2014.07.22|お品物
本日も企画展「I Mind If You Forget Me」
2014 A/W EEL,ironari by EELご予約お品物のご紹介です。
ironari by EEL
フクローブ
mustard / grey /navy
i ( XS ) / r ( S )
¥26,784
(モデル身長153cm mustard i size/ grey, navy r size 着用)
mustard 秋の深まりをお洋服とともに楽しめる色。
ニットに縮絨をかけた柔らかなフェルトのような素材感。
とても軽い着心地の一重のガウンコートです。
ドロップショルダーとリラックスシルエットでインナーを問わず
適度な厚みで柔軟な素材なのでゆとりのあるアウターのインナーにも。
コートを着るほどでもない初秋はアウターとして
真冬は温かさを加えるインナーとしても重宝します。
ゆとりのあるシルエットですが
横からの見た目もとてもスッキリとしています。
grey
ベーシックな杢調のグレー。
共布のウエストベルトを後ろで結びます。
カーテンドレープする柔らかな質感の素材。
背面に分量感を持たせるとスッキリとしたオープンフロントで。
初秋はこの着こなしで楽しんでもらえます。
navy
目を凝らすとグリーンやブルーにパープルなど
多色のメランジで構成されている深みのあるネイビー。
Unforgettable Onepieceと。
オフトンパンツにUnforgettable Vestを。
ブラウスやカットソーはもちろんワンピースやベストなど色々な重ね着で。
Unforgettable Vest を先ほどの逆で上に羽織ります。
店頭での一番のおすすめのコーディネート。
とてもお気に入りの着こなしなので
今秋個人的にも一番登場回数が多くなりそうです。
マニッシュなベストの女性ならではな着こなし。
フロントは共布のベルトでガウンのように留めてもいただけますが
通常お洋服には使用しない真鍮金具でフックすることも可能な
EELらしいオリジナリティーある二重構造になっています。
裁ち切りのヘムラインが軽やかな裾まわりです。
コートよりも柔軟に秋の重ね着を楽しませてくれそうな
ironari by EELの「フクローブ」。
大好きなTV番組「フックブックロー」に似たユーモラスなネーミング。
秋の空を眺めながら「フックブックロー」のテーマソング
「青空しんこきゅう」を鼻唄交じりに口ずさみたくなります。
『青空しんこきゅう』
はしっても あるいても
ちきゅうのスピードは おなじです
あせっても のんびりでも
ちゃんとあしたは くるんです
いそぐときほど くちぶえふこう
かなしいときほど にっこりえがお
フック ブック ロー
しあわせはいつも うしろから
フック ブック ロー
おいついてくるよ
だからここらで そよかぜを あおぞらを
ちょっとしんこきゅう
梅雨明け前の酷暑続きのなか企画展への多数のご来店
連日たくさんのご予約を頂きましてありがとうございます。
本日は「I Mind If You Forget Me」企画展の中でも
最もたくさんの方からのご予約を頂いている
もうひとつの月刊『poefu』のための別注品
Unforgettable and4 get ableのアイテム紹介です。
ironari by EEL FOR poefu
Unforgettable オフトンパンツ
grey herringbone / brown herringbone
bluegrey tartan / brownyellow tartan
i ( XS ) r ( S ) h ( M ) n ( L ) ( UNISEX )
¥23,760
(モデル身長153cm grey herrinbone,bluegrey tartan i ( XS ) size
brown herrinbone, brownyellow tartan r ( S ) size 着用)
一見何でもない9分丈のウールパンツ。
ウエストがゴムシャーリングのスウェットパンツをウールで作ったような
テーパードラインがスッキリとしたパンツになります。
bluegrey tartan
今回別注にえらんだひとつがタータンチェック。
チェック柄の重なりがブルーからネイビー
グレーからチャコールの濃淡を作り出す
トップスに合わせるものを問わない
ベーシックながらも有りそうで無い色組。
秋冬では定番素材のタータンチェックですが
今回のものは伝統的なスコットランドの家紋紋章を表す
ブリティッシュタータンではなくEELがいちから柄を作った
ウール100パーセントのオリジナルタータンチェック柄になります。
Unforgettable Vest grey と。
