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2020.06.29

「ただ〜」美しさがあるだけ

2020.06.29|Blog

梅雨冷えと冷房対策に

外出時は日除けにと

何か気の利いた

羽織ものがあると便利な季節。

 

ただお洒落もしたいけれど

夏の装いはなるだけ気軽な方が良い。

 

そんな心の声に先回りし

気軽な気分でお洋服を紹介する

「ただ〜だけ」でシリーズも4回目です。

 

 

fruits of life

O’Keeffe Robe

greige / light blue / ivory

Free(one)size

¥40,000

 

 

「fruits of life」デザイナー

大橋利枝子さんが敬愛する

女性画家ジョージア・オキーフに

インスパイアを受けデザインされた

着ていることを忘れるくらいの

羽衣を纏っているかのようなローブ。

 

打ち合わせの無いフロントに

ボタンやベルトも無いどころか

デザインそのものが見当たらない。

着用時のストレスはもちろん

その軽さは自らの気配さえ消してしまう。

「ただそこには美しさがあるだけ」

このお洋服は着る人よりむしろ

見る人にそう言わんばかりの美しさです。

 

柔らかなコットンシルクが

ショールカラーの襟周りを

曖昧な形で楽しませてくれます。

 

脇下に三角形で仕立てた

布パネルを加えることで生まれる

脇線の布溜まりとドレープ感。

流麗なAラインシルエットに

さり気なく美しさの華を添えます。

 

greige(メーカー表記は小町鼠)

自身が着るということもあり

和装にも造詣が深い大橋さんらしい

日本の伝統色「小町鼠」と名付けた

ほんのりと赤みを帯びたねずみ色。

その美しさにあやかって

小野小町の名を拝借したという

江戸時代の逸話も粋です。

洋の観点からは個人的に最も好きな

モーブを淡くしたようなイメージ。

儚い刹那の夕刻のような色は

fūga(poefuの2階)壁面に似ています。

とても上品で控えめな華やかさで

モノトーンにもアースカラーにも

どちらにも相性の良さそうな

印象性も備えた優秀な万能色です。

 

(モデル身長154cm)

INNER:kaval Khadi Silk Back Gather Onepiece

INNER PANTS:susuri Flutter Pants

SHOES:Atelier d’antan(R.U.)「Jo」

Ribbon Lace Long Vamp Shoes

透け感ある生地同士の淡色レイヤードは

ブーケのようなイメージで作ってみました。

全てのアイテムにシルクが入る心地よい

夏の贅沢大人コーディネート。

 

 

春夏は日除けや冷房対策だけでなく

うっすらと透け感のある生地は

秋冬のアウターやニットカーデに重ねて

異素材感をチラリと見せてもお洒落です。

light blue(メーカー表記は瓶覗き)

瓶覗き(かめのぞき)とは何とも興味深い色名。

染料をためた藍染瓶に一度だけ

布を潜らせた(ちょっと覗いた)際の

極淡色の藍(青)色を指すのだそうです。

その例えの想像性は日本らしい美意識で

着る人に特別な気分を与えてくれそうです。

うっすらと透け感ある淡い淡いブルーは

透明であるはずの風や水が空を映し

色を記憶させたかのような透明感です。

春夏は最も涼やかな印象の着こなしに

秋冬は濃色やモノトーンの差し色に。

私たち日本人が最もその美しさを

認識できるというブルーの無限性を

1年を通してお楽しみ下さい。

 

袖口のスリットを折り返せば

魚の尾ヒレのように見える

フィッシュテールカフという仕立て。

 

側面から背面にかけての布ドレープは

夏の涼を届けるように

見る人を楽しませてくれます。

 

(モデル身長154cm)

INNER:FIR MUM Ojiichan 3/4Sleeve T

PANTS:TOWAVASE「Bonvoyage」

Linen Drawnwork Salopette

SHOES:Atelier d’antan「Sue」

Long Vamp Shoes

末広がりのAラインシルエットは

夏の主役となるワイドパンツや

スカートなどのボトムスに好相性。

動くたびに風を感じる裾周りが

ボトムスの存在をいかしてくれます。

 

 

ivory(メーカー表記は卯の花色)

卯の花色は平安時代からの日本の伝統色。

初夏に咲く空木(うつぎ)という

花の色から取られた白さの表現色。

枝先に小さな花が咲くさまが雪のように

見える事から雪見草とも呼ばれる空木。

まさに初夏の雪に相応しい色名選び。

そしてひんやりとした冷たい質感と

ほのかにあたたかな気配を醸す

黄みを帯びた色目のどちらもが

その色名のように混じり合います。

お洋服としての色目はアイボリー。

季節を問わずにアウターにインナーにと

活躍することへの想像は容易です。

またシルク混紡の上質な質感を

この上なく映し出す魅力があります。

 

(モデル身長159cm)

INNER:TOWAVASE「Artisan」Dress

SHOES:Atelier d’antan(R.U.)「Sue」

Long Vamp Shoes

リュクスなワンピースとの重ね着も

難なくこなす美しいローブ。

夏もお気に入りの1着に+1枚を楽しめます。

 

 

もしかすると着る人には着ていることさえ

忘れてしまう羽衣のような軽さのローブ。

「ただそこには美しさがあるだけ」です。

 

ONLINESHOPアップ準備中。

しばらくお待ち下さい。