今週末はお花見にお出かけの方も多いのではないでしょうか。
昨日展示会に出かけた際に見た目黒川の桜。
7分咲きでしたが、日々の忙しさを忘れ
しばしのお花見をひとり楽しんでおりました。
個人的には目黒川の桜は散り始めが好きです。
桜の花びらが川面に落ち
川の流れに身をまかせて
どこかに旅立っていくさまは
春の刹那の桜の強き儚さが
一番美しく見えるから。
その美しき儚さは今も昔も変わらず。
春になると必ず
平安の頃に詠まれたこの和歌を思い出します。
「ちればこそ いとどさくらはめでたけれ
うきよになにか ひさしかるべき」
伊勢物語八十二段 詠み人知らず
散っていくからこそに桜は美しい。
この世に永遠のものなどあるのだろうか。
今年もお花見の桜の下にはこのコート。
ほんの少しですがご用意しております。
EEL
「サクラコート」
Blue/Walnut
XS,Ssize ¥34440
古(いにしえ)より語り継がれるほどに
世の常として永遠なんて無いのかもしれない。
ただ春ごとに私達は愛するこのコートを着て
お洒落をして楽しいお花見をしたいと想います。
ずっとずっと変わらずに。
このコートとともに生きると始まったpoefu。
その永遠に変わらない気持ちは大切に。
「特別な日常」
私達は
誰かに頼まれることなく
想像の中にある高揚感を感じた時に
自分たちの形を作り始めます。
想像から形への変換は
実感を伴う日々からのヒントの収集によって生まれていきます。
形はアトリエの内と外で分業され、それぞれの仲間が
時の限りに力を注いでいきます。
その原動力は゛素敵なものを作ったら喜んでもらえる。゛
このたったひとつの思い込みがみんなの気持ちを突き動かす力になり
どんどん形になっていくのです。
混沌とした中にちらちらと光る喜びを見つけながら
自分達の奥底に残っていそうな力をかき集めて
波のように流れる時間の中、
服や形が生まれます。
この新しく生まれた物たちがお客様のお手元に届き、
皆様の゛特別な日常゛のためのものとなりますように。
そうみんなで願っております。
ミナ ペルホネン一同
mina perhonen
2013春夏のテーマは「特別な日常」
個人的にもこのテーマが大好きで深く共感をおぼえます。
mina perhonenを初めて目にした日。
そのお洋服に初めて袖を通した日。
大切に作られた端切れの小さなカケラが
何かに生まれ変わり誰かの元に旅立った日。
それは何でもない日常に
目に見えないはずの風の音(ね)が
その気配と共に
微風の心地よさでテキスタイルとなり
身体に沿い流れ始め
風景と一体となり季節の香りが鼻をくすぐる。
四季を彩る鮮やかな四季彩と豊かな色彩感覚。
穏やかで優しい日常の高揚感。
minaとともにある日々の日常を幸せに想います。
poefuでminaを始める前に
デザイナー皆川明氏と交わした約束。
西荻窪の空の下。
minaを特別な服としてでなく
特別な日常を運んできてくれるものとして
ご紹介できればという想いです。
前置きが長くなりましたがお品物のご紹介です。
北欧の港に色々な場所から集まった海鳥たち。
美しい個性の羽をまとった鳥たちは
日向ぼっこを楽しんでいます。
少し眠たそうな表情はのどかな日常を描き出します。
mina perhoen
「mingling」
white/light blue
36,38size ¥16800
大き目のTシャツのような形をしたカットソーワンピース。
すとんとした形はシンプルなパンツとのコーディネートで
テキスタイルを存分に楽しむことが出来ます。
アクセントにストールや小物を合わせる場合は
鳥たちの色のひとつに合わせての
コーディネートも楽しくなりそうです。
mina perhonen
「minglinng」
white/light blue
36,38size ¥11550
同素材のTシャツ。
マニッシュなタイプのこちらはネックのリブ幅を華奢にすることで
女性らしいネックラインを演出しています。
たとえシンプルなものでさえ
幾重にも重ねられるプリント版は
多くの人々の手間の重なり。
大切な時の重なり。
mina perhonen
「mingling」
white 38size(36sizeは完売いたしました)
¥57750
こちらはリネンの布帛を使用したワンピース。
袖口のデザインやギャザーの入りが
リネンの風合いと相まって表情を豊かにします。
