていても

どれを選んでも正解と言わんばかりに

それぞれの自由な着こなしが

この1着の中で楽しそうな風景のように

未知未来の世界として広がっている。

 

 

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