2020.06.19|Blog
梅雨冷えと冷房対策に
外出時は日除けにと
何か気の利いた
羽織ものがあると便利な季節。
ただお洒落もしたいけれど
夏の装いはなるだけ気軽な方が良い。
そんな心の声に先回りし
気軽な気分でお洋服を紹介する
「〜だけ」でシリーズ。
1回目は「ただ羽織るだけ」です。
UNIVERSAL TISSU
Linen Shawl Collar Cardigan
charcoal / black / khaki
Free(one)size
¥16,000+tax
まずはあまり何も考えず
日々のお洋服に
ただ羽織ってみましょう。
あまり何も考えずとも
布の重なりやドレープが
自然に表情を作ってくれて
お洒落に見せてくれますから。
両サイドにポケットが付属します。
携帯電話を入れておくにもちょうど良く
ちょっとのお出かけ程度なら
鞄を持たず外出できるのはありがたい。
本格的な夏のお洋服選びは
涼しさを優先したいところですが
外出時の日焼けも気になるところ。
(モデル身長154cm)
ONEPIECE:maison de soil
Pintuck Onepiece Japanese Ink Dyed
INNER PANTS:susuri Cotton Silk Flutter Pants
SHOES:beautiful shoes Barefoot Sandals
万能色で選ぶならチャコールグレー。
ほんのりと薄墨に染まるワンピースに
グレーの濃淡でレイヤード。
前身頃にたっぷりと布分量を使用し
見返すことでショールカラーが現れます。
着用時にショールカラーと
前襟幅をお好みで整えるくらい。。。
「ただ羽織るだけです」。
腕の長さや季節に応じて
アクセサリーをさり気なく見せたり
袖もお好きな長さにロールアップ。
フロントを結わえた(だけの)着こなしアレンジ。
手持ちのピンなどを使って
お好きな位置で留めても良さそうです。
(モデル身長154cm)
INNER:kaval Cotton Linen Poncho Blouse
PANTS:FIR MUM Linen Viyella Sarrouel Culottes
SHOES:Atelier d’antan(R.U.)「Sue」
Long Vamp Shoes
アウター感を一番備えたブラック。
やや着丈の短いパンツに
やや着丈の長いブラウス
それぞれをを印象づける重ね着で。
40番の中番手糸を使用した
薄すぎず厚すぎないリネンに
製品染めを施した生地です。
ハリ感と柔らかさを併せ持ち
アウターだけでなくインナーとしても
季節に応じて通年で役立てそうな
便利なリネンの羽織物になりそうです。
khaki (メーカー表記はgreige)
ただ羽織るだけです。
HAT:Pois E「SHINE」BAO Canotier
INNER:UNIVERSAL TISSU Fillet Lace Blouse
SKIRT:Pois E「OPERA」Circular Skirt Linen black
SHOES:beautiful shoes Barefoot Sandals
麦わら帽子や肌の見えるサンダルなど
生成りやベージュに肌の色とも
相性の良い淡色カーキ。
デニムやチノパンツにも良さそう。
お洒落もしたいけれど
夏の装いはなるだけ気軽な方が良い。
「〜だけ」でシリーズ。
次回も楽しみにお待ち下さい。
ONLINESHOPでもご紹介中です。
ぜひご利用ください。
2020.06.17|Blog
ワイドパンツやスカートが
主役になることが多くなるシーズン。
シンプルなコーディネートでも
なぜだかお洒落にまとめてくれる
頼もしいブラウスのご紹介です。
humoresque
Silk Cotton Half Sleeve Gather Blouse
dark navy / white
38(one)size
¥43,000+tax
poefuで最も愛されている
シルクギャザーブラウスをベースに
生地とスリーブ丈を変えた1着です。
デザイナー自身の根幹にある
アンティークウエアの雰囲気を
どこか感じるディテールのブラウス。
「出来れば夏でも長袖を着ていたい」
そんなデザイナーの嗜好性に逆らう
昨今の猛暑に合わせ生まれた袖丈。
私自身も夏に長袖を着る事が多いため
このブラウスは個人的にも
好みのポイントがとても近くて有り難い。
着衣時の印象は比較的スッキリしつつも
風が通るゆとりあるシルエットです。
(モデル身長167cm)
SKIRT:Pois E「OPERA」Circular Skirt
INNER PANTS:susuri Cotton Silk Khadi
Flutter Pants
SHOES:beautiful shoes「MARYJANE」
One Strap Heel Shoes
「光と影」をテーマにした
今春夏のhumoresqueコレクション。
黒に限りなく近い濃ネイビーは
光を受けて自らが存在する心地よい
居場所を知っているかのように
美しい印影を見せてくれます。
コットンの優しくもラフさやタフさ