今の季節はスプリングコートのインナーとしてのアクセントに
真夏まで着て頂ける素材感は
麦わら帽子やカゴの鞄、サンダルとのコーディネートで
日常を彩る主役の一枚としてお楽しみください。
3月5日に2周年を迎える事が出来ました。
月並みな言葉ではありますが
この2年間poefuを愛し大切に想ってくださっている
皆様には本当に心より感謝申し上げます。
今2周年は特別なお品物や企画展のご用意はしておりません。
昨年末のnewsでお知らせしたように
今年は自らの裡に耳をすませて
poefuを愛して下さる皆様とこれからここで出逢う皆様。
遠くからpoefuをご利用いただいている皆様に
より素敵な私達でいられるように努めていきたいと想います。
それは同時にお伝えをしていました
「微動」と「躍動」の理由をもって
少しずつ動き始めています。
本日より2年前のオープンしたあの日のように
マトリカリアの小さな花が店内に咲き始めました。
名も知らぬこの小さな花に映し出される
この花に誓った初心を忘れないためにも。
追伸
オープンフィールド(無相創・ENSYU)代表
ヨネハラさんに2周年のたくさんのお祝いを頂きました。
アテスウェイのケーキは初めて頂いたのもヨネハラさんからでしたね。
ヨネハラさんがアテスウェイの店内にいることを想うと
失礼ながら、ふっと笑みがこぼれてしまいます。
4つのシャンデリアの結線もありがとうございます。
そして箱庭の可愛いジュエリーケース。
②の数字がとても感慨深い想いです。
内装のお願いをした初めて出逢ったあの日から
今日までの2年をいつも感謝しています。
いつも互いに刺激し合いながら
いつも負けたくないと思いながら
良き友として、仲間としていられることを
本当に幸せに思います。
S様
お祝いにお花をありがとうございます。
初めてpoefuを訪れてくれたのはお散歩中の夏の終わりでしたね。
いつも細やかなお心遣いを頂いて
poefuを気にかけて下さり
差し入れや心のこもったお便りやメール
newsへの想いをくみとっていただいて
いつもいつも本当にありがとうございます。
S様にご愛着頂いているインバーアランはとても幸せ者です。
W様
素敵なお花をありがとうございます。
初めてpoefuを訪れて下さったのは寒い寒い冬の只中でした。
貫入の美しいアンティークのお皿、ジェミーソンズのニットベスト
お洋服だけでなく古いモノや家具
ちょっとしたお店のレイアウト変更の時も
そのひとつひとつの物語に耳を傾けてご購入下さった 事
初めてのminaをpoefuで選んでもらえたこと
とても嬉しく昨日の事のように思い出します。
S様
いつも素敵なお花をありがとうございます。
poefuの夢を話し始めたのはいつが始めだったのでしょう。
夢絵空の私の言葉を親身にいつも聞いて下さり
横浜に始まり二子玉川、三軒茶屋、代々木上原
代々木八幡、学芸大学と
毎週のように物件を共に見に行ったりした日が懐かしく思われます。
その絵空は西荻の空の下でした。
poefuの今があるのは東京の父親のようなあなたのおかげです。
いつも
いつまでもずっと
poefuを見守っていてください。
ここではとてもご紹介出来ない
数えきれないほどの2年分のかけがえのない
ひとつひとつの大切な思い出。
まだ2年という2頁分の小さな物語ですが
そのひとつひとつの幸せの記憶は
私達の心の裡に物語として記録されています。
これからも
一編の詩のように語りかけるものたちと
この場所で
マトリカリアの咲くこの場所で
これからも私たちらしく
poefuらしく詩っていようと想います。
3月でpoefuは二周年を迎えます。
数えること今春で5シーズン目。
オープンからいつも
入荷後まもなくご紹介出来ないまま
完売を迎えてしまうカシミアアイテムのご紹介です。
n100
Extra Fine Cashmere
Carigan with Pocket
white/marine blue/rose pink/lavender
34size ¥31500
ネックラインからヘムにかけての秀逸な美しい末広がり。
インナーのワンピースとボトムスの稜線に沿い
弧を描く切放した裾処理は
エクストラファインカシミアの素材本来が持つ
素材の良さを際立たせます。
クリーミーなオフホワイトは季節を問わず
ビビッドな色さえ優しく包容してくれます。
昨春ご好評いただいた
