Now Loading...

NEWS

素敵な言い訳

2016.12.18|Blog

2016年も残すところ2週間となりました。

12月に入ってからお客様からお聞きすることの多い

「一年頑張った自分へのご褒美に」という素敵な言い訳。

その素敵な言い訳を理由にお気に入りのお品物を

poefuで選んで頂けることを心から幸せに思います。

 

dsc_0779-1

Johnstons of Elgin

Cashmere Rib Knit Hat

grey / charcoal grey

Free ( one ) size

¥11,000+tax

 

1797年の創業から220年に渡りカシミアを中心に

織物やニット製品を作り続けるファクトリーブランド。

その長い歴史の中には名だたるデザイナーズブランドの

ニット製品を手がけてきた実績がありHERMESもそのひとつです。

お洋服屋さんになったころからずっと変わらない憧れのブランドです。

dsc_0791

畦のように凹凸のあるリブ編みは柔らかな伸縮で

頭を締め付けること無くちょうどよいくらいのフィット感です。

 

dsc_0836

dsc_0833-1

シンプルで飽きの来ないデザインだからこそ上質な本物を選びたい。

きっとそう思って頂けるカシミアリブニット。

カシミア素材のニットキャップは冬の乾燥する肌が敏感になる

これからの季節に最も重宝します。

 

 

 

dsc_0783-1

Johnstons of Elgin

Cashmere Pom Pom Rib Knit Hat

light brown / ecru

grey / black / navy

Free ( one ) size

¥15,000+tax

 

dsc_0785

dsc_0792

ニットで仕立てたポンポンがとても贅沢なタイプ。

どこかノスタルジックで秋冬らしいあたたかみのあるデザイン。

 

dsc_0846-1

dsc_0858-1

dsc_0853-1

dsc_0878-1

dsc_0867-1

ポンポンの重みで少し後ろに下がるデザインなので

かぶる深さでシックリとくる位置を見つけてみてください。

 

本格的に「寒くなるから」という大切な言い訳に

ジョンストンのカシミアなら「永く愛用できそうだから」

そんな最高の言い訳もしやすいはずです。

素敵な言い訳をたくさん見つけながら

たくさんのお気に入りを見つけてください。

 

ONLINESHOPでもご購入いただけます。

是非ご利用ください。

 

全然違う

2016.12.17|Blog

kavalというブランドに運命的な出逢いを果たした日

疑問に感じ何度も聞いてしまったこと。

「どうして1から全ての生地を作り出すのか?」

kavalのお洋服作りは糸一本から選び出すことから始まるのです。

ミナペルホネンが一からテキスタイルを作り出す理由は

もちろん「絵柄」や「図案」を表現するためだからです。

毎シーズンkavalのコレクションに欠かせない

タイプライタークロスをはじめとした白いブラウス生地を

1から作り出すのは他ブランドにはあり得ないことです。

それは例えるなら白いコピー用紙を一から作るようなもの。

 

私の質問にデザイナーはこともなげに答えます。

「全然違うものになるからです」

 

未熟な私にはkavalで使用するタイプライタークロスの違いを

まだまだ雄弁に話すことは出来ませんが

この生地はこの世には存在し得ない明らかに「全然違う」もの。

そんな「全然違う」生地で仕立てたスカートのご紹介です。

 

dsc_0436-1

kaval

Wool Linen Herringbone Skirt

beige

Free ( one ) size

¥42,000+tax

(モデル身長153cm サスペンダーは別売りになります)

 

dsc_0717-1

まるでアンティークの布を見ているかのような

ウールリネンのヘリンボーン。

メーカーの色表記はbeigeとありますが

マスタードのような深みのある色合いです。

生地に近づいて見てみましょう。

 

dsc_0912-1

dsc_0913-1

dsc_0914-1

不思議なことにベージュはもちろんマスタード色が見当たりません。

カーキやブラウンの多色メランジが紅葉した秋の山野のように

美しい色調和を奏でながらこの生地全体の色を作り上げているのです。

 

