2018.10.04|Blog
ヘムレンシャツワンピースと対を成すワンピース。
ヘムレンシャツワンピースを仮にA面とするならば
それはまるでB面の隠れた名曲のようなワンピース。
susuri
Donor Onepiece
burgundy / garter blue
M(one)size
¥35,000+tax
継続的にリリースされる定番アイテムが少ない
susuriコレクションの中で4シーズン目を迎える
デザイナー自身お気に入りのドナーワンピース。
bargundy
ヘムレンシャツワンピースと同じく生地そのものは変えず
毎シーズン色のみ変化するドナーワンピース。
深みのある赤系の中に程よいブラウンの気配が
秋の風情を優しく感じさせてくれます。
ドロップショルダーに肩下がりの曲線。
ゆとりのあるサイズ感は重ね着を容易にしてくれつつも
脇下でゆるやかなシェイプを入れ美しいAラインを描きます。
シャツワンピースが得意なsusuriらしい
どの角度から見てもシルエットの良さがあります。
共布で仕立てたドローコードのループと脇線の間
パネルのパターンメイクが身体の側面を包み込みます。
立体の身体を二枚の布で挟みこむのではなく
四枚の布でより自然に立体に沿うように仕立てられています。
ドローコードで結わえてのブラウジングスタイル。
ハリ感のあるタイプライタークロスの直線的な印象に
ギャザーや曲線で柔らかな雰囲気が加わります。
右前身頃裏に隠された秘密のループ。
左前からコードをループに通し元に戻って
左前だけをブラウズしながらコードを結わえて着こなします。
アシンメトリーなフロントの表情が
シンプルなドナーワンピースに違ったリズムを与えてくれます。
アシンメトリーなフロントのままローブコート羽織って。
OUTER:TOKIHO FOR poefu
「LIGHTNESS-V」Wool Linen Coat
INNER:Pois E「PAZ」Linen Robe Coat
SHOES:R.U.「Camille」One Lace Gillie Shoes
長め丈を利用してモノトーンからボルドーをのぞかせて。
一枚のワンピースとしてはもちろん
一年を通して様々な着こなしでお楽しみいただけそうです。
パリっとした生地感が特徴のタイプライタークロス生地。
一年を通して着用可能な程よい生地厚です。
ヘムレンシャツワンピースが東炊きの後染めに対して
ドナーワンピースは糸から染める先染めになります。
染色に関しても両者は対をなしているようです。
garter blue
チャコールグレーとネイビーが行ったり来たりする
先染めならではの絶妙な中間色をねらったガーターブルー。
コーディネートがしやすいドナーワンピースが
印象的な色味でありながらより合わせやすい色合いで。
日々の気温変化が著しい初秋。
とは言えまだコートという程でも無い季節。
一重の羽織として大活躍します。
実はインナーにタップリとした分量感のこんなニットを着ています。
そんなインナーを着ているようには見えないくらいに
とてもスッキリとした印象のドナーワンピース。
INNER:ゴーシュ Baby Alpaca Crew Neck Wide Knit
PANTS:ゴーシュ カツラギ Wide Pants
STOLE:Itoi Collection by Yuri Park Cashmere Stole
SHOES:R.U.「Camille」One Lace Gillie Shoes
全体を淡い色調でまとめながら鮮やかなストールをアクセントに。
インナーのグレーにもストールのピーコックブルーにも
どちらの色調にも調和するとても便利な一枚です。
春夏秋は一枚のワンピースとしても羽織としても
冬は差し色使いのインナーとしても。
とても使い勝手の良いドナーワンピース。
ヘムレンシャツワンピースのような
見た目の分かりやすさや派手さはないものの
きっと色々な着こなしを楽しみながら
しみじみと少しずつ良さを感じるワンピース。
もしかするとデザイナー自身がお気に入りの理由は
静かに聴かせる通好みなB面の名曲ということなのかもしれません。
ドナーという名の通り元々は医療服から着想を得た
susuriデザイナーのマニアックな側面。
マニアックな側面から生み出された通好みなB面の名曲。
芸術の秋にしみじみと聴いてみてはいかがでしょう。
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