marineblueが今春夏も登場。
鮮やかなロイヤルブルーはどんな色にも合わせやすく
コーディネートを引き締めてくれます。
春夏らしくブルーのグラデーションコーディネートも贅沢で綺麗です。
今春のpoefuのコーディネートの軸にもなっているラベンダー。
儚さの中に絶対的な美があるかのように。
その確かな存在感を失わぬ穏やかな色。
パープル系色を得意とするn100ならではの新色は
エクストラファインカシミアの柔らかさと相まって春風を運んできます。
n100
Extra Fine Cashmere Border
Cardigan with Pocet
white/marine blue
white/navy
34size ¥33600
インナーとして着ていたボーダーを春はアウターにして。
見慣れたボーダーが特別な一枚に変わる瞬間。
5年ほど前
初めて見たn100のカシミアアイテムの中で
このボタンの無いカーディガンは私にとって
「なぞなぞ」のようなものでした。
当時は先日ご紹介したボタンスルーのカーディガンが
展開されていなかった事に加えて
常に前があいていることと
デザインらしいデザインが見当たらないので
難問に見えたのかもしれません。
今なおその「なぞなぞ」が解けた訳ではありませんが
シーズンを追うごとにこのカーディガンの良さを
私なりに理解するとともに
この洋服の向こう側にある
拡がる未来についてワクワクしてしまうのです。
そんな素晴らしいカーディガンを前に
私はまだまだ言葉足らずかもしれません。
ただ今の私に出来るかぎりのお話は店頭で。
今はまだ五度目の正直
幾つもの季節を重ね
幾重にも年月を重ね
そして素敵に歳を重ねていく
常に自らに正直に
私らしく言葉を重ねられるように
このお洋服とともに
。。。。。。。
ご紹介してきた今春夏のn100さんのカシミアアイテム。
オープンしてからこのアイテムを気に入っていただき
再来店を頂く事も多くなりました。
本日も9枚分の幸せな 笑顔と共に
大切にしてくださる方と旅立って行きました。
サイズとお色が少しだけ欠けてきてはおりますが
皆様の笑顔とお会いできることを
カシミアと共に楽しみにお待ち申し上げております。。。
2012年
1周年を記念して
3つの企画展で始まり
たまプラーザのannabelleさん
吉祥寺のpocoriさんの内装のお手伝いと
お洋服屋さんの枠にとらわれず
「チャレンジ」の一年でした。
オーバーワークとたたかいながらも
poefuを愛してくださる
皆様の優しさに見守られ
無事に年越しを迎える事ができます。
月並みですが一年間
本当にありがとうございました。
そして西荻窪の小さなお店poefuに
たくさんのお客様にお越しいただけたこと
心より感謝申し上げます。
2013年
「微動」と「躍動」
「記憶」と「記録」
来年は心に耳を澄ませて
裡側に目を向けてみるつもりです。
少しずつ変化し動き始めます。
その変化を自分も楽しみながら
少しずつお伝えできればと思います。
新年は1月8日(火)より営業
通常 第2火曜 水曜は定休日ですが
2013年のスタートは
1月8日(火)~15日(火)まで休まず営業いたします。
EELさんから蕾のサクラ。
UNIVERSAL TISSUから見た事も無い麻のアイテム。
n100さんから春色のカシミアが少し届きます。
楽しみにお待ちください。
どうぞ皆様
素敵な新年をお迎えください。
poefu 柿本景
えみ
風羽
2012.12.30|店主のつぶやき
暗闇を知らない
沈まぬ太陽などない事は
最初から解っている
マトリカリアの咲きほこる
見渡す限りの美しき世界
彷徨う道を照らしてくれた
進むべき道を教えてくれた
その太陽
微動
私の中から表出する新たなる躍動
脆弱とも繊細な静脈の微動に
たとい小さくとも動脈の強さを併せ持ち
研ぎ澄まされ濾過され
まろみを帯びたわずかな水の滴たちは
寄り添いながら
やがて形になり始める
poefuが月なのか
その場所が月なのか
意志を持ち
自らの足で立ち
恐る恐るその歩を踏み出だし
言葉にならぬ言葉で話し始める
自転は糸車の音を奏でながら
一編の詩のように糸を垂れ
新たなる物語を
紡ぎ始める
不器用という名の無垢さと
透明という名の純度に彩られ
暗闇を知り陽はまた昇る
どこまでも行こう
残されたものたちは
時々振り返りながらも前を向き
その沈みゆく太陽が