シルクの美しい光沢と隠しきれぬ上質さ。
そのどこか相反するような表情や特性が
ちょうど良く混じり合うように製織された
コットン50%シルク50%のツイル。
「ギャザーブラウスに最も相応しい」
というデザイナーからのお墨付きは
お洋服にとっても生地にとっても
最高に幸せな相思相愛の賛辞の言葉。
どこかリュクスな印象で見える
humoresqueのお洋服たちですが
このブラウスはご自宅でのお洗濯を
おすすめしてくれているので
夏に向けての装いとして頼もしい。
もちろん1年を通して着用可能です。
(モデル身長153cm)
HAT:coeur femme BAO Porkpie Hat
PANTS:ゴーシュ Cotton Linen Slub
Grotta Azzurra Wide Pants
SHOES:beautiful shoes Barefoot Sandals
パンツに白のブラウスは
日々に欠かせない定番コーディネート。
メンズライクなその着こなしに
少しフェミニンな印象を加えてくれる
ブラウスはワードローブに不可欠な存在。
(モデル身長154cm)
PANTS:Needles Hiza-Deru Pants Military beige
SHOES:Atelier d’antan(R.U.)「Sue」
Long Vamp Shoes
パンツやスカートを主役にするなら
タックインスタイルで。
デニムやチノパンツなどの普段着を
上品にしてくれる1着です。
(モデル身長154cm)
ONEPIECE:susuri Mercy Camisole Onepiece
SHOES:Atelier d’antan(R.U.)「Jo」
Ribbon Lace Long Vamp Shoes
ギャザー部分が強調される
ジャンパースカート風ワンピースと。
humoresque
Silk Cotton Off Turtle T-Blouse
ice grey / black
38(one)size
¥33,000+tax
シンプルを極めたようなデザインですが
ハンガリング状態で見るだけでも
どこかしら ただならぬその気配は
着てみたいと感じずにはいられません。
Tシャツという最もカジュアルな
アイテムへの考察を繰り返した時
それは気軽な普段着でありながらも
決してhumoresqueらしさを失わずに
上品さをまとっているところは流石です。
「出来れば夏でも長袖を着ていたい」
その想いでデザイナーが拘った
ショートスリーブは肘下丈です。
ハンガリングでは分からない
着ることで生まれる立体感。
シンプル極まりないTブラウスに
何気なく添えたように見える
オフタートルネックは秀逸なデザイン。
定形を成さず着方の正解も見当たらない。
前下がりを作ったり
ひと折曲げてみたりと。
その場その場で着たままの姿も
全て美しいという作為も無作為も正解。
(モデル身長154cm)
PANTS:susuri Mercy Pants
SHOES:Atelier d’antan(R.U.)「Sue」
Long Vamp Shoes
微かなグレーの気配を上下で重ねた
夏らしいグラデーション。
シンプルでいて印象を残します。
(モデル身長154cm)
OUTER:NO CONTROL AIR Fish Mouth Jacket
PANTS:FIR MUM Linen Viyella Sarrouell Cullotes
SHOES:Atelier d’antan(R.U.)「Sue」
Long Vamp Shoes
あくまでも気軽なTシャツ感覚で。
1枚でも重ね着でも何だかお洒落に
まとまってくれるのが嬉しい。
ギャザーブラウスと同じ糸を使用しながら
シルク55%コットン45%の混率で
組織を綾織から平織りに変えた生地。
100番の極細番手を双糸使いした
綾織はドレープ 平織りはハリ感
それぞれのブラウスデザインに合わせ
組織と色を変える細やかな拘りは
最良なモノ作りへのアプローチです。
(モデル身長167cm)
STOLE:ANSPINNEN Silk Cashmere Knit Stole
SKIRT:Pois E「OPERA」Circular Skirt
INNER PANTS:maison de soil Cotton Silk
Inner Pants with Lace(sold)
SHOES:beautiful shoes「MARYJANE」
One Strap Heel Shoes
いつものスカートで
大人っぽいミニマルモノトーン。
本来であればお洗濯をためらう
高品質な素材使いも
ご自宅で洗えることを念頭に
生地やデザインを考える。
シンプルなデザインでいて
上品さと美しさをまといながら
なぜだかお洒落にまとめてくれる
類まれなるバランス感覚。
ONLINESHOPでもご紹介中です。
ぜひご利用下さい。
2020.06.13|Blog
2011年3月
poefuと時同じくして始まった
UNIVERSAL TISSU。
そのブランド名を象徴するような
ブラウスのご紹介です。