今回もウールリネンの混紡生地ですが

TOKIHOで感じたカリカリとしたドライタッチではなく

しっかりとした打ち込みでジャケットやコートにも使えるくらいの

地厚さとウエイトにもかかわらず

柔らかさと生地そのものにふくらみのある生地感です。

ご自宅でのお洗濯が気軽に出来るので

どのように育っていくのかも楽しみのひとつになりそうです。

 

dsc_0399-1

dsc_0473-1

とてもスッキリとしたウエストマークから

イン・アウトの2タックが作り出すとても美しいAライン。

ブレイシーズスタイルと呼ばれる前後に6つの

サスペンダーボタンが付属するとてもクラシカルなデザイン。

 

dsc_0400-1

dsc_0480-1

dsc_0481-1

サイズ調整をするためのアジャストバックルと

前かがみの運動量を考慮したV字型の腰帯。

機能とデザインが一体化した作りになっています。

そして何よりもどの角度から見ても美しいシルエットです。

 

dsc_0433-1dsc_0434-1dsc_0437-1dsc_0426-1dsc_0427-1dsc_0425-1

dsc_0424-1

生地の柔らかさがドレープにより一層美しく見せてくれます。

 

dsc_0491-1

OUTER:evam eva Raising Linen Robe

INNER:evam eva Cashmere Knit Tunic

SHOES:R.U One Lace

腰回りがスッキリとしているので

細身のアウターと合わせても綺麗です。

ヘリンボーンの素朴さを着丈の長い

リネンローブの黒が引き締めてくれます。

 

dsc_0506-1

OUTER:TOKIHO Wool Linen Short Coat

INNER:evam eva Cashmere Knit Tunic

SHOES:R.U One Lace

お手持ちのアウターの長さもシルエットも様々。

スカートの見える長さが変わるだけですが

アウターを主役にするかスカートを主役にするかで

存在感のあるスカートなだけに印象は大きく変わると思います。

 

dsc_0454-1

OUTER:EEL EREVEST

INNER:evam eva Cashmere Knit Tunic

SHOES:OFFICINE CREATIVE brown

インナーはそのままにアウターとシューズを変えて。

秋冬にしか楽しめない色合わせやコーディネートを。

 

dsc_0467-1

OUTER:INVERALLAN FOR poefu 4A Special

INNER:evam eva Cashmere Knit Tunic

SHOES:OFFICINE CREATIVE brown

エレベストを手編みのニットに変えて。

ニットONニットのフォークロア調の着こなしは

クラシカルな表情のスカートに良く似合います。

 

あえてインナーを同じに印象の異なる着こなしでご紹介をしてみました。

 

dsc_0434-1

一から作り出されたこの「全然違う」生地と同じで

合わせるものによって見え方も「全然違う」ものになります。

たくさんのお洋服があるはずなのに同じようなものがあふれる時代。

kavalにしか作り得ない「全然違う」を是非体感してみてください。

 

ONLINESHOPでは詳細にご紹介しております。

是非ご利用ください。

 

沈黙のわけ

2016.12.15|Blog

日本国内で初めてカシミア糸を紡績した東洋紡糸。

イタリアに拠点を置きニットデザインを専業してきたYURI PARK。

ニットに欠かせないカシミア紡績の国内随一の紡績会社と

ニットに魅了されニットをこよなく愛するデザイナーとの出会い。

最高の素材と最高のデザイナーとのコラボレートブランド

「糸衣」(いとい)。

 

突然のブランド休止から1年。

今秋冬「糸衣」は全てを一新し新たなブランドとして

私達の目の前に現れました。

 

展示会にはデザイナーYURI PARKさんをはじめ

東洋紡糸の社長さんも接客にあたります。

これまでの糸衣の展示会とは全く異なる

不思議な緊張感に展示会場は包まれています。

 

これまでの「糸衣」とは全く異なるコレクション。

まだ世に出ていないカシミア糸やスーパー160メリノウールなど

見たことも触れたことも無い言葉を失う高品質なニット糸。

 

その中でひときわ目を引いたカシミアニットのご紹介です。

 

dsc_0547-1

Itoi Collection by YURI PARK

Fur Cashmere Whole Garment Knit

blue / camel / black

¥38,000+tax

(モデル身長153cm)

 

dsc_0737-1dsc_0744-1dsc_0745-1

新品種交配をしていない原種のカシミア山羊だけに拘り

SAPNAAと呼ばれるバルキーな糸を使用しています。

もちろん東洋紡糸オリジナルのカシミア糸です。

 