新たに生まれる太陽の予感をともなって
朝陽のような夕陽を抱いて
新たなる絵と言葉を
大いなる空に放とう
誰も歩けない空の道を
その太陽が通り照らしてきてくれた
軌跡の道を辿って
自らの言葉をもって
記憶の残留は記録の古文書となり
虚空に放たれた奔放な言葉が
やがて大きな空に絵を描くように
私にしか描けない
絵空の言葉を
千年の旅をしてきたアランニット。
その深き愛と切なき悲哀の物語。
INVERALLAN。
海流ぶつかりあう
厳冬の海に漕ぎ出す手漕ぎの船。
その船に乗る漁師たちが無事に還ってくる事を願い
ひと針ひと針に希望を込めていく。
そこにあるのは家族の深き愛。
生きるために漁に出ねばならない。
ただその厳冬の海は常に死と隣り合わせ。
遭難者の身元を明かす各地域村の文様。
編み込められた先人の知恵。
そこにあるのは切なき哀。
INVERALLAN
3A 8BUTTON CARDIGAN
NATURAL ¥47250
INVERALLAN
3A 8BUTTON CARDIGAN
ECOLOGICAL GREY ¥47250
4A 8BUTTON CARDIGAN
ECOLOGICAL GREY ¥47250
INVERALLAN
3A 8BUTTON CARDIGAN
NAVY ¥47250
4A 8BUTTON CARDIGAN
NAVY ¥47250
生と死。
愛と哀。
それは万物陰陽の如く表裏一体。
美しく紡がれし言葉のように
物語に欠かせない美しい文様。
選ばれしAランクニッターの手により
一着を約一ヵ月かけて編んでいきます。
その目付量の多さが物語る凹凸感。
それでいて特筆すべきはシルエットの美しさ。
使用している特別なアラン糸は毛羽立ちにくく
見た目の重量感を良い意味で裏切り
洗う毎にその風合いを増していきます。
千年の時を経て
未だ語り続けられる物語ある服。
どんなに便利なお洋服が
私の目の前に現れたとしても
poefuが続くかぎり
その語りべの一人として私はいたい。
今日もこの大切なお洋服に袖を通して。
台風のせいでしょうか
雲ひとつない真っ青な秋の高い空を見上げながら
昨日はとても気持ちの良い10月の始まりでした。
9月は本当に暑い中たくさんの方にお越し頂き
poefuオープン以来、一番の忙しさでした。
一年半がたち、顔なじみのお客様が増えつつも
毎日のように新しいお客様が
西荻窪の看板もないpoefuを見つけて下さることに
日々感謝申し上げます。
節目、節目、大切な事を忘れずに。
これからも、ずっと変わらず
小さな私たちのお店を訪れて下さる方々に
楽しんで頂けるようにありたいと思います。
mina perhonenのこのテキスタイルを手に取ると
より一層そんな大切な事に気付かされます。
「tambourine」
mina perhonen
「tambourine」
staincollar coat
beige/black
36/38 size ¥115500
ドロップショルダーにスッキリとした腕周り。
柄の丸みと直線感のあるパターンは
張りのある生地感とあいまって
テキスタイルに面白い動きをもたらします。
背抜き仕様のバギーライニングはインナーを調整することで
秋口から春先の肌寒い季節までの
長い期間の着用を可能にしてくれます。
裏地のようにもみえるタンバリンの刺繍面は
タンバリンのテキスタイルを存分に楽しむことが出来ます。
今秋冬のタンバリンは画像のように
ベース生地となるをコットンベルベッツトを裏使いにして
本来裏面になる部分に刺繍を施しています。
襟が見返り本来裏側のベルベットが表側になり
同色で全く違う表情を見せながらも
表裏一体として完成するとても凝った
mina perhonenらしいテキスタイルとなっています。
25個のふぞろいな個性を持った小さな点。
そのふぞろいな点が不規則に連なりながら
やがて大きな円を描きだします。
色や大きさ、織組織を幾度にわたり変えながら
多くの人々を魅了し続ける理由は
ただ「タンバリン」というモチーフにおさまるだけではなく
小さな点の連なりは日々の小さな抑揚の連なりにも似て
連鎖するたくさんの円はその集積として
あたかも人生のように映し出されます。
ふぞろいな点は人それぞれの個性のように
その点のひとつひとつは、たとえ小さくとも
手を取り合って大きく円を描いていく。
まるで家族や友人や大切な仲間のように。