UNIVERSAL TISSU
Fillet Lace T-Blouse
white / navy
Free ( one ) size
¥14,000+tax
ベース生地や色を変えながら
毎夏ご紹介している布帛製のTシャツ。
使用しているレースは16世紀
イタリア・ベネチアを起源とする
フィッシュネット(魚網)と
同じ技法で編まれたフィレレース。
幾何学文様のレースは良い意味で
甘い雰囲気を抑えたレース。
もちろん現行のレースですが
色合いや仕上がりはアンティークの
フィレレースと比べても見劣りしません。
4本のボーダー(リボンレース)を
繋ぎ合わせて大きなモチーフを作ります。
Tシャツにレースを貼り付ける
単調なデザインではなく
向かって右端のカーブするレース以外の部分が透けるように
フロントを合わせる凝ったデザインになっています。
中心部のみ長くしたり波打つレースボーダーが
レースパネル全体の仕上がりをとても表情豊かに。
ゆとりあるボックスシルエットです。
OUTER:UNIVERSAL TISSU Linen Robe Cardigan
HAT:Pois E「SHINE」BAO Canotier
SKIRT:Pois E「OPERA」Skirt Linen
SHOES:beautiful shoes barefoot Sandals
涼感ある素材感のモノトーンに
アースカラーの夏小物たち。
これからの季節は日除けや冷房よけ
羽織物とのコーディネートでも
フロントのレースデザインが
映えるのがとても嬉しい。
今春夏はしっかりとした生地感の
コットンリネンを採用しています。
糸の風合いを引き出す
「琴平炊き」と呼ばれる染色法で
洗いざらした後のような
自然なシワが布に入りこむ
心地よいふっくらとした仕上がり。
洗いざらし馴染んだ雰囲気の
フェード感あるネイビー。
琴平炊きならではのベース生地色に合わせ
レースのみを別染色した拘りの1色。
インナーはキャミソールやタンクトップを。
同系色なら透け感は控えめな印象で
白系を選んでレース部分を
際立たせても良さそうです。
HAT:Pois E「SHINE」BAO Canotier
PANTS:susuri Frog Pants
SHOES:Atelier d’antan(R.U.)
「Jo」Ribbon Lace Long Vamp Shoes
ニュアンスあるネイビーに
生成り色のパンツを合わせて
落ち着いた色味のマリンカラーコーデ。
UNIVERSAL=普遍的な
TISSU=布
約500年の時を経て
美しく存在し続けるレース。
大きく流転し変化し続ける
現代ファッションに対して
レースの示してきた
歴史や存在そのものは
UNIVERSAL(普遍的な)
TISSU(布)に他なりません。
たとえ無名であっても
定番でなくても
永く愛することの出来る
お洋服の普遍性は
そこはかとなく美しい。
ONLINESHOPでもご紹介中です。
ぜひご利用ください。
2020.06.09|Blog
「何かを変えたいと思った」
今春夏の展示会中
susuriデザイナー齋藤龍也氏は
まるで自身に言い聞かせるように
その言葉を何度もつぶやいた。
susuriというブランド名は
世界共通空想言語エスペラント語で
さらさらと流れるような音を意味する。
さらさらと流れ始めた小さな川は
この8年間で自らの意思を持ち
大海原へと漕ぎ出していく。
susuriのブランドイメージは私の中で
水の音色と共に成長していった。
「何かを変えたいと思った」
デザイナーのつぶやいた言葉は
海よりも広い空を見上げながら
鳥のように空を飛んでみたい
そんな風に私には聞こえてならなかった。
susuri
Mercy Onepiece
navy / ice
1(one)size
¥38,000+tax
尾州で仕立てられたテキスタイル。
刺し子のような織文様柄のストライプは
細かな織文様を作ることが可能な
ドビー織機という織機で表現しています。
透け感は無く適度な厚みもありますが
ポコポコとした凹凸ある表面感は
韓国の伝統的な布団イブルに似た風合いで
1年を通して快適な着心地です。
もちろんご自宅でのお洗濯も可能です。
気配で留めたかのような淡色調のグレー。
ネックラインから放射状に広がるダーツで
構成するスッキリとした上半身と
そこから開放された生地が末広がる
流麗なAラインシルエット。
袖口に向けて捻りを加えた
印象的なスリーブシルエットは
肩周りをなだらかに収めながら
絶妙な分量感で作り上げています。
背面には着脱用にジッパーを備えます。
スイスの高級ジッパーブランドとして知られる
riri社製のものを使用しています。
(モデル身長154cm)
HAT:Pois E「VIOLA」BAO Canotier(sold)
PANTS:TOWAVASE「Sarasa」Silk Pants(sold)
SHOES:Vialis FOR poefu Pointed Toe T-strap Shoes
BAG:BLUE BLUE JAPAN Cotton Lawn Bag
