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2018.12.09

時に静かに「実にゴーシュらしい」

2018.12.09|Blog

暖冬予報を疑う今冬一番の寒さ

そろそろ本格的に温かいアウターが必要な季節。

今冬ご用意したもう一枚のダウンコートのご紹介です。

 

ゴーシュ

Reversible V Neck Down Coat

black

2(one)size

¥65,000+tax

 

 

一般的なスポーツウエアーメーカーやダウンにありがちな

機能デザインを排除したシンプルなデザインが魅力です。

極めて洋服らしい見た目を追求したダウンコート。

 

細番手のコットン糸で織られた約2mmピッチのマイクロヘリンボーン。

服地にホーンボタンでよりお洋服らしさが加わります。

 

とてもスッキリとしたシルエットのダブルブレスト。

フロントをダブルにすることで防風効果が高まり

重なり合う部分はより温かくなります。

フロントボタンは左右どちらでも留めることが可能です。

利き手に対応しやすいだけでなくコーディネートする

お洋服に合わせて左右で印象を変えるのもおすすめです。

 

本来は防寒を目的とするダウンウエアとしてはとても珍しい

重ね着を楽しんだりストールを肯定するVネック。

 

ダウンらしさを感じない美しい袖のシルエットです。

 

ボタンを留めなくても広がりすぎない緩やかなAラインシルエット。

 

ゴーシュ デザイナーの泉夫妻はお二人ともが

誰もが知る世界的に有名なブランドのパタンナー出身。

ダウンコートもまるでテーラードコートのように仕立てています。

脇下の側面に配したパネル使いが身体を立体的に包み込み

やや前ぶりに配したポケットが膨らみを抑える役目を果たします。

 

INNER:Fabrique en France 1×1 Rib Turtle L/S T

SKIRT:minä perhonen「rosy」Silk Embroidery Skirt

SHOES:R.U.「Sue」Long Vamp Shoes

シンプルなデザインはスカートやワンピースにも相性が良さそうです。

 

スッキリとした見た目からはあまり想像がつかない

ダイヤキルトのダウンらしい内側を表にしてみましょう。

 

いい意味で全く別のお洋服が現れたかのようなリバーシブル感。

 

INNER:Fisherman’s Donegal Yarn Roll Neck Knit

DENIM:minä perhonen「always」Denim

SHOES:DANSKO Professional Patent

大きく印象を変えてくれるダイヤキルト側は

デニムやメンズライクな普段の装いで気分を変えたい日に。

 

 

 

 

poefuがオープンしてから7年。

実は本格的にダウンウエアーを仕入れるのは今冬が初めてです。

 

モンクレールやデュベチカにカナダグース

タトラスにパタゴニアにノースフェイス。

誰もが一度は聞いたことのある世界の名だたるダウンブランドが

全て手に入る環境にいたことが原因でアパレルメーカーでは

なかなか眼鏡にかなうものに出会えないからかもしれません。

 

中身の品質が見えない不透明なダウンウエアー。

 

ダウンの専業メーカーやアウトドアブランドは中身が見えずとも

ダウンのスペシャリストなだけに信用性が高いものです。

 

高品質なダウンはそのものがとても高価すぎるという理由で

一般的なメーカーブランドではなかなか手が出せません。

セレクトしたくてもpoefuで扱うブランドに

元々ダウンジャケットがあまり無いというのも事実です。

 

そしてもうひとつpoefuでダウンウエアーを取り扱う上での

大きなハードルは温かいという品質面だけでなく

女性服として見た目の美しさが伴っているかどうか。

その2つの理由がなかなかダウンをセレクト出来ずにいた理由でした。

 

今回のダウンコートには珍しくブランド側から

品質に関するクレジットがプライスタグに添えてあります。

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最高品質のダウンと言われているのは、極寒地に棲む水鳥から採取されるものです。

これは一羽から、たった12〜13gしか採れない貴重品でもあります。

このダウンの毛足は長く、空気を大量に含むため、抜群の保温力を誇ります。

又、湿気を良く吸収し同時に空気層へ侵入する水滴を素早く吐き出す“天然のエアーコンディショナー”としての機能も併せ持っています。

更に、原毛にダウンとしての生命を与える精毛工程(洗浄・乾燥・脱水・殺菌・除菌等)は最新の技術を導入し、日本国内において丁寧に仕上げられています。

当社の製品には、このように優れた機能を持つ羽毛の特性を長く保持し、いつまでも快適にお召しいただくため、世界で最も厳しいといわれる、日本羽毛教会の品質基準をクリアーした羽毛のみを使用しております。

その素晴らしさは、袖を通した瞬間にお分かりいただけることでしょう。

ゴーシュ

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中身の見えないダウンウエアーに自らの言葉で

その中身のダウンの素晴らしさの透明性を謳った品質チケット。

お洋服そのもののようにあまり多くを語らないゴーシュが

このような品質チケットを付帯させることは極めて稀な事です。

 

補足すると今回のダウンコートにはダックダウンを使用しています。

ダウンの元となる羽毛は羽の下の腋周りにあるわずかなもので

目には見えない何万もの枝葉に別れた繊毛に空気が滞留し

その絶大な保温効果を発揮してくれます。

そして精毛工程を行う業者が縫製までを一貫して行います。

その全行程を行えるのは日本国内で1社のみと言われています。

 

ポリエステル面の方は横段や縦段のダウンステッチよりも

スポーティな印象が薄れるダイヤキルトのダウンステッチ。

キルティングマシーンで作られるものではなく

国内の職人が慎重に地縫いしています。

ダイヤキルトステッチは生地の地の目に対して

バイヤスにステッチを入れるので実は難しい。

ましてや滑りやすいポリエステルにバイヤスステッチ。

更にはダウンをそれぞれのダイヤ型の部屋に

振り分けながらの作業になるので大変です。

 

きっと皆さんが一番に心配されるダウンの抜け

「生地からダウンが飛び出てこないのか?」

このダウンウエアー実は同じポリエステル布を

もう一枚内側に張り巡らせるダウンパックをしています。

そのためダウン(厳密にはダウンよりもフェザー)が

出てくることは殆どありませんがミシンの針穴から

時折1片が出てきたりすることがあります。

地縫いを続けることで針の先端が摩耗しほんの僅かに

少しずつ針穴が大きくなることを防ぐために

頻繁に針を新しいものに替えるという徹底ぶりです。

 

 

 

必要最低限の削ぎ落とされたミニマルなデザインの中に

タウンユースのダウンコートとして最も大切な

「温かくて美しい」という当たり前でいて実はとても難しい

「実にゴーシュらしい」最大公約数が盛り込まれている気がします。

 

飽きの来ない永く着れるアウターをお探しの方にはもちろん

ダウンが苦手という方にもおすすめ出来ればと思います。

 

時に静かな「実にゴーシュらしい」で

温かくて美しい冬をお迎えください。

 

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是非ご利用下さい。