クリーミーな優しいベージュ。
ベージュの表現色の中でも個人的に大好きな色味です。
ブラックはとてもシックな印象です。
beigeにも共通することですが
今季のタンバリンは同色の刺繍を施してあるので
インナーに柄物やストールなどに色使いをしても
程よく調和しながらお互いを良く見せてくれそうです。
「tambourine」
一枚の布は、お洋服となり、音を奏で始めます。
100年永らえる事を願いデザインされる
皆川明の手から生まれるテキスタイルとお洋服たち。
それはひとつのテキスタイルやお洋服にとどまらず
一編の詩を読むかのように
私達に静かに語りかけてきます。
大切な事をいつも記憶し心に記録する。
mina perhonenから受け取った大切なバトンを
poefuを訪れて下さる大切なお客様につなぎたい。
まだ一年半の小さな点のpoefu。
このテキスタイルのように
少しずつその点をつなげて
poefuを愛してくれる皆様と
大きな円を描けるように。
2012.08.17|お品物, 大事なお知らせ, 店主のつぶやき
三色目の姉妹伴のお品物紹介です。
Honnete 「姉妹伴」
Boat Neck one piece
Tana Lawn Liberty Isabella Grace Pink
one size ¥25200
本来は後ろ側にくるボタン面を前側に着用した
自由な発想のおすすめコーディネート。
(annabelleさんはビックリされていましたが。。。)
ボートネックの下がりの無いネックラインは
前後を逆にしても殆ど違和感もなく
このワンピースの新たなる魅力を生み出します。
フロントボタンはトップのみをとめて
付属の共布ベルトでウエストマークをすることで
このワンピースの最大の魅力であり贅沢すぎる布使いで
Aラインのスカートのようなドレープが美しく広がります。
開けてあるボタンのところどころからインナーに合わせた
n100のパープルの長袖Tシャツが顔をのぞかせて
柄物を少し落ち着いた印象に見せてくれます。
柄面のベースになっているカーキに相性の良い
パープルのTシャツとバーガンディーのカシミアストールは
ピンクの花の彩りに合わせて華やかながらも
同じ色のトーンでまとまりを見せてくれます。
足もとには全体に赤みの強いコーディネートに合わせて
オイルヌバックブラウンのダンスコでスッキリと軽快に。
ヒールアップのあるダンスコで女性らしくも
オイルヌバックの粗野な素材感で甘すぎない印象に。
Honnete 「姉妹伴」
Long sleeve open front one piece
Tana Lawn liberty Isabella Grace Pink
one size ¥23100
この秋poefuでおすすめしているひとつの提案。
「秋冬にカーディガンを羽織るようにジャケットを着る。」
フラワープリントのワンピースにメンズライクなテーラードジャケット。
意外と簡単な着こなしだけれどシンプルでカッコよく。
ただ羽織るその一着だけでも印象はきちんと大人の女性らしく。
丁寧に作られたお互いどうしが引き立てあい
写真かと見紛う美しく細密に描かれたイザベラグレースの花たちが
テーラーで美しく仕立てられた漆黒のジャケットから
さらに本物の花のように美しく浮きあがります。
クラシックでありながらも個性が見え隠れする着こなし。
足もとにはチゼルトゥサイドレースのチロリアンシューズを。
ハンガリーで作られる゙dirndl and bua(ダーンディル アンド ビューア)のもの。
メンズっぽい作りの無骨さの向こう側にある
遥かなる郷愁を誘う、愛嬌ある表情の靴。
クラシックさの中にあるこの靴の個性は、
シンプルさの中にある拘りある着こなしにもリンクします。
*****
たまプラーザ「annabelle」さんとの共同別注企画
「姉妹伴(しまいはん)」
お楽しみしいただけましたでしょうか。
好きなものは似ていても
同じお洋服をスタイリングすると面白いくらいに違うものです。
それは本当の姉妹のようで違う。
人の個性の数と同じぐらいの着こなしの違い。
「annabelle」→http://f6products.blogspot.jp/
熱き同じ想いを持った小さな姉妹のような
annabelleとpoefuの「姉妹伴」。
お洋服を愛してやまない皆様へ。
たくさんの出逢いをこれからもずっと。