もう6年以上前の懐かしい資料。
susuriにまだワンピースが無かった頃
FOR poefu別注として1からデザインした
ロングシャツの付属ボタン候補たち。
(頑固だからあくまでもワンピースではない)
デビュー当初からボタンチョイスに
並々ならぬ拘りがあったsusuriのお洋服。
形状はもちろん穴数に色や素材。
ここ数シーズンは一部のお洋服のために
オリジナルボタンまで制作する拘りよう。
「何かを変えたいと思った」
susuriというブランドの象徴性を
最も雄弁に語り続ける背面デザイン。
本来であればアウターに使用する
あえて大振りなririのジッパー採用に
抽象的である想いは強く実現されています。
大袈裟に言うなれば
重力に逆らえるジッパーの採用は
水面からずっと眺めていた
大空へと飛翔したいと願う
自らの意思を具象化するような存在です。
デザイナーの嗜好性を紐解く
洗いざらしたかのような
フェード感のあるネイビー。
着衣時の陰影による濃淡が美しい。
(モデル身長167cm)
INNER PANTS:humoresque Silk Shirring Pants
SHOES:Atelier d’antan(R.U.)「Sue」Long Vamp Shoes
拘り続けたボタンを無くしてまで
何かを変えたいと
重力に逆らうジッパーという翼を携えた
鳥になった少年の唄
ONLINESHOPでもご紹介中です。
ぜひご利用下さい。
2020.06.02|Blog
少し頑固な二人はどこか似た者同士。
一人は植物学者。
一人は洋服のデザイナー。
susuri
HEMULEN Shirt Onepiece
greenish black / ume pink / mint green
0/ 1 size
¥30,000+tax
(モデル身長154・167cm )
適度な厚みにこっくりとした
柔らかさのあるコットンブロード生地。
透け感が無く一年を通して
ワンピースとしてだけでなく
春秋には軽めのアウターとしても
とても便利な生地感です。
greenish blackと名付けられた
susuriオリジナルカラー。
マットブラックの奥底には
微かにグリーンの気配を
感じるか感じないかという
拘りある曖昧な色味です。
背面ヨークに渡される
誇張されたハンガーループ。
本来のベーシックな見た目を
大きくデフォルメすることで
不思議な違和感と心地良さが
視覚と心象を往来し
susuriというブランドを
静かに物語り続けています。
前身は絵に描いたように
お手本に忠実な美しき
シャツワンピースの静かな佇まい。
その静けさにかき消されそうな
ディテールの細やかな拘りに
susuriらしさの集積が隠されています。
首周りを縁取るような
女性らしい前下がりに
ちんまりと佇まう小さな襟は
台襟を備え立ち上がりを
美しく仕上げています。
あくまでもsusuriデザイナー
齋藤龍也氏が愛してやまない
「シャツ」ワンピースであるという事を
さりげなくも頑なに貫こうとしている意図が
その小さな襟裏に隠されています。
少し頑固なデザイナーはさらに頑なに
「シャツ」ワンピースである事を
静かに誇示することをやめません。
クラシカルな剣ボロと襟の大きさに
比例させたように仕立てた小さな袖カフ。
greenish black。
グリーンがかかったブラック。
鉄釜で煮詰めるように染色する
「東炊き」ならではな曖昧な色表現。
お洗濯による退色が気にならない事に加え
ソリッドなブラックと合わせた時の
グラデーションも美しい。
バスト位置に見えるさりげない切り替えデザイン。
肩位置からバスト線までをきれいにおさめるために
切り替え位置より上は二枚で仕立てています。
切り替え位置下から美しく広がるAラインシルエットは
シャツワンピースのお手本を見ているかのようです。
このワンピースの創造性の興味深さ。
それはムーミンの登場人物
植物学者「ヘムレン」が着ている
少し腰が曲がった姿勢で生まれた
背中から腰にかけての出っ張りを
立ったままの姿で出るように
パターンを形成しているところです。
想像世界の住人が着ているお洋服を創造する。
susuriというブランド全体を通して感じる
明瞭な言葉では説明が難しい
具体と抽象を自由に行き来する
どこか不思議な心地良さがそこにはあります。
(モデル身長154cm 1size着用)
サイズ感の目安は0サイズはおおよそ7〜9号
1サイズは9〜11号ぐらいのサイズ感ですが
春秋は羽織としての着用も多くなる事を考えると
ゆとりあるサイズ選びもおすすめです。
(モデル身長167cm 1size着用)
サイズ詳細はONLINESHOPに記載しています。
(モデル身長167cm 1size)
INNER:maison de soil Ink Dyed Pintuck Sleeveless Dress
INNER PANTS:susuri Cotton Silk Khadi Flutter Pants
(this color sold)
SHOES:Atelier D’antan(R.U.)