無地のアイテムが増えがちな秋冬に便利な柄物のパンツ。
yellowbrown tartan
秋を華やかに彩るイエロー、ブラウンのグラデーションに
チャコールグレーを織り交ぜたオリジナリティーある色合わせ。
チェスターセレナーデ キャメルベージュで秋冬らしい色の組み合わせ。
「オフトンパンツ」
何とも不思議なネーミングですが
名前の由来はその履き心地からきています。
昨年秋にリリースされた時の名前は「スキップパンツ」。
履き心地の良さが思わずスキップしたくなるようなパンツ。
昨秋ご購入頂いた多くの常連様から
そのあまりにも履き心地の良い「オフトン」のような肌触りに
来年もまた購入したいというご要望をたくさん頂きました。
見た目にはウール素材のイージーパンツ。
「オフトンパンツ」たる所以はパンツとしては大変珍しい総裏仕上げで
しかも裏地が「オフトン」のように気持ち良いカットソーになります。
縮率があまりにも違うものを裏地に付けて洗いをかけているので
サンプル製作にもかなりの苦労があります。
今秋はFOR poefuとしての別注展開だけのため
EELさんのご厚意により「オフトンパンツ」として改名しています。
もちろん履き心地は言うまでもないのですが
初秋タイツの締め付けがないストレスフリーな状態で適度な温かさに
真冬はタイツを重ねて更に温かさを倍にして頂く事が出来ます。
grey herringbone
ホワホワとした温かみのある質感のヘリンボーン素材。
製品洗いをかけ縮絨し無地っぽい印象に仕上がっています。
ウエストマークを隠してしまえばイージーパンツには見えない
とてもきれいなシルエットが「オフトンパンツ」の魅力のひとつです。
Unforgettable Coat に。
brown herringbone
秋冬には欠かせないブラウンのパンツですが
いざ探そうとするとなかなか見つからない。
Unforgettable Coat に。
予約会 毎日のようにおすすめをしている「オフトンパンツ」。
「そこまで言うのなら はいてみますよ。。。」と
怪訝なお顔で「オフトンパンツ」を手にしたお客様が
フィッティングから出てきた際には幸せそうな笑顔に変わっています。
Unforgettable オフトンパンツ。
またひとつ忘れられないお洋服との出逢いを皆様へ。
*****************
『幸服の重ね着』こぼれ話
EELに初めて出逢った頃
今は無き「River side village」という別レーベルのブランドがあった。
EELでは表現できない事を表現する幻のブランドに
「フクラムノシャツ」という変テコな名前のシャツがあった。
その変テコな名前のシャツはシャツなのに総裏の裏地が付いていて
でも決してシャツジャケットではなくてあくまでもシャツ。
シャツに裏地があることにあまり意味はないしメリットも殆ど無い。
あくまでシャツだから温かくもないし涼しくもない。
ゴワゴワして決して着心地が良いとも言えないし
生地も二着分必要だけど二倍の値段は付けれない。
ただそのシャツには不思議な魅力が二つありました。
縫い目が見えない無双(袋縫い)仕立て。
本来シャツにはたくさんの縫い目が有るのに縫い目が無い。
そして表地と裏地が縮率が違うため洗うたびに
互いに引っ張り合うことでヘムラインがフンワリと膨らんでいる。
変テコな名前だけどたしかに「フクラムノシャツ」だ。
私はEELの当時のお洋服よりこのシャツが大好きで
前職場でそのシャツばかりを発注しては
「こんな服ばかりつくればいいのに。」
EELの二人に 会うたびに本気でそう告げていた。
そのためかEELの高橋さんと渋谷さんは
私に会う日は必ず「フクラムノシャツ」を着てくれていて
「今日は15フクラムノです!」と高橋さん
「15フクラム??何のことですか?」
「15回洗濯をしていつも以上にフクランでいます。」
とシャツ以上に変テコな事ばかりを言っていた。
そして翌年そのシャツの作りを活かした
EELの名作「サクラコート」が生まれます。
縫い目の無い無双仕立てのコート。
洗う毎に少しフクランデいく不思議なコート。
総裏仕立ての変テコなシャツ「フクラムノシャツ」は
もちろん今回の総裏仕立ての変テコなパンツ
「オフトンパンツ」にも遺伝子が継承されています。
EELとのたくさんのエピソードは数えきれません。
そのどれもが楽しいエピソードであるとともに
私にとってたくさんの愛するお洋服になって
それらはUnforgettableなものばかりです。
7月18日(金)
○minä perhonenより
いくつかのソックスが届きました。
○Rebuid by Needlesより
リメイクネルシャツワンピースが入荷しました。
ニードルスならではのとても素敵なリメイクワンピース。
