2019.06.22|Blog
何処までも続く
憂いに涙を溶かした
藍色の海に漕ぎ出づる
風のギャザーを道標に
波のプリーツで舵を切る
墨色の雲が降らした雨は
私の居場所を知らせてくれる
涙枯れ海果つる先に辿り着きし
何處の国の土に我が旅衣を還さん
『布海(ふかい)』at fuga
6月22日(土)〜30日(日)
会期中は全日営業
22日(土)23日(日)デザイナー 手島紋さん在廊
「不知衣(しらぬい)」から一年ぶりに
何處の国のものとも知れぬ
何時の時代のものとも知れない
罪深き美しさのTabrikのお洋服が
再びfuga店内を埋め尽くします
墨・泥・藍などの天然染料で染め上げたリネンやラミー布を中心に
様々なプリーツが涼を運ぶお洋服たちとともにお待ちしております
2019.06.16|Blog
「カディのお洋服を着たことがありますか?」
Khadi and Co
「SARA」Khadi Cardigan Blouse
S size
pink(powder) / white(jamdani dot)
¥29,000+tax / ¥32,000+tax
自身のブランド名にするほどインドが世界に誇る
手紡ぎ手織り布 khadi(カディ)に魅せられたデザイナー
ベス・ニールセンの手がけるKhadi and Co。
今回ご紹介するカーディガンブラウスに使用されているのは
Khadi and Coの中で最も薄手のライトカディコットン。
機械式の自動織機では切れてしまうほどの細番手コットン糸。
手紡ぎ特有の膨らみやムラ感のある美しき細糸に触れながら
一枚のブラウス分にどれだけの時間を要するのだろうと
想像するだけでも愛着の始まりを告げてくれます。
pink(メーカー表記はpowder)
powderと名付けられた淡い淡いピンク。
薄化粧を施したように儚げな色合いが美しい。
ラウンドカラーからシャープに刻んだVネック。
曲線と直線をミックスさせた女性らしいネックライン。
襟元からタックギャザーで柔らかく身体を包み込みます。
ギャザーのように細かく刻んだタックから開放されるAライン。
SKIRT:humoresque Rayon Linen Silk Gather Skirt
SHOES:R.U.「Camille」One Lace Gillie Shoes
カディコットンの柔らかな風合いを際立たせるパウダーピンク。
ブラウスを主役にするかボトムスを主役にするか。
シンプルな夏コーデはその時々の気分に応じて。
white
無地の中に浮き出る水玉のような楕円柄模様は
サリーにも用いられるジャムダニ織という伝統的なもの。
うっすら透けることで見える柄は夏の涼を運んでくれます。
INNER:Henri Cotton Rib Camisole
SKIRT:ゴーシュ Linen Cotton Gather Skirt
SHOES:Vialis FOR poefu Pointed Toe Sandal
ループボタンを外してカーディガン代わりに。
着ていることを忘れるくらいに軽量なライトカディコットン。
タンクトップやキャミソールと重ねるだけで
上品で最良な日除けとしても活躍してくれそうです。
DENIM:minä perhonen「always」Denim
HAT:Sashiki Optimo Crown Panama Hat
そのまま足元をデニムとスニーカーに代えるだけでも
大きく印象を変えてくれるシンプルなデザインの
白いブラウスの効果はとても偉大ですね。
「カディのお洋服を着たことがありますか?」
感動域へと誘う着心地を言葉にすることは難しい。
ただ言えるのはデンマーク人であるKhadi and Coデザイナー
ベス・ニールセンの人生を変えるほど
自らのブランド名にするほど
カディに魅せられたことは事実に他なりません。
着用感を感じることの無い驚きの軽さは
そっと身体に触れるかすかな布の気配だけを残し
まるで空気をまとっているそんな気分かもしれません。
普段は意識することのない空気の存在。
決して見ることは出来ない空気が可視化されたような
カディのお洋服を着て唯一無二の空気を感じてみてください。
ONLINESHOPでもご紹介中です。
是非ご利用下さい。
2019.06.10|Blog
デザイナーが布に魔法をかけます。
「ビビディ・バビディ・ブゥ!」
humoresque
Rayon Linen Silk Gather Skirt