展示会での所見はカシミアでは無いという予感。

本来ニットで毛羽立っているのはシェットランド羊や

アンゴラ兎やモヘア山羊の獣毛ニットが一般的で

元々が肌触りの良いカシミアを毛羽立たせる理由はありません。

ただ触れた瞬間にカシミアであることが分かるうえに

明らかにそこにはこれまで触れてきたカシミア以上の

極上の肌触りがあります。

 

dsc_0558-1

YURI PARKのニットデザインは大きくふたつに分かれます。

手横編機と呼ばれる手作業で生み出されるコレクションと

胴周りに縫製が無いホールガーメント手法のコレクションです。

このニットにはホールガーメントが採用されています。

 

dsc_0810-1dsc_0811-1

もともとは立体的な身体のシルエットに合わせて

着る人の形に馴染んでいくホールガーメント。

縫製箇所が無いということでストレスも少ないという

特徴も併せ持った拘りの製法のひとつです。

 

dsc_0735-1

dsc_0553-1

やや着丈の長いAラインシルエット。

極上のニット糸の柔らかさはもちろんですが

肩線の丸みはYURI PARKデザインの得意とするところです。

 

dsc_0561

OUTER:evam eva Raising Linen Robe

PANTS:evam eva Not Skirt But Pants

SHOES:R.U One Lace black

起毛感のあるあたたかな風合いのニット。

冬場の寒色はさし色として使いやすくおすすめです。

 

dsc_0582-1

元々が肌触りの良いカシミアをあえて起毛させた理由。

ファーカシミアと名付けられた製品は毛皮をイメージしています。

カシミアは獣毛の中でも最も繊細な繊維の一つです。

毛羽立ちが起きやすく繊細な毛が絡み合うのもそのためです。

カシミアの特性をあえて逆手にとって加工を施すことで

表情製の豊かさと手に触れた際の感動的な肌触りを生み出しています。

 

dsc_0589-1

dsc_0585-1

STOLE:Studio Donegal Donegal Tweed Stole

SKIRT:Tabrik 4 Tassel Lace Skirt

SHOES:OFFICINE CREATIVE FOR poefu navy

温かみのあるキャメルにアイルランドのドネガル糸で織られた

素朴な大判ストールを合わせて。

秋冬らしい色合いをモノトーンの足元で引き締めて。

 

 

dsc_0812-1

dsc_0817-1

dsc_0819

dsc_0827

OUTER:Tabrik Knit Robe Coat

SKIRT:maison de soil Silk Cotton Skirt

SHOES:OFFICINE CREATIVE FOR poefu navy

モード感のあるblackはモノトーンで。

ファーカシミアの表情がシンプルな中にも

豊かな表情性を魅せてくれます。

 

dsc_0749-1dsc_0754-1

Itoi collection by YURI PARK

Fur Cashmere Stole

camel / black

one size

¥22,000+tax

(着画像撮影次第NEWS再更新いたします)

 

一年間の沈黙のわけ。

それは未だかつて誰も見たことも触れたこともない

この世に存在しない感動域のニットを生み出そうとするための

大切な充電期間だったのだとこのニットは無言で語りかけてきます。

 

ホールガーメントニットは

ONLINESHOPでもご購入ただけます。

是非ご利用ください。

そして人生は続く

2016.12.12|Blog

今春からpoefuのセレクトに加わった「TOKIHO」。

デザイナー吉田季穂(ときほ)さんはパタンナー出身。

シルエットの美しさに反して動きやすいという

この上なき反比例。

そして「どこから見つけてくるのだろう?」

たくさんのお洋服も布も見慣れているはずなのに

まるでアンティークの布を見ているかのような

独自の感性で選ばれた素晴らしいテキスタイル。

 

今秋冬最後に届いたショートコートのご紹介です。

 

dsc_0507-1

TOKIHO

LIBERA-Ⅱ

Wool Linen Short Coat

light brown

size 1

¥50,000+tax

 

dsc_0758-1

これまでに触れたことの無いような

カリカリと乾いた手触りの独特の質感。

ウールとリネンそれぞれの素材がいかされたツイル。

わたの状態から染色されるトップ糸の様々な色が混じり合い

穏やかで優しいブラウンにグレーを混ぜ込んだような

とても奥ゆかしい色が作り出されています。

 

試着の段階では少しゴワゴワとして着心地は

敏感な方だとウールのチクチク感を

かすかに首周りなどに感じるかもしれません。

 

9月28日にご紹介した一重のワンピースコート

「ALISON」14Button Coatと同じ生地です。

 

「人生となるもの」

その時にご紹介したTOKIHOのテーマを

このテキスタイルは色濃く写します。

着はじめて1週間もするとカリカリとした質感は消え

全体がフンワリと産毛のような毛羽で包まれ始めます。

もちろんチクチクすることもなくむしろソフトな肌当たりです。

 

手を曲げる位置にはその人のクセと

共に過ごした時を写し取るようにシワが刻まれていきます。

 