柄の出方が全て異なりますのでお早めにご覧ください。
7月11日(金)
○minä perhonenより
2014秋冬シーズン『結晶』のお品物の納品が始まりました。
「always」のデニムが34~40sizeまで揃いました。
昨年ご好評いただいた「even」のブラウス
ホワイトに加えてブルー、グリーンの新色が入荷です。
シルクのようなツヤと肌触りのコットンサテンブラウス。
シンプルながらとてもミナらしいブラウスをご覧ください。
7月5日(土)
○UNIVERSAL TISSUより
レーストリミング布帛カーディガンと
スワローテイルリネンシャツコートが入荷いたしました。
TISSU名品のアーカイブシリーズ是非ご覧ください。
本日も引き続き企画展「I Mind If You Forget Me」
2014 A/W EEL,ironari by EEL ご予約会からのアイテム紹介です
ironari by EEL
〇(マル)Skirt
navy stripe/charcoal stripe
i ( XS ) / r ( S )
¥23,544
(モデル身長153cm r (S) size 着用)
生地の端から端までを使用した
贅沢すぎる真ん丸なその名の通り「〇スカート」です。
スッキリとしたウエストラインから全方位に美しいドレープが拡がります。
メンズスーツに使用されるツヤが美しい綾織のウールサージ。
遠目には無地に映るピンストライプ。
近づいていくとこのスカートの面白みが見えてきます。
切り替えしが無い贅沢な生地使いにより
前身は縦のストライプなのですが
横に向かう程にストライプが斜めになったり
ボーダーになったりしていきます。
もう一度前から。
重力に逆らえない布が両サイドでバイヤスになり
ストライプが斜め方向に描き出されます。
横から見るともはやボーダーです。
重力をデザインに巻き込むかのようなデザイン。
重力シンパシーです。
更なる贅沢さを物語る切りっぱなしのヘムライン。
大胆さとモード感がプラスされています。
サイドにジッパーを付属するためのハギがあります。
navy base stripe
秋の訪れが運んでくる風とともに
揺れ動くストライプは更に様々な表情を浮かべます。
初秋はタックインブラウスでウエストマークを高めに。
カーディガン代わりにUnforgettable Vestで。
マニッシュなトップスとフェミニンなボトムス。
秋はそんなクロスジェンダーの着こなしが一番楽しい。
charcoal base stripe
重力シンパシーことバイヤスキーギンガムチェック。
定番の柄合わせも見える場所によって
斜めになったり横になったり。
ストライプとギンガムチェック。
ironariにしか出来ないパターンミックス。
チェスターセレナーデブラック。
メンズライクなコート合わせがよりスカートを女性らしく見せてくれます。
さらなる重力シンパシーことメロウジャケットと。
パンプスを組み合わせれて
女性にしか出来ないironariらしいセットアップスタイル。
バイヤスキーシャツ、トレインデイ→メロウジャケット→〇スカート
シーズンを追うごとに進化を続けるironariらしさを増す形。
ironari デザイナー高橋氏が挑む重力を巻き込むデザイン。
ironari by EEL が描く重力をデザインする世界。
是非店頭でその世界を感じて下さい。
******************
『幸服の重ね着』こぼれ話
弊著に「重力をデザインする」タイトルで書いたバイヤスキーシャツ。
一見ただのチェックが「手をおろす」という
当たり前の行為により見せるバイヤスの表情。
トレインデイ、バイヤスキーシャツを始まりとして
それはその後にメロウジャケットで更なる進化を遂げる。
展示会後にはEEL(ironari)デザイナー高橋氏との会食。
別注の打ち合わせに始まりお洋服を肴に
終電もあっという間に逃してしまい話題は尽きる事が無い。
その日の話題の中心は「バイヤスキーシャツとメロウジャケット」。
何気なく言った高橋氏のひと言に私は衝撃を受けた。
「デザインをしないでデザインをしたかった。」
重力を巻き込んだデザインはたしかにデザインされていない。
あたかも偶然を呼び込んだかのような
重力という必然の姿がデザインに呼応しているばかりである。
具現化されたトレインデイボーダーTシャツに始まり
バイヤスキーシャツ。メロウジャケット。〇スカート。
一連の重力シンパシーのアイテムとそのひと言は
デザイナー高橋氏からの私たちへの「なぞなぞ」だと想う。
シンプルなものの中に潜む得体の知れないもの。
カジュアルにはまだまだ開かれていない未知なる道がある。
