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定番ハードル

2014.08.21|お品物, 店主のつぶやき

靴選びは慎重になるという方も少なくないと思います。

それはなぜでしょうか?

○着心地以上に単純明快で大切な履き心地という必要最低条件。

○デニムにもワンピースにも、メンズライクとフェミニン、どちらのお洋服にも合わせられるかの双方向性。

○御修理が可能かという大切な側面。

○そして何よりも難問なのは人と同じものにならないのかというファッション性。

。。。。

挙げていくとキリの無い事になりますが

それらの条件ハードルの全てとは行かないまでも

多数のハードルをクリアーしていく靴を見つけ出すのが

セレクトショップのバイヤーとしては苦しくもあり

見つけた時の喜びもひとしおです。

 

そんなハードルをいくつも飛び越えてくれる

poefuにとって定番のお靴のサイズが揃いました。

 

Les Chants de la terre

「大地の歌」という名前の素朴な靴。

19世紀初頭のフランスのファーマーズシューズをデザインベースにしています。

Italian nubuck ankle strap shoes

Dark brown 36~40

Black 35~39

¥27,000

 

Italian nubuck one lace shoes

Black 35~40,42

Dark brown   35~41

¥27,000

 

○ 履き心地。

靴の原始的な製法であるマッケイ製法で縫われています。

モカシンやイタリア靴に多く見られるマッケイ製法は

返りが良く軽い履き心地を生み出します。

 

○双方向性

バレエシューズのような女性らしい華奢な見た目。

相反するのはイタリア製の牛革を使用した

メンズ靴のような粗野さを感じるオイルヌバック素材。

デニム に。

スニーカーよりも華奢な女性らしさですが

素材感がメンズっぽいニュアンスです。

 

「あのサロペット」に。

バレエシューズよりもそれっぽくならずに。

 

もちろんスカートにも。

フェミニンになりすぎない丁度良い佇まい。

 

ワンピースにも。

少しフォーマルな印象にもお役立ていただけます。

 

ちょっとしたおでかけにも。

ちょっとキッチリ。でも楽チン。

 

どこか素朴で清楚な佇まいとメンズ靴の無骨さ。

合わせるお洋服を問わない相反する双方向性が

シルエットと素材によってシンプルに表現されています。

 

○御修理

原則的には3回程度のソール交換が可能です。

店頭ではハーフラバーを一枚貼り足して頂くことをお勧めしています。

 

○ファッション性

街を歩いていて見かける事はありません。

職人がひとりで製作をしているベンチメイド。

根本的に大量生産が出来ないからです。

もし見かけたときは同じものを可愛いと想える

マイノリティーで気の合う方に違いありませんから

会釈を交わしてみてください。

 

約5年前にこの靴を初めて見た日の展示会の私。

「ねー、そうそう。こういうねー。

そうそうそう、ねー、こういうことですよねー」

いくつものハードルを飛び越えていく

まさに探していた靴を見つけた喜びに

ひとり納得して何度も繰り返しながら口にしていました。

 

 

poefuにとっての3年半目の定番。

これからも世間の定番にはなれない大切な定番。

 

 

 

定番の概念

2014.08.19|お品物, 店主のつぶやき

秋のお洋服の入荷に合わせてpoefuにとってかけがえのない

オープンからずっとお取扱いをし続けている大切なものたち。

世間の定番ではないけれどpoefuにとっては定番のお品物。

改めて少しずつご紹介していきたいと思います。

 

CHRISTIAN PEAU

3WAY LEATHER TOTE BAG

12 COLOUR

¥27,000

(モデル身長153cm)

 

size

縦 42cm 横 42cm 幅 14cm

ショルダーストラップ 79cm   持ち手 40cm

(製品染による個体差がありますので平均値になります)

 

レザーバッグの魅力の本質は

レザーという素材が変化していくさまがナイロンやコットンキャンバスのそれよりも

味わいとして楽しみになっていくことと

その変化が訪れる事でより愛着が増していくことに

気付かされることだと思います。

 

変化していく色味。

その鞄と過ごしていく時間軸が

まるで思い出のように刻まれやすい2色です。

BEIGE

 

SPONGE (FOR poefu)

 

 

クリスチャンポーのレザー製品は国内生産では稀少な

レザーを先に染めたものを使用するのではなく

先に鞄の形に仕上げたものを染めていく

後染め(製品染め)の手法をとっています。

製品染めならではの発色が美しい目の覚めるような2色です。

YELLOW

 