インナーを変えていくことで秋口から春先までの3シーズン

長い季節に対応する素晴らしい生地に変化をしていきます。

わずか一週間でこの変化を感じ取れるので

シーズンを重ねるごとに更なる変化に興味が湧いてきます。

 

dsc_0508-1

dsc_0289-1

dsc_0390-1

スッキリとした見た目に反して

厚手のニットまで重ねることが可能です。

手をあげても突っ張ることの無い素晴らしいパターンの

袖付けはフリーダムスリーブデザイン。

襟周りはステンカラーともジャケットラペルとも異なる

スタンドカラーのようなデザインです。

 

dsc_0510-1

dsc_0511-1

dsc_0512-1

dsc_0518-1

dsc_0516-1

 

dsc_0506-1

INNER:evam eva Cashmere Knit Tunic

SKIRT:kaval Wool Linen A line Skirt

SHOES:R.U one lace black

TOKIHO同様にアンティークのような布使いの

kavalウールリネンのスカートに。

シンプルな中にも大いなる存在感のある

お洋服たちとのコーディネートに心躍ります。

 

私自身この生地のコートを今秋冬愛用しています。

TOKIHOのテーマ「人生となるもの」が

袖を通すたびにその言葉通りであることを教えてくれます。

poefuという人生の一部となりはじめた「TOKIHO」。

そして人生は続いていきます。

 

−人生となるもの−

古くからある人々の痕跡。

肖像写真、音楽、芸術、建築、家具、衣服。

それらからは、豊かな心や生きることへの責任を感じ、当時の生活を空間見たような気がします。

人々の衣類は生活の中で汚れ、当然のように破れ、

各々に直しながら、身体の一部として大切に身に着けています。

物はものを越えて、人生の断片となっていきます。

 

私は“人生となるもの”を念頭に日常のための衣服を制作しています。

汚れても破れても思い思いに直しながら、着続けてもらいたいという思いがあります。

深い感情と共にある 擦り切れた一枚の肖像写真の様に

幾度となく 人のこころに平穏をもたらした 音楽の様に

時に 日常の生活の中に光をさした 芸術の様に

住み慣れた 居心地の良い 部屋の様に

使い古され 角が落ちた 家具の様に

 

私は、その様な感情のものをつくりたいと考えます。

 

吉田季穂

 

ONLINESHOPでもご紹介をしております。

ぜひご利用ください。

 

「うまく言えませんが素敵なお洋服ですね」

2016.12.10|Blog

春からpoefuに新たに加わったブランドTabrik(タブリク)。

何か古いお洋服をベースにしているわけでもなく

メンズのように特別な薀蓄があるわけでもない。

それでいて不思議に思うのは展示会を重ねて見続けると

それぞれのお洋服に“Tabrikっぽさ”があるということに気付く。

 

Tabrikのお洋服は着る人によって感じ方は様々で

だから明確な言葉を見つけられないのかもしれません。

ただTabrikを着た人の言葉をお借りすると

「うまく言えませんが素敵なお洋服ですね」

とお気に召していただく瞬間に立ち会うことが多くあります。

 

dsc_0367

Tabrik

4 Tassel Lace Reversible Skirt

black

one size

¥36,000+tax

 

dsc_0211

シーズン毎に生地や長さを変えながらリリースされている

Tabrikを象徴するスカートです。

 

dsc_0230

両サイドに付属するタッセルレース(紐)を

カマーウエストに自由に巻きつけていくスカート。

 

dsc_0212

大きく脇下がりのあるヘムデザインは

スカートが揺れるたびに様々な表情を見せてくれます。

 

dsc_0236dsc_0237dsc_0245dsc_0233

 

dsc_0264

FIR MUMのアウターでもご紹介したことのある

日本が世界に誇る生地産地 尾州一宮のテキスタイル。

フンワリと柔らかく織られた風合いのある

下地の白が見え隠れする細やかな格子模様の織り生地。

 

dsc_0258

表裏が曖昧な生地を利用してリバーシブルで

着用できる仕様で仕立てています。

 

dsc_0260

ライトグレーで印象が大きく変えることが出来ます。

べルベットのカマーウエストやタッセルレースの

ブラックがライトグレーと対照的にとても良く映えます。

 

dsc_0370

「うまく言えませんが素敵なお洋服ですね」

 

このNEWSを書くにあたって何とかうまく言えないものかと

デザイナー手島さんに色々聞いてみましたが

本人もこのスカートやTabrikそのものを雄弁に語ることはなく

「すいません。。なんだかうまく言えなくて。。。」

はんなりとした京都弁でそう締め括られてしまいました。

 

「うまく言えませんが素敵なお洋服ですね」

春からお取り扱いを初めて2シーズン。

今はまだうまく言えませんが

このスカートが素敵なことは確かなのでどうぞお許し下さい。

 

ONLINESHOPではより詳細にご紹介をしております。

是非ご利用ください。