black / natural
36 / 38 szie
¥45,000+tax
(モデル身長153cm white 36size・black 38size着用)
humoresqueデザイナー渡辺由夏さんは
本当に美しい布を見極めることが出来るデザイナーの一人。
その布選びや布作りには妥協がありません。
それもそのはず渡辺さんのファーストキャリアは
白金台店舗オープンから約8年にわたり
minä perhonenと過ごしたことが大きく影響しています。
レーヨン・リネン・シルクそれぞれの素材が
互いをいかしあう素晴らしい三者混のシャンタン風生地。
テクスチャーのある生地が得意な群馬県桐生市の機屋(はたや)で
織られたhumoresqueオリジナルのテキスタイルです。
経(たて)糸には長繊維フィラメント糸のレーヨンを使用し
光沢や落ち感に加え着用時の肌当たりの良さを生み出します。
緯(よこ)糸にはリネンとシルク糸を交互に打ち込みます。
凹凸やネップ感のあるシルクとリネン糸の風合いが
無地の平織り布にとても豊かな表情を与えます。
一年を通じて着用可能でご自宅でもお洗濯いただけます。
black
前に出過ぎることのない役割をわきまえたような程よき光沢感。
お洋服に最も欠かすことの出来ないシンプルな色であるがゆえ
拘りは細部にいたりblackは染色のみ京都で行っています。
生機(きばた)に織った布を一度晒(さら)し真白にして
吊り染めという技法で手間をかけて染めています。
布を平らにした状態で染め上げることで均一に美しく染まります。
ややハリのある生地感をいかしながらボリュームを控えめに
絶妙な分量感のAラインシルエットでシンプルなデザイン。
イタリアを中心にハイメゾンが使用するような上質な生地。
(モデル身長153cm 38size着用)
TOPS:Tabrik Glitter Print Blouse with Tassels
SHOES:beautiful shoes Barefoot Sandal
HAT:Pois E「OLGA」Straw Hat
涼感のあるアイテムや生地感で夏のオールブラックコーデ。
麦わら帽とゴールドの箔プリントに肌の色をさりげなく合わせて。
natural
ミルキーで優しい雰囲気のnatural。
精錬紡糸シルクではなく繭くずや残糸を集めて紡績した
副産物の色合いが混じり合うことで生まれる
自然な生成り色のシルクが淡い色を作り出しています。
適度な厚みはありますが僅かに透け感があります。
ウエストはゴムシャーリング仕様ポケットは両サイドに付属します。
ヘムは縁返しを大きくとってAラインシルエットを美しく。
(モデル身長153cm 36size着用)
TOPS:Khadi and Co「SARA」Cardigan Blouse
SHOES:R.U.「Camille」One Lace Gillie Shoes
女性らしい柔らかな雰囲気なら淡色コーデ。
パウダーピンクの空気のように軽いブラウスに白のレザーシューズ。
タックイン・タックアウトはその日の気分や
合わせるアイテムで色々試しながらお楽しみ下さい。
humoresque
Silk Long Gather Skirt
dark green
36 / 38 size
¥60,000+tax
山梨の機屋で織られたシルクのボイルタフタ。
タフタは薄手に平織りした絹織物でハリ感が特徴ですが
超極細番手のシルク糸を使用し布に仕立てる前に
強度を保たせるための撚糸(ねんし=ボイル)を施すことで
ハリ感と柔らかさを併せ持っています。
先染めのダークグリーンはhumoresqueオリジナルカラー。
ダークグリーンだけでなくネイビーやチャコールグレーのようにも
見る角度によって印象を変えるとても深みある色合いです。
最もhumoresqueらしいのはこの高品質な生地に
あえてシワ感を入れてカジュアルに提案していることろです。
タフタのそのままの表情では見えてくることのない陰影が
より重層的な色の気配を生み出しつつ
普段着に気負わず着ることを可能にしてくれています。
薄手の生地のため僅かに透け感があります。
一年を通じての着用とご自宅でのお洗濯も可能です。
(モデル身長153cm 36size着用)
TOPS:Cardo Fabrica Shoulder Lace Corset Blouse
SHOES:beautiful shoes Barefoot Sandal