RED

 

 

秋を感じるのはお洋服だけではありません。

山野や果実が秋色に自らを染めていくように

鞄というアイテム自体がワードローブに

秋色を加えて頂けそうな3色です。

D.GREEN

 

APRICOT

 

PLUM

 

 

お洋服を選ぶ際に外すことの出来ない2色ネイビーとブラック。

インディゴ染めのような濃淡が美しいネイビーと

墨染めのような黒の濃淡が奥ゆかしいブラック。

ベーシックな色にも製品染めの特徴が見え隠れします。

D.NAVY (FOR poefu)

 

BLACK

 

 

そしてpoefuで最も愛されてきた3色。

この曖昧な3色は言葉では形容することが難しく

ただ一重に共通して言える事は

クリスチャンポーらしくもpoefuらしくもある色たち。

季節やお洋服を選ぶことのない持ちやすさの具体性と

どこか切なく儚げな抽象性の

相反することが共通する魅力的な3色です。

D.GREY

 

CINNAMON

 

L.CORNUS (FOR poefu)

 

poefuにとっての定番の概念。

ずっと変わらず愛していきたいと感じ得るものたち。

何十人、何百人、、、と

たくさんの方におすすめし続けていても

飽きることなくその良さを年を追うごとに

新たな魅力をより一層気づかせてくれるもの。

3年間でたくさんの方のもとへ旅立っていった

CHRISTIAN PEAUのこのレザー鞄たち。

店頭ではお客様と素敵な時間を過ごしてきた

3年半のそれぞれの鞄たちを見るにつけとても幸せを感じます。

 

FOR poefu

2014.08.17|お品物, 店主のつぶやき

 

Honnete FOR poefu

TANA LAWN Liverty Fabric

Boatneck Long T Onepiece

white/ grey

one size

¥29,160

( モデル身長153cm )

 

Honnete (オネット)の展示会を訪れる際に

一番楽しみにしていることのひとつは

英国「LIBERTY」社の新作の生地見本帳を

シーズンに先駆けて見れることかもしれません。

 

大学生の頃にお洋服屋さんでバイトをし始めたころ

「LIVERTY」のフラワープリントは憧れのひとつでした。

まだお洋服のことなんて何も知らなかった頃でも

その生地の良さは十分にわかるほどでした。

コットンとは思えないまるでシルクのような

艶やかで極上な肌触りの生地と

美しく繊細に描かれた「LIVERTY」のフラワープリント。

その憧れは20年たった今でも色褪せることなく変わりません。

 

縦20cm横15cm程度の生地見本帳。

その生地の範囲内で規則性があるものは別ですが

生地の周りには見えていない柄が存在しています。

別注の際は想像力をたくましくして

お洋服になった時のことを連想します。

 

poefuのための今秋冬のフラワープリント。

たくさんの生地見本から選んだのは規則性が見えにくい

とても印象的だったフラワープリントの色違い。

春夏 アイリッシュリネンでご好評いただいた

一枚でも 重ね着にも重宝する

ボートネックロングTワンピースのモデルで別注いたしました。

 

wild flower white

山野草のように素朴な草花や果実たち。

真白なキャンバスに直接水彩で描かれたようにいきいきと

ホワイトの無地面に拡がる「LIVERTY」らしい布一面の英国式庭園。

 

もちろん今の時期は一枚で。

まだ世に出たばかりの「LIVERTY」が日々を華やかに。

単調になってしまいがちな夏服に小さな抑揚を

残暑を軽やかな気持ちで楽しめそうです。

 

シンプルにカーディガンで。

重ねるとコクーンシルエットがAラインに変化します。

プリント色に合わせて少し秋を意識したアースカラーをチョイス。

晩夏初秋は日によって同じアースカラーの麦わら帽子や

サンダルやカゴ鞄を組み合わせて季節の移りを

お洋服と共に感じるのも楽しみのひとつです。

 

現在ご予約を受け付け中のコクーンコートに。

FOR poefu 同士の組み合わせは特別な気分です。

 

n100のホワイトカシミアストールを。

今秋冬は何色にしよう。。

こちらも毎年の楽しい悩みのひとつです。

9月には例年以上にたくさんのカシミアアイテムが「fūga」に並びます。

 

wild flower grey

紫がかったグレーは夕暮れの刹那色。

ドライフラワーが一番の美しさの刹那で

その夕暮れの刹那に自らの美しさを重ね留めるように。

常ならぬ花たちの命は「LIVERTY」の布の中で永遠の美しき命を宿します。

 

poefu定番のコーディネート。

n100のアーミーパンツのホワイトを秋はさし色として。

 