ironari by EEL からの「なぞなぞ」である重力シンパシーのアイテムたちは
私たちバイヤーとたくさんのお洋服好きを
これからも更にワクワクさせていくに違いない。
追伸 高橋さんへ
先日poefuを訪れてくれたモデルのA.Kさんからの伝言です。
「高橋さん変わってますよね。。。」
とのことでした。
次回の「なぞなぞ」楽しみにしていますね。
2014.07.14|お品物, 大事なお知らせ, 店主のつぶやき
月刊『poefu』7月号として24日(木)まで開催中の企画展
「I Mind If You Forget Me」
EEL ironari by EEL 2014 A/Wご予約会
本日は ironari by EEL より
コート「チェスターセレナーデ」のご紹介です。
10年間メンズを中心に展開してきたEELの
レディ-スとして生まれたironariらしいチェスターコート。
メンズの趣はそのままに 着た瞬間に
仕立てや着心地の良さとともに
女性のための美しいデザインであることが判ります。
ironari by EEL
チェスターセレナーデ
black/ice grey /camel beige
i ( XS ) /r ( S ) size
¥46,224
(モデル身長153cm black i ( XS ) ice grey r ( S ) camel beige r ( S ) size 着用)
膝上丈のスリークオーターレングス。
コートの中で最もバランスの取りやすい長さ。
EELが培ってきたメンズデザインや仕立てを踏まえつつ
ウエストから緩やかに広がるAラインシルエットに
女性らしい上品さを併せ持つ秀逸なベーシックデザイン。
メンズのようでメンズではない。
それはメンズよりも女性らしい細やかなディテールを
集積し構築されているからです。
髙めに取られたゴージ(襟の刻み)はデコルテの延長軸に
美しくスラリと伸びる細めのラペルライン。
首周りをこのうえなく美しく見せてくれる襟周りのデザイン。
店頭で試着をされる方に「着ていないみたい」
と評される素晴らしい着心地と軽さの
カシミア15%ブレンドのウール素材の上質さが生む自然な艶のある生地に
メンズアウターにはあまり見ることのない貝釦使い。
2本のダーツが美しい前身頃を描き出します。
ポケットにあまりモノを入れることの無い
女性らしいフラップなしの玉縁ポケットデザイン。
アクセサリーや時計を演出する袖カフは
1つボタンにより容易なターンナップスタイルが可能です。
その一方でメンズズーツのように丁寧で贅沢な
お台場仕立てのインナーポケットを配しています。
通常バスト周りに見られるインナーポケットも
シルエットを崩さないようにウエストより下に。
レディ-スならではの細やかな気遣いです。
black
素材の優劣を決定つける定番色。
ビジネスにもフォーマルにも。
そしてオフにデニムにスニーカーでも。
Unforgettable Skirt とVestのセットアップに
Burnishのパンプスで今秋冬poefuテーマカラーらしい
異素材のオールブラックコーディネート。
コットンコーデュロイとウールカシミアの黒がそれぞれを引き立てあう
同色の美しい黒のグラデーション。
ice grey
ハイブランドが時として用いるアイスグレー。
上質な質感にしか許されな秋冬の淡色。
月光に映し出された青白く光る雪景色のような色。
ironariバイヤスキーシャツと〇スカートに。
冬の寒色アウターはワードローブの広がりと
新たなお洋服の楽しみをともにしてれそうです。
さらに寒色を楽しんで。
EEL バイヤスパンツでメンズっぽいシルエットを加えて。
異素材の同色グラデーション。
今秋冬のironari ルックブックで一番素敵だった
コーディネートをそのままに。
ironari ホワイトのダイヤモンドパンツと定番のトレインデイボーダーT。
シンプルなものがモードと向き合うファッションの気配。
ironariが提案する新たな視点に心が躍ります。
camel beige
ずっと憧れていたツヤのあるキャメルベージュの上質な素材。
温かな表情と上品さという相反する矛盾を
事も無げに同時に楽しませてくれます。
FOR poefu オフトンパンツタータンチェックで大胆なナードスタイル。
シンプルであるからこそ色々なコーディネートを楽しんで。
秋冬にしか出来ない遊び心を忘れずに。
いつもとは違う自分に出逢える楽しみを想像しながら。
「チェスターセレナーデ」
5着5足の法則の中にもきっと加えて頂けるはずです。
ironari by EEL
10年メンズを展開してきたEELが想うレディ-ス。
iron(鉄)+ ari (有り)
その造語のブランド名の裡に秘めた
静かな情熱をご予約会で感じて下さい。