上質なシルクスカートをサンダルで美しく着崩して。
裾周りは3m超のたっぷりとした贅沢な要尺使い。
インドローコードを左脇で結わえるウエスト仕様。
36サイズは〜約94m 38サイズは〜約100cmまでと
生地が薄手でソフトなタフタなので大幅にサイズ可変します。
(モデル身長153cm 38size着用)
TOPS:UNIVERSAL TISSU Filet Lace Blouse
SHOES:Vialis Pointed Toe Raffia Mule
シルクの艶感にマットなリネンで異素材感を。
シワを気にせずにはける上品なスカート。
しかもシルクだなんて本当に素晴らしい。
本当に美しい布を見極めることが出来るデザイナー。
自身が思い描く最良の美を備える布のための魔法。
「美備(ビビ)ディ・バビディ・ブー!」
とけない魔法がかけられた美しいスカートを皆様に。。。
ONLINESHOPでもご紹介中です。
是非ご利用下さい。
2019.06.07|Blog
TOKIHO
2019 AW Order Exhibition at fūga
6月7日(金)〜11日(火)
来秋冬のサンプルが全てご覧いただけるご予約会です
あわせて今春夏のものを中心に多数のTOKIHOが並びます
また期間中はデザイナー吉田季穂氏が撮影した
モノクローム写真も展示しておりますので
短い期間となりますがどうぞお楽しみ下さい
2019.05.30|Blog
poefuに初めてご来店いただくお客様が足を止めて
静かに思考の海に潜りそれぞれの想いに耽ける大切な場所。
「クロッシェ」・「ポワンドガーズ」・「メッヘレン」…..
200年以上も昔に作られたレースの襟やラペットを飾った壁面。
Khadi & Co
「Venus」
Double Collar Lace Blouse
white
S size
¥25,000+tax
大振りなレース襟はさながらアンティークのように。
輪郭を縁取るように一回り小さくした襟を二重に乗せて。
パネル毎の切り替えを繋ぎ留めるクロッシェレース。
マシンレースですがポッテリとした質感は
アンティークにも見劣りしない雰囲気のあるものです。
キャップショルダー風の肩線と身頃の合わせ部分
フロントからヘムラインにつながるフレーミング仕様。
ふんだんにレースを使いながらも自然体に見えるような
デザインとパターンが何気なく延長線上で出逢う素晴らしい構成。
キャップショルダーによるスッキリとした肩線に対して
レース下でタックボリュームを入れたラグランスリーブ。
Khadi and Coらしい秀逸なスリーブデザインです。
PANTS:FIR MUM Interresting Pocket Wide Pants
SHOES:Vialis FOR poefu Pointed Toe Sandal
HAT:Pois E「BOLD」BAO Roll Brim Hat
BAG:minä perhonen「anemone」Lesson Bag
チノパンツやデニムなどデイリーに欠かせない
メンズライクなパンツにシンプルコーデで十分な可愛さ。
何枚あっても困らない白シャツのバリエーションを
ワードローブに加える感覚で取り入れてほしい一枚。
カディ。
織機にかけることが出来ないほどに高番手の細い糸で織られた
世界中のデザイナーや作家を魅了し続ける
手工業が盛んなインドが世界に誇る手紡ぎ手織りの生地です。
一般的なカディコットンに比べてリネンのようなハリ感がありますが
おそらくクロッシェのレースリボンを縫製しやすくするために
生地段階で糊付けをしていることでのハリ感と推測します。
一度お洗濯をするだけで柔らかなカディの風合いが蘇ります。
デザイナーであるベスニールセンがブランド名に選ぶほどの
カディの軽さと着心地の良さを是非体感してみて下さい。
SKIRT:Pois E FOR poefu「OPERA」Skirt Cotton Charcoal
SHOES:R.U.「Sue」Long Vamp Shoes
BAG:minä perhonen「memoria」egg bag
フェミニンな雰囲気ならもちろんスカートに。
ヘムラインのレースを見せたいのでタックインは無しで。
このままでスニーカーに少しカジュアルに着崩しても。
OUTER:Tabrik Asymmetry Hem Onepiece 薄墨
SHOES:beautiful shoes Barefoot Sandal