コットンローンの柔らかな素材が揺れるその風を少し冷たく感じ始めたら

秋冬一番の楽しみのひとつウールの出番です。

 

minä perhonen「nostalgia」のロングニットカーディガンに。

「LIVERTY」の花の上をフォレストパレードの

木々や草花、鳥やちょうちょのレースモチーフが

同じ物語の軸線上で楽しげに揺れています。

 

変わらない憧れ。

20年たっても変わらない憧れ。

大切な想いをFOR poefu という特別な想いに乗せて。

 

誰がために咲くわけではない花たち。

その無言であるはずの美しさは

ふと足を留める人には何かを語りかけ始めるように。

「LIVERTY」という無言であるはずの美しい花たち。

布に宿された美しさは一片のお洋服となり

今日も私たちに何かを語りかけてくるようです。

 

 

無用の言葉

2014.08.15|お品物

一年を通してpoefuで最も愛される

no control air「美しさの予感」ワンピース。

 

いつもこのワンピースを前にして頭によぎるのは

「その美しさに私の言葉など必要ないのかもしれない」

そんな自己否定の元も子もない思考です。

 

no control air

「美しさの予感」onepiece

white/black/yellow/bluegrey

one size

¥29,160

 

ジャケットやコートの裏地に充てられる綾目が際立つキュプラカルゼ。

キュプラは通気性や透湿性が良く着心地に優れると同時に

速乾性やシワになりづらい素材の性質はお洗濯も容易です。

天然素材のように表情性のある染まり方をします。

今回も二重仕立てにした製品染になります。

淡色のwhite/yellowのみ裾周りの一重部分に透け感があります。

 

white

潔い白。

コットンやリネンの素朴な表情ではない鮮度を感じる白。

このワンピースのあるべき姿に似た

着こなしの自由度を試し図りたい秋冬の白。

 

black

企画書での表記は黒。

実際は黒にほど近い濃色の群青。

フォーマルからカジュアルまで縦横無尽に主役と脇役をそつなくこなす。

自由すぎるくらい自由な色。

 

yellow

柔らかなネオンカラー。

合わせるものと引き立てあいながら自らをさりげなく主張する。

綿や麻やウールの対象者の素朴さを対照的に照らし出す色。

 

 

bluegrey

切ない空色。

空を重ねて。雲を重ねて。

ひと時も同じ色を見せない儚い空色。

自然色、その色にあるがままに身を任せる。

 

具体的な言葉。

素材の説明やブランドの物語。

 

抽象的な言葉。

そのお洋服からその時々に感じ得ること。

 

そのいずれの言葉をいくら重ねてもその美しさの前には

その言葉は無用の言葉なのかもしれない。

 

 

晩夏初秋

2014.08.14|n100

夏の終わり。

個人的に苦手な夏ですが

どこかせつない夏の終わりは好きです。

 

晩夏初秋に向けてお役立ていただけそうな

印象的な色使いのn100「潔いワンピースドレスシリーズ」から

コットンポプリンスリーブレスドレスのご紹介です。

 

n100

Cotton Poplin Sleeveless Dress

dark blue

34 (one) size

¥19,440

 

ブルーの底に見えるグリーン。

海の中から空を見上げた時のような美しい色。

 

晩夏

n100ポケット付きリネンカーディガンを

あえて袖を通さずに肩からかけるだけ

そんなラフな着こなしも

潔いワンピースドレスにはとても似合います。

 

初秋

袖を通してカシミアストールを。

優しい色合いのスポーツグレーにライラック。

夏の名残りを楽しみながら。

 

n100

Cotton Poplin Sleeveless Dress

purple

34(one) size

¥19,440

 

とても鮮やかなn100らしいパープル。

実りの秋を彩るような葡萄色。

 

晩夏

n100 リネンボーダーポケット付きカーディガンを

日除けのストール代わりにくるっとひと巻き。

 

初秋

そのままのスタイルでカシミアストールをさらにひと巻き。

パープルにローズピンク。

それぞれの素材感や色合いが重なり合う秋のグラデーション。

秋の訪れを楽しみにしながら。

 

晩夏初秋。

夏と秋を同時に楽しめるこの国らしいおしゃれの季節。