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約束されぬ彼方

2020.06.02|Blog

少し頑固な二人はどこか似た者同士。

一人は植物学者。

一人は洋服のデザイナー。

 

susuri

HEMULEN Shirt Onepiece

greenish black / ume pink / mint green

0/ 1 size

¥30,000+tax

(モデル身長154・167cm )

 

適度な厚みにこっくりとした

柔らかさのあるコットンブロード生地。

透け感が無く一年を通して

ワンピースとしてだけでなく

春秋には軽めのアウターとしても

とても便利な生地感です。

greenish blackと名付けられた

susuriオリジナルカラー。

マットブラックの奥底には

微かにグリーンの気配を

感じるか感じないかという

拘りある曖昧な色味です。

 

背面ヨークに渡される

誇張されたハンガーループ。

本来のベーシックな見た目を

大きくデフォルメすることで

不思議な違和感と心地良さが

視覚と心象を往来し

susuriというブランドを

静かに物語り続けています。

 

前身は絵に描いたように

お手本に忠実な美しき

シャツワンピースの静かな佇まい。

その静けさにかき消されそうな

ディテールの細やかな拘りに

susuriらしさの集積が隠されています。

 

首周りを縁取るような

女性らしい前下がりに

ちんまりと佇まう小さな襟は

台襟を備え立ち上がりを

美しく仕上げています。

あくまでもsusuriデザイナー

齋藤龍也氏が愛してやまない

「シャツ」ワンピースであるという事を

さりげなくも頑なに貫こうとしている意図が

その小さな襟裏に隠されています。

 

少し頑固なデザイナーはさらに頑なに

「シャツ」ワンピースである事を

静かに誇示することをやめません。

クラシカルな剣ボロと襟の大きさに

比例させたように仕立てた小さな袖カフ。

 

greenish black。

グリーンがかかったブラック。

鉄釜で煮詰めるように染色する

「東炊き」ならではな曖昧な色表現。

お洗濯による退色が気にならない事に加え

ソリッドなブラックと合わせた時の

グラデーションも美しい。

 

バスト位置に見えるさりげない切り替えデザイン。

肩位置からバスト線までをきれいにおさめるために

切り替え位置より上は二枚で仕立てています。

切り替え位置下から美しく広がるAラインシルエットは

シャツワンピースのお手本を見ているかのようです。

 

このワンピースの創造性の興味深さ。

それはムーミンの登場人物

植物学者「ヘムレン」が着ている

少し腰が曲がった姿勢で生まれた

背中から腰にかけての出っ張りを

立ったままの姿で出るように

パターンを形成しているところです。

想像世界の住人が着ているお洋服を創造する。

susuriというブランド全体を通して感じる

明瞭な言葉では説明が難しい

具体と抽象を自由に行き来する

どこか不思議な心地良さがそこにはあります。

 

(モデル身長154cm 1size着用)

サイズ感の目安は0サイズはおおよそ7〜9号

1サイズは9〜11号ぐらいのサイズ感ですが

春秋は羽織としての着用も多くなる事を考えると

ゆとりあるサイズ選びもおすすめです。

 

(モデル身長167cm 1size着用)

サイズ詳細はONLINESHOPに記載しています。

 

(モデル身長167cm 1size)

INNER:maison de soil Ink Dyed Pintuck Sleeveless Dress

INNER PANTS:susuri Cotton Silk Khadi Flutter Pants

(this color sold)

SHOES:Atelier D’antan(R.U.)

「Jo」Ribbon Lace Long Vamp Shoes

墨染の淡いグレーをインナーに合わせた

モノトーングラデーションに

質感の異なる布の重なりやドレープが美しい。

1枚のワンピースとしてだけでなく

羽織としても活躍するシャツワンピース。

1年を通して着用機会がきっと多くなる

ワードローブに欠かせないものになりそうです。

 

 

毎シーズン定番的にリリースされるgreenish blackに

映画『花様年華』にデザインインスパイアを受けた

今春夏のシーズナルカラーはume pinkとmint greenの2色。

 

ume pink

香港を舞台にした映画『花様年華』。

オリエンタルなムード感に擬え

まるで梅の香を布上に漂わせたかのような

東炊きならではの消え入りそうな色調は

とても使い勝手の良い極淡色のピンク。

 

(モデル身長154cm 0size着用)

OUTER :susuri Moule Vest

SKIRT:Pois E FOR poefu「OPERA」Circular Skirt

SHOES:Atelier D’antan(R.U.)

「Jo」Ribbon Lace Long Vamp Shoes

美しき和音のように

淡い色調を重ね合わせた色の調べ。

動く度に形を変え続ける背面の膨らみを

ベストで更に印象付けたお気に入りの着こなし。

 

 

mint green

映画『花様年華』が描く時代背景を語る上で

重要な役割を果たすファイヤーキングの食器。

別名ジェダイグリーンと呼ばれるミントグリーン。

この東炊きでしか成し得ない絶妙な色加減は

光が生地を通り抜ける際に見せる美しさは

ミルクガラスで出来たファイヤーキングの

半透明感までをも再現しているかのようで

その拘り抜かれた表現の奥深さに驚くばかりです。

 

(モデル身長154cm 1size着用)

INNER PANTS:maison de soil Cotton Silk Inner Pants with Lace(sold)

SHOES:Vialis FOR poefu Pointed Toe T-starp Shoes

ひとたび側面から背面に回り込めば

ひとつとして同じ表情を見せないワンピース。

この美しき色もまたその唯一無二の魅力に

1役も2役も買っています。

 

 

ムーミンに登場するヘムレンに

自身を投影するかのように

少し頑固なデザイナーが作り出した

想像と創造が入り交じる

心地よい不思議な違和感。

 

 

 

 

ONLINESHOPでもご紹介中です。

ぜひご利用ください。

 

 

 

 

 

 

ブランドがスタートしてから1年近く

susuriにはワンピースが存在しませんでした。

それはメンズ・レディースが共通デザインという

ブランドコンセプトの拘りを貫くためでした。

 

少し頑固なsusuriデザイナーが生み出した

名作ヘムレンシャツワンピースとの出逢いは

4年前の秋冬展示会での事でした。

それ以降が毎シーズン色を変えながら

定番的にリリースされ続け

ブランドを象徴する1着へ

成長と飛躍を遂げていきます。

 

このワンピースに出会う前までの私は

「コンセプトは守りながらも

ワンピースやスカートは作ったほうがいい」

「家で洗えるものを作ったほうが良い」

展示会毎にsusuriに対して沢山の意見を言う

とてもお節介なバイヤーでした。

 

本来であれば取り扱いブランドに

優劣をつけるべきでは無いはずですが

初めて展示会で会った日

誠実なデザイナー夫婦に感じた

未来への微かなる何かしらの良い予感。

 

その微かなる予感が確信へと変わる瞬間。

このワンピースを紹介したくて

poefuで予約会を始める一番のきっかけは

このワンピースを紹介するためでした。

 

そしてこのワンピースに出逢った日

あれほどお節介を焼いていたsusuriに対して

私は何も言えなくなるほど

微かな未来は確信へと変わっていったのです。

 

 

 

忘れがたき君の横顔との出逢い

いつまでと約束されぬその彼方まで