ブラウスのアンティークの雰囲気に寄せてTabrikを。
6月はたくさんのTabrikをご紹介予定です。
「襟って何なんでしょうね…」
そうTOKIHOデザイナーが呟いた疑問の直後の
「襟ィ My Love」
どちらも大好きなpoefuは欲張りかもしれませんが
お洋服は本当に奥が深くて楽しいものですね。
ONLINESHOPでもご紹介中です。
是非ご利用下さい。
2019.05.30|Blog
5月の店休日・・・7日(火)8日(水)14日(火)17日(金)
5月1日(水)は15時〜の時短営業となります
企画展
○『poefu4畳half』at 赤坂蚤の市
4月29日(月祝)
(4月29日西荻窪の実店舗は店休日となります)
○『all you need is life』at fūga
「ANSPINNEN」「fruits of life」pop up shop
5月4日(土)〜6日(月祝)
○『アルペジオ』at poefu
「yasuhide ono」作品展
5月18日(土)〜26日(日)
入荷情報
5月30日(木)
ONLINESHOP
○Khadi and Co
・ダブルカラー レースブラウス
5月28日(火)
ONLINESHOP
○susuri FOR 姉妹伴
・ハイドワンピース
5月24日(金)
ONLINESHOP
○TOKIHO
・「SOLO−Ⅳ」コットンシルクグログランワンピース
fūga
○humoresque
・コットンシルクギャザーショートスリーブブラウス(sold)
・イタリーコットンワイドパンツ
・レーヨン リネン シルク ギャザースカート
・シルクロングギャザースカート
poefu
○UNIVERSAL TISSU
・フィレレースリネンブラウス
・フィレレースリネンワンピース
・フルギャザーブラウス
毎夏ご好評をいただいている「可愛いだけじゃダメかしら?」シリーズ
デイリーに欠かせないアイテムを是非お楽しみください
5月23日(木)
poefu
○susuri FOR 姉妹伴
・ハイドワンピース
今春夏も姉妹伴で別注したsusuriの隠れた名作ワンピース
ONLINESHOPでもご紹介予定なので楽しみにお待ち下さい
5月19日(月)
ONLINESHOP
○Pois E
・「VIOLA」BAO Canotier
・「CONSORT」PARABUNTAL Hat
5月16日(木)
ONLINESHOP
○minä perhonen
・「cuddle」レザーパース・ポーチ・バッグ
5月14日(火)
ONLINESHOP
○humoresque
・シルクシャーリングパンツ
5月13日(月)
ONLINESHOP
○Pois E
・「OPERA」スカート
fūga
○humoresque
・シルクシャーリングパンツ
素晴らしい履き心地のシルクのインナーパンツ
是非一度お試しください
5月12日(日)
fūga
○kaval
・ハイカウントローン オープンギャザーカシュクールワンピース
・ハイカウントローン サルエルワンピース
・ハイカウントシルク オープンギャザーワンピース
poefu
○UNIVERSAL TISSU
・リネンフルギャザーブラウス
毎春夏ご好評いただいているブラウスが5色展開に
今シーズンも「可愛いだけじゃだめかしら」をお楽しみください
5月10日(金)
ONLINESHOP
○TOKIHO FOR poefu
・「PRESENCE-Ⅱ」コートワンピース
5月1日(水)
fūga
○kaval
・ハイカウントラミー オープンギャザーワンピース
○minä perhonen
・「cuddle pouch」calf skin
・「cuddle pouch」forest parade
・「cuddle purse」calf skin
・「cuddle purse」forest parade
待望のカーフレザーの「cuddle」シリーズ
「cuddle bag」は入荷までしばらくお待ち下さい
○khadi and Co
・「VENUS」レースカラーブラウス
今春夏お気に入りのアンティークのような佇まいのブラウス
是非店頭でご覧ください
○TACHINO CHIE
・「OCULI」ボタンシューズ
立野さんのお靴の取扱いが始まりました
美しさとともに素晴らしいフィッティングもお楽しみください
○beautiful shoes
・「MARYJANE」ワンストラップヒールシューズ
・「BAREFOOT SANDALS」