「Jo」Ribbon Lace Long Vamp Shoes
墨染の淡いグレーをインナーに合わせた
モノトーングラデーションに
質感の異なる布の重なりやドレープが美しい。
1枚のワンピースとしてだけでなく
羽織としても活躍するシャツワンピース。
1年を通して着用機会がきっと多くなる
ワードローブに欠かせないものになりそうです。
毎シーズン定番的にリリースされるgreenish blackに
映画『花様年華』にデザインインスパイアを受けた
今春夏のシーズナルカラーはume pinkとmint greenの2色。
ume pink
香港を舞台にした映画『花様年華』。
オリエンタルなムード感に擬え
まるで梅の香を布上に漂わせたかのような
東炊きならではの消え入りそうな色調は
とても使い勝手の良い極淡色のピンク。
(モデル身長154cm 0size着用)
OUTER :susuri Moule Vest
SKIRT:Pois E FOR poefu「OPERA」Circular Skirt
SHOES:Atelier D’antan(R.U.)
「Jo」Ribbon Lace Long Vamp Shoes
美しき和音のように
淡い色調を重ね合わせた色の調べ。
動く度に形を変え続ける背面の膨らみを
ベストで更に印象付けたお気に入りの着こなし。
mint green
映画『花様年華』が描く時代背景を語る上で
重要な役割を果たすファイヤーキングの食器。
別名ジェダイグリーンと呼ばれるミントグリーン。
この東炊きでしか成し得ない絶妙な色加減は
光が生地を通り抜ける際に見せる美しさは
ミルクガラスで出来たファイヤーキングの
半透明感までをも再現しているかのようで
その拘り抜かれた表現の奥深さに驚くばかりです。
(モデル身長154cm 1size着用)
INNER PANTS:maison de soil Cotton Silk Inner Pants with Lace(sold)
SHOES:Vialis FOR poefu Pointed Toe T-starp Shoes
ひとたび側面から背面に回り込めば
ひとつとして同じ表情を見せないワンピース。
この美しき色もまたその唯一無二の魅力に
1役も2役も買っています。
ムーミンに登場するヘムレンに
自身を投影するかのように
少し頑固なデザイナーが作り出した
想像と創造が入り交じる
心地よい不思議な違和感。
ONLINESHOPでもご紹介中です。
ぜひご利用ください。
ブランドがスタートしてから1年近く
susuriにはワンピースが存在しませんでした。
それはメンズ・レディースが共通デザインという
ブランドコンセプトの拘りを貫くためでした。
少し頑固なsusuriデザイナーが生み出した
名作ヘムレンシャツワンピースとの出逢いは
4年前の秋冬展示会での事でした。
それ以降が毎シーズン色を変えながら
定番的にリリースされ続け
ブランドを象徴する1着へ
成長と飛躍を遂げていきます。
このワンピースに出会う前までの私は
「コンセプトは守りながらも
ワンピースやスカートは作ったほうがいい」
「家で洗えるものを作ったほうが良い」
展示会毎にsusuriに対して沢山の意見を言う
とてもお節介なバイヤーでした。
本来であれば取り扱いブランドに
優劣をつけるべきでは無いはずですが
初めて展示会で会った日
誠実なデザイナー夫婦に感じた
未来への微かなる何かしらの良い予感。
その微かなる予感が確信へと変わる瞬間。
このワンピースを紹介したくて
poefuで予約会を始める一番のきっかけは
このワンピースを紹介するためでした。
そしてこのワンピースに出逢った日
あれほどお節介を焼いていたsusuriに対して
私は何も言えなくなるほど
微かな未来は確信へと変わっていったのです。
忘れがたき君の横顔との出逢い
いつまでと約束されぬその彼方まで