2012.08.15|お品物, 大事なお知らせ, 店主のつぶやき
昨日に引き続き姉妹伴のお品物紹介です。
Honnete 「姉妹伴」
Boat Neck One Piece
Tana Lawn Liberty Isabella Grace Green
one size ¥25200
イザベラグレースのグリーン。
英国式庭園のようにお洋服一面に拡がるグリーンフフィールド。
秋冬の補色として最も合わせやすいグリーンは
ベージュのチノクロスパンツやカーキのカーゴパンツなどで
フェミニンさを抑えてのコーディネートで普段使いにも。
今回のレイヤードは誰もが持っている
モノトーンのシンプルなアイテム使いの中に
ベーシックな大人の上質感をイメージしてみました。
リバティーファブリックと並んでの憧れの
英国ジョンスメドレーのネイビーカーディガン。
そして秋から春先までずっと活躍してくれる
poefuには欠かせないn100のカシミアストール。
何でもないシンプルなものであるからこそ
着心地や素材に納得いくアイテム選びは
リバティーの華やかさとあいまってお互いを引き立てあいます。
足もとには粗野な中にも上品な佇まいの
poefuの多くのお客様の足もとを彩る
Les chants de la terreのオイルヌバックワンレース。
柄物のコーディネートをする際に
まとまりを感じさせるコツは同じ色調を
トップスとボトムスでクロスさせるのがポイントです。
このコーディネートの場合は
n100のスポーツグレーストール×n100のアーミーパンツホワイト
ジョンスメドレーネイビーカーデ×Les Chantsのマットブラックシューズ
濃淡ではさみ込むことでメリハリの起伏が生まれます。
そこに少しずつアレンジ(帽子でさし色や鞄などでチェックの柄物など)
を加えることで、秋の「レイヤード」はより楽しくなるはずです。
Honnete 「姉妹伴」
Long sleeve open front one piece
Tana Lawn Liberty Isabella Grace Green
one size ¥23100
秋冬には個人的にも大好きなウールをたくさん着ます。
ウールの質感を加える事でコットンのワンピースに
一気に秋の気配を連れて来てくれます。
マニッシュなベストとワンピースのフェミニンさは一見すると
相反するものとのコーディネートに見えますが
クラシカルなウールヘリンボーンとリバティーの組み合わせで
本来以上のクラシカルな印象を受けます。
メンズライクなものとフェミニンなものとのコーディネートを
まとめるコツも先ほど同様のクロスです。
ヘリンボーンベスト×アーミーパンツ(軍のファティーグパンツがベースに)
のメンズ要素に
バスクウールベレー(バスクでは男性の帽子ですが)×ワンピース
のレディース要素でクロスしています。
合わせるシューズは全体のバランスに応じてお好みで
メンズの要素をふやしたい場合はメンズっぽいブーツなどを。
レディースの要素を増やしたい場合は バレーシューズなどで華奢に。
今回は中性的なクリスチャンポーで合わせています。
この靴はメンズの風情ですが製法はレディースに多い作りです。
今秋限りで二度と出逢うことの無い服。
For poefu(poefu別注)EEL の
and 3 blue FML vest(店頭でご予約受付中)
と姉妹伴Isabella Grace Greenのコーディネート。
それは一期一会のコーディネート。
切ない秋空のもとに出逢うお洋服たち。
Honnete For poefu
Square Large Stole
Tana Lawn Liberty Isabella Grace Green
¥15750
annabelle オーナー伊佐さんから絶賛いただいた
今秋のpoefuのテーマ「アンサンブルレイヤード」を象徴するコーディネート。
レディースのカジュアル服をテーラーで仕立てたら?というテーマのもと
どこにも無いプレタポルテのようなカジュアル服を街着イメージで。
リバティーファブリックのストール。
その存在感を余すことなく伝えてくれる
正方形のストールはプリントが裏部まで染み入り
表裏の違いを反映しながら秋風に舞います。
3つの同じ布のそれぞれのお洋服は
和音のように秋の叙情を奏でてくれます。
秋の気配に耳を澄ます。
一編の詩のように語りかけてくる布たちと共に。