2019.05.29|Blog
「姉妹伴」
姉妹伴とは中国福建省 恵安に伝わる文化慣習。
そこで生まれた女性たちは幼い頃から互いの家を行き来し
寝食を共にすることで本当の姉妹のように育ちながら
その固い絆は結婚後も一生続くと言われています。
その深い絆になぞらえてpoefuより一年遅れてオープンした
1歳年下の妹のような存在
たまプラーザ「annabelle」との
別注企画を「姉妹伴」と名付けています。
susuri FOR「姉妹伴」
何だか「隠し」ごとの多い名作ワンピースのご紹介です。
susuri FOR 姉妹伴
Hide Onepiece
black / stone / pink
1 ( one ) size
¥32,000+tax
(モデル身長153cm)
black
「東炊き」と呼ばれる江戸時代から続く染色方法による反染め。
blackは生地が染み入る様に染まったマットな濃墨色のような印象。
コットンタイプライタークロスを使用しています。
本来パリパリとした紙のような質感のタイプライタークロスですが
東炊きにより適度なハリに柔らかさが良い意味で加わっています。
コットンらしい洗いざらしの風合いがとても良く
速乾性やお洗濯強度もあるとても優秀な生地です。
一年を通して着用可能なくらいの生地厚になります。
SHOES:R.U.「Camille」One Lace Gillie Shoes
例年以上に酷暑を予感させる今夏。
重ね着いらずの一枚で着用可能なワンピース。
加えて豊かな表情を見せてくれるとなれば出番が多くなりそうです。
「Hide」
その名の通り全てを “覆い隠す” ほど贅沢な要尺使いのワンピース。
楕円にくり抜いたようなボートネックラインは
インナーが露出しない丁度良いくらいの開き加減と。
手を広げた際に見えていた膨大な布分量はどこへ。
身体のラインを拾わない程度に「隠し」ながら
とてもスッキリとした落ち感のあるシルエットになります。
すぼまった袖口に向けて立体的な曲線を描く
肩下がりのあるスリーブデザインは身頃と一体化し
袖カフはその先に添えるように付属しています。
“行って帰って”の布使いにネジって仕立てた立体的なカフス。
ワンピース全体の分量感を袖口でまとめ上げます。
「ドロシーシャツコート」や「ヘムレンシャツワンピース」のように
susuriというブランドを象徴的にする前後の二面性。
何も無いとてもシンプルなデザインの前身頃に対して
ワンナップで切り込んだヨーク下の背中心にギャザーが寄せられます。
脇下からヘムに向けてやや内側に向けた側面構成。
背面が前面を抱き込むようなパターンのコクーンシルエット。
前身頃よりも更に贅沢なたっぷりとした布使いが
ギャザー下にドレープを描き背面を 覆い「隠して」い ます。
stone
鉄釜で煮詰めるように染色を行う「東炊き」ならではの
何とも言えない曖昧な色に染まる特徴を引き出した1色。
淡色ながら透け感の無いやや青みを帯びたストーングレーは
今春夏ヘムレンシャツワンピースでも展開されていた色です。
反物を染色する際に生地に刻まれるワッシャー加工のようなシワ。
アイロンをあてても取れること無い細かなシワは
常に洗いざらしの布のような雰囲気と表情性が魅力です。
PANTS:humoresque Silk Shirring Pants(sold)
SHOES:Vialis FOR poefu Pointed Toe Sandal
静かに立っているだけでも見る角度によってコロコロと
表情豊かに変化し何かを「隠して」いるかのようなワンピース。
ポケットに手を入れただけで「隠れて」いた布が動き始めます。
pink
目にも鮮やかなネオンピンクは姉妹伴オリジナルカラー。
日替わりでお洋服を着替えることの多い春夏を中心に
一枚で着ることの多いこのワンピースに合わせて
きっと一日の気分を上げて思い切り楽しめそうなピンクです。
susuriの展開カラーに無い雰囲気はとても新鮮に映ります。
想像していた以上に綺麗な染め上がりでお気に入りです。
静態でのスッキリとした佇まいから動きを加えた途端
「隠れて」いた布が躍動し衣服は意思を与えられたように
「隠されていた」様々な表情を見せてくれます。
PANTS:-M-Medium Silk Wide Inner Pants(this color sold)
SHOES:beautiful shoes Barefoot Sandal
分量感を利用したブラウジングスタイルにアレンジ。
