2018.11.09|Blog
「実にゴーシュらしい」
ゴーシュデザイナー泉さん夫妻はお二人ともに
誰もが知る超一流ブランドのパタンナー出身です。
彼らにかかればニットもこんな風になってしまう。
とてもシンプルな見た目にはゴーシュにしか作り得ない
「実にゴーシュらしい」ニットのご紹介です。
ゴーシュ
Baby Alpaca Crew Neck Knit with Pocket
2 ( one ) size
¥42,000+tax
ベビーアルパカ100%を使用したニット。
ペルーを中心に高地に住むアルパカは柔らかな毛質でとても温かい。
個体の小さな赤ちゃんの毛だけを使用しているため
膨大な毛糸量が必要ですが高品質で美しい毛質が特徴です。
4年前までリリースされていたベビーアルパカシリーズよりも
格段にクオリティが高くなっていることに気付きます。
以前のものはペルー紡績のラフさのある毛糸を使用していましたが
今回のものは日本国内で紡績した毛糸を使用しているので
毛質が格段に滑らかになっているためです。
敏感肌の方は着始めにややチクチクするかもしれませんが
お洗濯を繰り返していく事で更に肌なじみが良くなっていきます。
light grey
ぽわんとした淡い色合いが混じり合うメランジライトグレー。
メリハリの強くない柔らかなモノトーン。
ドロップショルダーの袖付けと長めのリブ袖が
絶妙なバランス感で様々な表情を描き出します。
見た目には詰まっているように見えて着てみると詰まっていない。
首元を縁取るように描く円形のネックラインと小さな胸ポケット。
ゴーシュというブランドを象徴付ける静かなアイコンディテールです。
プルオーバーニットにはとても珍しいハンドウォームポケット。
非実用性な胸ポケットとの対称が互いの存在を高め合います。
身体に沿い温めるというニット本来の機能目的よりも
時に寄り添い時に離れる布帛のようなドレープは
着る人の身体と布とが対話をすることを目的にしているかのようです。
OUTER:susuri Donor Onepiece
PANTS:ゴーシュ カツラギワイドパンツ
SHOES:R.U.「Camille」One Lace Gillie Shoes
スッキリとした袖シルエットなので
シャツワンピースなどのインナーとしても。
grey
何色もの糸を使い1つの色を作り出す
ニットならではの色合いと温かみが魅力のグレー。
ミックスされた色調がとても奥行きのある仕上がりです。
OUTER:minä perhonen「tambourine」Down Vest
PANTS:SANFRANCISCO Mole Skin Tapered Pants(sold)
SHOES:R.U.「Camille」One Lace Gillie Shoes
ダウンベストの裾からひらひらとドレープする
ニットらしからぬ表情が「実にゴーシュらしい」。
メンズライクな雰囲気のアイテム同士なのに
女性らしく可愛さを感じるおすすめのコーディネート。
black
わずかに白糸が見える程度のソリッドなブラック。
ドレープ陰影が美しい一色はまるで布帛のような佇まいです。
OUTER:TOWAVASE「Permanent TOWAVASE」
Silk Hand Stitched Quilt Robe Coat
SKIRT:minä perhonen「rosy」Silk Embroidery Skirt
SHOES:OFFICINE CREATIVE FOR poefu Lace up Boots cenere
「実にゴーシュらしい」
そのらしさたる所以はニットなのに型紙を用意しているところです。
ニットは糸のゲージや色や編み立ての仕方を書いて
絵型をもとに指示書だけで専業の工場さんへ依頼する場合が多く
布帛のように型紙を用意するということの方が少ないのです。
パタンナー出身のデザイナー泉夫妻は型紙を用意し
デザイナーが思い描いた形のニットを寸分違わず作り出しているのです。
まるでテーラードジャケットを仕立てるかのように
細部に至るまでが計算しつくされたパターンデザインになっています。
「実にゴーシュらしい」
一見シンプルすぎるくらいなお洋服ばかりのゴーシュ。
あまり多くを語られることのないブランドなのに
たくさんのファンが多い理由とは。
元パタンナーにしか作り得ないニットは
その「実にゴーシュらしい」を静かに雄弁に語りかけてきます。
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