麦わら帽子やサンダルで夏に向けてオリエンタルな雰囲気で。
poefuより一年後にオープンしたセレクトショップ「annabelle」。
年に数回会う時も週に何度も電話をして話すのも
殆どの時間はいつも大好きなお洋服の話ばかり。
「姉妹伴」(しまいはん)
小さな二人の姉妹が愛してやまないお洋服の物語。
毎シーズンたくさんの新作ワンピースを発表するsusuri。
もう何年も前に一度だけ作られた幻のような名作。
色んなものを「隠す=Hide」ワンピース。
姉妹(伴)だけの隠し事をsusuriを愛してやまない皆様に。
ONLINESHOPでもご紹介中です。
是非ご利用ください。
2019.05.26|Blog
5月26日(日)
yasuhide ono作品展
『アルペジオ』at poefu 本日最終日となります
作家 yasuhide onoも本日在廊中です
ぜひご来店下さい
なお6月1日(土)2日(日)は店休日なります
ご迷惑をおかけしますがどうぞよろしくお願いいたします
2019.05.24|Blog
『アルペジオ』at poefu
自然との調和
日常との調和
衣服との調和
さまざまな和音(アルペジオ)の調を思考しながら五線譜を美しく染め上げていきます
yasuhide ono作品展
5月18日(土)〜26日(日)
期間中は全日営業
*17日(金)は設営準備のため店休日
作家在廊予定日18日(土)19日(日)26日(日)
期間中は作家自らがインドに赴き買い付けた
多彩な天然石を使用した様々なアクセサリー
繊細な金工細工のリングやネックレスにはヘキサゴン(六角形)の新たな作品がメインに並びます
作家の原点であるマクラメ編みは土着的な要素を盛り込んだ作品性の強い一面を
シンデレラリングこと水晶リングはポイント・ラウンドで100点近い豪華な内容で
yasuhide ono作品を多数ご覧いただけます
〒167-0042
東京都杉並区西荻北3-2-3松屋ビル1階・2階
poefu(1階)fuga(2階)
03-6913-8019/03-6913-9212
13時〜19時30分
2019.05.24|Blog
例えば渋谷で人と待ち合わせたとしましょう。
待ち合わせの相手から「15分ほど遅れます」との連絡に
待っている時間を何気なく街行く人に目を移します。
。。。。。
おそらくものの10分もすれば気付いてしまうでしょう。
。。。。。。。。。。
「どうやらタピオカミルクティーが流行っている」ことに。
世の中の流行りからきっと一番遠いところにいるはずの
デザイナーが作る美しいワンピースのご紹介です。
TOKIHO
「SOLO-Ⅳ」
Cotton Silk Grosgrain Onepiece
smoke / black
1(one)szie
¥38,000+tax
TOKIHOデザイナー吉田季穂(ときほ)さんは
東京在住ですが人が多く集まる街にあまり出かけません。
それは世の中で今何が流行っているのかという事だけでなく
自らの意志とは裏腹に多くの情報が無意識に入ってきてしまうから。
TOKIHOのお洋服にリピーターが何より多い理由は
美しいシルエットに的確な運動量と動きやすさ。
いかにもパタンナー出身のデザイナーらしい理由です。
ベーシックな色合いと一見するとシンプルなデザインですが
目を凝らしていくとデザイナーの中に日々湧き上がる疑問や
流行とは無縁の美しいものへの記憶の残留がそこかしこに
痕跡のように刻まれていることに気付きます。
「襟って。。。何なんでしょうね。。。。。」
そう何度も何度も独り言のように呟いていた今春夏の展示会。
前回「PRESENCE-Ⅱ」でも伝えたエピソードを更に続ければ
「もともとの衣服を辿っていけば襟は存在しなかったはずで
その後に”洋の服”というものの多くに襟が付くようになって。。。
その一方で”和の服”には殆ど襟というものが無い。。。。。。。」
ぼそぼそと独り言のような呟きは続きます。
その襟に対する疑問を何度も頭の中で反芻しながら行き着いた
「退化」という独自解釈の襟はまさに痕跡と呼ぶに相応しい。
「SOLO−Ⅳ」
初めてpoefuでTOKIHOを取り扱い始めた頃から
マイナーチェンジを繰り返す名作ワンピース「SOLO」の4作目。
女性らしく華奢で柔らかな肩曲線と吸い付くような首周りは健在。
印象的な「退化した襟」の存在がこれまでの「SOLO」以上に
それを美しく孤高にTOKIHOらしく見せてくれます。
袖が身頃に格納されるようなショートスリーブ。
小さく刻んだスリットは4作目に新たに加わった機能ディテール。
これまでの「SOLO」シリーズで多く用いてきた
ヘンリーネックデザインは背面ボタン仕様に。
参考までに上2つの画像が「SOLO-Ⅰ」
もちろん「襟って何でしょうね。。。」という疑問から
前面から背面に移行したのは自然の成り行きです。
上下で大きさを変えたボタンは思考の末に辿り着いた
着脱に対する有効性とボタンとしての機能を十二分に果たすもの。
ネックの先端部分のみ抜けて見えるので開けてみましょう。
ボタンの大きさだけでなくボタンホールの角度
内側の比翼の重なり具合まで全てを考慮した徹底ぶりです。
思考の末の「襟の退化」は「背面の進化」に繋がります。
身体のラインを拾わない程度のスッキリとした上半身と
ウエストから大きく広がるAラインシルエットとドレープ。
タックやギャザーの技法を用いることなく布の有り様と
パターンのみで仕上げたミニマルさが見事です。
ミニマルで美しい佇まいを改めて前から見てみましょう。
裾が。。
何だか。。。
おかしいですね。。。。
突然ですがデザイナー吉田季穂さんの家にはテレビがありません。
「見ないから」という理由の先にはもちろん
自身の作品であるお洋服に影響を及ぼさないためです。
自らの意思でテレビを見ることはありませんが
古い画集や写真集を眺めては深い思考の海に潜り込みます。
その思考の中で時に蘇るのが「記憶」です。
前身から後身にかけて鍵のようにフックした特異なデザイン。
これはデザイナーが生まれ育った富山の生家の蔵にある
古い朝鮮箪笥の側面を留める鉄製の金具のデザインに由来します。
自身の記憶の中にある美しい機能美をお洋服に痕跡として留めます。
多くの人が目にするテレビの世界ではなく
彼だけにしか描き出せないオリジナルデザインがそこにあります。
超高密度に織られた細かな畝のある平織り布のグログラン。
夏の麦わら帽子を飾るリボンは殆どがこのグログラン織り。
長年たくさんの服地を見てきましたが天然繊維だけで織られた
しかもシルク混のグログラン織りの服地は初めて見ました。
「どこから見つけてくるのだろう」毎シーズンそう思う
ベーシックながらTOKIHOらしい興味深い生地提案です。
やはりこちらもゴワッとした見た目の表情を良い意味で裏切る
着用時の軽さと柔らかさが共存する特異な生地感。
シルクの自然な光沢感がカジュアルに華を添えてくれそうです。
ハリのある生地感は洗濯強度に優れているのでデイリーにおすすめです。
また夏場でも肌離れも良く一年を通して着用可能です。
smoke
その名の通りやや曇りがちなグレージュ。
淡色が少ないTOKIHOの中にあって「らしさ」を感じる一色。
OUTER:Tabrik Asymmetry Hem Onepiece 泥藍
PANTS:humoresque Silk Shirring Pants(sold)
SHOES:TACHINO CHIE「OCULI」Button Shoes
HAT:Pois E「CONSORT」PARABUNTAL Hat
ほぼ一年を通じて着用可能なシンプルデザインのワンピース。
一枚での着用はもちろんワンピース同士の重ね着にも。
black
シルク混の鈍い艶感にグログランのテクスチャー。
表情性のあるブラックは使い勝手の良い一色になりそうです。
OUTER:-M- Silk Robe Gown
SHOES:beautiful shoes Barefoot Sandal
今春よりお取り扱いが始まる新しいブランド。
スタイリスト小暮美奈子さんが手がける-M-(ミディアム)の
シルクローブガウンにラフでいて美しいサンダルを。
上質な素材感で夏らしい着崩しモノトーンコーデ。
少し余計なお世話かもしれないのですがこの物語を書くにあたり
「今巷でタピオカミルクティーが流行っているの知ってますか?」
今週訪れた来秋冬の展示会でデザイナー吉田さんに聞いてみました。
「えっ!そうなんですか。。。。知らなかった。。。あ!
だから最近コンビニにタピオカミルクティー売っているんですね!」
poefu(私)より流行から遠いところにいるデザイナーTOKIHO(吉田)さん。
コンビニに置いてるのは知っていたと得意げな吉田さんにもですが
何よりコンビニにいる吉田さんを想像すると何だか笑えてきてしまいました。
ONLINESHOPでもご紹介中です。
ぜひご利用下さい。